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【関西の議論】
坊主バー、投資バー、鉄バー…大阪で次々開店〝超個性派バー〟
2013.1.13 18:00 産経新聞
“なにわのウォール街”で投資家のオアシスに、
僧侶がホスト役を務める「坊主バー」…。
趣味や職業の世界観