http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030712420019-n1.htm
【佐村河内さん謝罪会見(5)】
「音がゆがんで聞こえる。私が電話をしたとか、あり得ない」
2014.3.7 12:36 産経新聞
手話通訳(手前)を伴い記者会見する佐村河内守さん
7日午前、東京都内のホテル
〈記者の質問は、佐村河内さんの耳の状態に移る〉
--今、私の声は聞こえないか
「音はかすかに聞こえます。私の障害は、音がゆがん
で聞こえるという障害です。ですので耳元で60デシ
ベル以上(の声)でいわれても、音は分かりますが、
言葉が混ざったり、ねじれて聞こえる状態です。言葉
としては聞き取れないので、(今日)手話通訳がつい
ているのは、天地神明に誓って、今も大切で必要な
存在です」
--新垣さんは「ずっと聞こえていたと思う」
といっていたが、どう思うか
「それはこちらの検査で規定されることで、耳に関
することは、新垣氏はまったくのうそをいっている。
ありえません、私が電話をしたりとか。まったく
ばかばかしい話。
後ろから名前を呼びかけたら振り向いたとか。
カプコンのみなさんは、佐村河内が耳がきこえるの
はずっと知っていたとか。
カプコンのみなさんとは2年間、ファクスでやり取
りしてきた。
そのような疑いとか、誰かと電話するようなことも
ありえない」
--なぜ新垣さんに曲を依頼したのか。原点、動機に
ついて聞かせて欲しい
「私自身は、新垣さんとの出会いについて覚えていま
せんでした。
バイオリニストの紹介で、オケをアレンジしている
人はいないかとお願いしたそうで、私は覚えていませ
んけれども、喫茶店で紹介されました。
『秋桜(コスモス)』という映画(の楽曲)は、第2
の主役としてオルゴールが大事だったので、打ち込み
で何パターンか、5、6曲は作ったと思います。
そこで当時、MDを持って彼(新垣さん)と会って、
これをもとにオーケストラ演奏をしてもらえないかと。
正直にいうと、オーケストラにあこがれがありまし
た。
自分には書けないので。何とか言葉で…雑学的な
知識だけはあったものですから。
ここはイ短調、ここはブリッジをたてて、ここは
転調…など細かいところはありましたが、新垣さんに
アレンジや編曲をお願いしたことは間違いございませ
ん。
正直言って、それがお金で始まったものですから、
それが習慣化してしまったのが正直なところです」
--作曲家ではなくプロデューサーと名乗り、新垣
さんに名を連ねてもらうことも選択肢としてあっ
たはず。なぜ佐村河内さんが表に立つことになっ
たのか
「当時、映画『マリリンに逢いたい』などを撮られた
すずきじゅんいち監督に依頼を受けました。
私自身が依頼されたので、本当にいけないことだと
は思いましたが、私の名前を使ってしまいました」
--悔いはないか
「何度もありましたが、自分が巨大化していくたびに
言い出せませんでした」
=(6)に続く
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030713030020-n1.htm
【佐村河内さん謝罪会見(6)】
記者と応酬、「娘をくれと私が言ったというのは嘘だ」
2014.3.7 12:58 産経新聞
謝罪会見する佐村河内氏。手話をする人(左)を
見る佐村河内氏
7日午前、東京都港区
(矢島康弘撮影)
--NHKの番組に出た女の子の名前を(会見の)
冒頭で出したことが信じられない。彼女がいま
どんなつらい思いをしているかご存じでしょうか。
彼女は手をさしのべる人に対しても、おばあちゃ
んに「あまり信じないようにしたほうがいいいよ」
と言っている。あなたは10歳、11歳の子供を
だましたんですよ。なぜ亡くなったお母さんを利用
したんですか
佐村河内さん
「○○さんにおわびしないといけないのは…」
--名前を出すのは本人の了解をいただいてるんです
か。
「○○さんには…」
--(怒りに満ちた声で)匿名でお願いします!
「(小さい声で)すいません…。改めて冒頭の部分の名前
はカットの方向でお願いします…」
〈会場からは苦笑がもれる〉
--なぜだましたのか、真摯(しんし)に答えてほしい
「心からわびております。彼女の苦しみを思うと、誰より
も申し訳ない気持ちでいっぱいです。
学校の先生たちや、おばあさまもやらせのぐるだった
と疑われていると聞いて、私自身ショックを受けていま
す。
繰り返しになりますが、ゴーストライターを使ったのは私
の過ちであり、間違い。
一生つぐなっていかないといけない。
でも、これだけは申し上げたい。あの子やおばあちゃ
まのことを私は大好きで、やり方は間違っていたが、
亡くなったお母さんに対しても小さな光が届けばと真摯
な気持ちでやっていた。
傷つけたことに対して反省しています。
でも1点だけいわせていただけば、あの雑誌には誤っ
ていることもたくさんある。
まず私が彼女に『パパと呼べ』といったことはまった
くない。
逆に妻に電話がかかってきて、
『これだけはないしょにしてね。パパとよんでいるんだ
よ』と言ったと聞かされた。
それと、『娘をくれ』と私がいったというのも嘘だ」
--(大きな声で)嘘ではないと思います
「たくさんの証人がいる。テレビ局の人とうどん屋さんに
食べに行ったとき、おばあちゃまから
「守さん、私が死んだらあの子をお願いね」といわれたん
です」
--最後にひとつだけきかせてください。結果的にと
いうが、最初から利用していたと思われても当然の
ことをあなたはやってきた。女川の海で、亡くなっ
たお母さんや被災者に対してひどい冒涜をしている。
どんな心境でやったのか教えてください
「その点については反省しております」
〈神妙な面持ちで頭を下げる〉
--被災者を利用していたのではないか
「断じて違います」
--なぜうそをついたのか
「うそ?」
--最初から嘘でしょ。CDを出さないといっていたの
をCD出した。
「(少し沈黙した後)だましたことになると思います。
申し訳ありません」
--福島県本宮市の歌は新垣さんはつくっていないと
いっている。あの曲は佐村河内さんがつくったのか
「本宮は私がつくりました」
--先ほどなぜこのタイミングで暴露したのか理解でき
ないと言ったが、トラブルがあったのではないか
「はい? トラブルはありません」
--思い当たるところがないということか
「ありますが、ちょっと今は避けようと思います」
--どうして今は避けるのか
「(少し沈黙しうつむいた後)新垣さんの一番の先生が
現代音楽の巨匠であられる三善晃さんです。
前から存じてましたが、お話しにくいんですけど、
なぜこのタイミングとずっと疑念に思っていたときに、
ある方から三善先生が亡くなられたと聞きまして
(編注、三善さんは昨年10月死去)。
彼にはもともと映画音楽を作りたいという話をきいて
いた。
彼も私自身も信じてなかったが、佐村河内の影響力が
みるみるうちに巨大化した。
彼はこんなことになると信じていなかったが、それが
今このようになってしまった。
そのタイミングで先生がお亡くなりになられたことで、
おそらく自分に対するくさびがとれたのではないか。
これ以上、私はいえません」
=(7)に続く
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030713170021-n1.htm
【佐村河内さん謝罪会見(7)】
「絶対音感はありません」「指示書に妻は関与していない」
《証明を》とペンと色紙渡され…
2014.3.7 13:09 産経新聞
謝罪会見する佐村河内氏
7日午前、東京都港区
〈ここで佐村河内さんは立ち上がって深々と頭を下げた。
質問に立ったのが顔見知りの人物だったようだ〉
--あれから半年以上になりますが、こんな形で対峙
(たいじ)、再会することになるとは思っていませんでした。
残念に思います。あなたが望んでいたことは結局、
たくさんの人を犠牲にしてまでも自分が有名になること、
名声を得ることではなかったのか。結局、この騒動で、
あなたは今まで以上に名前を知られることになった。
それは現代のベートーベンとしてではなく、稀代(きたい)
のペテン師として名を残すことになるのかもしれない。
この状況を、どう考えているのか
佐村河内さん
「まず1点目について、人を利用したという気持ちはまっ
たくありません。
ただ、ここまで(自分の存在が)大きくなり巨大化して
大騒動を引き起こしてしまい、妻にも言われました。
まだ日本にとどまっていてバレてよかったと。
もし世界に行って(世界的に知られるようになって)
いたら、もっとたくさんの人に迷惑をかけていただろうと
…」
--名声を得たかったという気持ちがあったんじゃないん
ですか
「信じてもらえるかどうかわかりませんが、さほどありませ
んでした」
--やってきたことは、ベートーベンやマーラーへの冒涜
(ぼうとく)になるとは思わないか
「思います」
〈最後の質問に、さすがに罪悪感を覚えたのか、消え入る
ような声で答えた。別の記者が質問に立つ〉
--音は聞こえるとのことだが、ドレミファは何となく
わかるのか
「音の高低ということでしょうか」
--これがド、レ、ミというのは区別できるのか
「私は、絶対音感はありません。音の少し低い高いは感じ
ることができる。
以前よりは、テレビを見て音を感じられるようになって
きたが、音がねじれて聞き取れないので、自分としては
手話通訳も相変わらず必要で、再検査を受けようという気
にはなれませんでした。オーケストラのような複雑なもの
はわかりません」
--絶対音感はないと
「はい」
--(新垣氏に対するゴーストライトの)指示書は奥さんが
書かれたものだという情報があるが
「あれはバカげた話です。妻の母から出た話のようですが、
義理の母の言っていることはウソで、妻が(指示書に)
関与するようなことはありません」
--それを証明するためにも、色紙とペンを持ってきたので
字を書いてほしい
〈ここで記者が色紙とペンを差し出し「後世に残る芸術的
価値」「前例のない宗教性」「佐村河内守」と書くよう求
める。佐村河内さんはひざの上に色紙を乗せるようにして、
背中を丸めて記入。それを報道陣に掲げ、盛んにフラッシ
ュライトを浴びた〉
「雑誌媒体で見ていただければと思うが、妻の字はきれい
な字。私の字はきたない。見てもらえばわかると思います」
=(8)に続く
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030713330022-n1.htm
【佐村河内さん謝罪会見(8)】
突然、「新垣さんらを名誉毀損で訴えます」会場にどよめき
2014.3.7 13:28 産経新聞
記者会見する佐村河内守さん
7日午前、東京都内のホテル
〈記者の質問は、佐村河内さんの聴力など「自己演出」が
疑われていた点に集中する〉
--私の祖母も耳が悪かったが、彼女はあなたと同じく、
耳元で大きな声で話せば聞き取れ、補聴器を付ければ
日常生活に支障はなかった。補聴器を試したことはない
のか。耳が悪い方が都合がいいのか
佐村河内さん
「そういうことはありません。補聴器は3つ持っています。
ドイツメーカーのものが1台。
横浜で買ったもの…。
髪を伸ばして、補聴器を付けていた時期もあります」
--今はなぜ付けていないのか
「理解してもらいにくいかもしれませんが、音が曲がって
聞こえるのは同じなので、付けても意味がないという判断
で付けていません」
--今後も今日のような手話通訳は必須で、いなければ
コミュニケーションは全くとれないか
「はい。あとは口話術があります。横浜のあるサークルに
入っていた時期があります。
年配の厳しい先生に、手話だけでなく口話も教えていた
だきました。
新垣さんとはすべて口話でした。
慣れている人の口話は徐々に読みやすくなりますし、
新垣さんはほとんどしゃべらないか、ゆっくりしゃべる方
なので、付き合いが長いことも含めて読みやすかったこと
もあります。
どうしても申し上げたかったのは、騒動にいたった根源
は私ですが、どうしても違うことは違うと訴えたいので
お話しします。新垣さんが私は普通に会話するとか、それ
は全くありません」
--最初の説明の中で、新垣さんのギャラをつり上げる
場面があったと仰った。最初に提示した額と、折り合
った額ではどれくらい開きがあるのか
「ケース・バイ・ケースですが、例えば通常、楽曲の長さ
とか編成の大きさにかかわらず、委嘱料金は30万から
100万円なんですよね。
一度新垣さんに『やめよう』といわれたときは、80万
とか100万とかで次の交響曲をお願いしたのですが、
2人で交わした契約書のようなものは残っています。
彼が納得したのは1曲300万円でした。
6年間で2曲、3年間で1曲でしたが、その1曲につい
て彼は300万円でOKしたということです」
--私もずっと取材させていただいており、残念だ。取材
の中で、佐村河内さんは精神の病気が強いと仰ってい
た。ステッキを持って歩いていたし、けんしょう炎と
して手にサポーターも巻いていた。これらの病気は
本当なのか
「はい、本当です。
耳が悪くなってからですけれども、サングラスは、フラ
ッシュを長い時間浴びていると耳鳴りが強くなってしまう
と感じ、かけていました。
シンセサイザーを独学で勉強して、練習をがむしゃらに
やっていたこともあって、特に左手は一本だけを曲げると
痛いので、サポーターをして、指が2本曲がるようにして
いるだけです。
ステッキも、足が悪いわけではありません。
これも耳鳴りがするとふらつくため、右か左でも重心を
かけておけば、意識がとられたときの予防となるので、
そのために使っておりました。
今日はサングラスも何もかも外してきました」
--取材の際に「鬼武者」の創作ノートを見せてもらったが、
あれは何だったのか
「創作ノートを努力して作った証を捏造しました」
--「鬼武者」の創作ノートではない?
「『鬼武者』の一部です」
--指示書を出して新垣さんが作曲した作品をどのように
聞き、どのように修正して世に発表したのか
「文春の記事ではテープができあがった後に私が聞いて直し
たなどと書いてありましたが、一度もありません。
一度弾いてみてほしいといったのは、周りの反応が知りた
かったからです。
後から修正したことは18年間、一度もありません。
すごいおほめをいただいていたので、彼が(指示書に)
忠実に作る音楽は信じていました。
聞こえなくなってからは、確認などはありません」
--新垣さんが、嘘をついているということか
「はい。新垣さんほかを名誉毀損で訴えます」
〈佐村河内さんが突然、新垣さんらを提訴する意向を示し、
会場はどよめいた〉
--被災地でのコンサートをどういう気持ちで聞いていた
のか
「みじめな気持ちで座っておりました」
--障害者に対する思いに嘘はなかったと仰った。バイオ
リストの少女に対しては謝るのか。あなたは少女に
選択を迫るというメールを送っている。
〈知人らしい記者が佐村河内さんに詰問調で問いただすと、
佐村河内さんが質問を遮ろうとし、
「まだ手話通訳は終わっていませんよ!」と記者から反論が
飛び、会場から笑いが漏れた〉
「そういうふざけたことはやめてもらえますか。科学的な
検査は出ている。もう結構です」
〈記者はそれでも質問を続ける〉
--一人の少女の人生をもてあそぶことがなぜできたのか
「何をもってして傷つけたというのか。記事には私の言葉が
中略、中略とあって、全文が載っていない。
私は(少女の)父親に対して選択を迫ったことはありませ
ん」
--なぜあなたは(少女に)義手を外せと仰ったのか
「サプライズで、義手のバイオリニストが登場したら、みんな
が感動してくれると思いました」
--彼女の障害を使って感動させようとしたのか
「感動すると思いませんか」
--舞台の上で義手を付ければ感動すると
「僕はそれでよかったと思います」
--義手に感動するのではなく演奏に感動するのではない
か。あなたは義手であることを見せようとしただけでは
ないか。違う人の作った曲で、あなたはバイオリンを続
けたいなら、私に謝れというメールを送っている。どう
いう根拠でそういうメールが送れるのか
「中学時代がバイオリニストになるには一番大事で、彼女が
卓球部に入りたいと言ったので…」
--(発言を遮り)あなたはバイオリンの教師でも何でもな
い。なぜそんなことがいえるのか
「失礼します」
--彼女への謝罪の言葉を聞いていません
「そういう気持ちはあります。申し訳ありませんでした。
ただ、絶対服従を迫ったことは絶対ありません」
=(9)に続く
このやりとりが、始まる前の事ですが、テレビで、呼ば
れていた、医師の方が、そのレベルについて、説明さ
れていましたが、やはり、認定基準からは、外れる様
ですね。
聞こえない事に対してだったか?アナウンサーの方が、
精神的なものか?を問われて、
「精神的なものと言うか・・・・人格的なものでしょう。」
と話されたのに対して、虚偽?って、返したのに対して、
「そうですね。」と、答えられてたのが、印象的でした。
それにしても、色々と、出て来るものですね。
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産経新聞より。佐村河内さん謝罪会見(5)~(8)
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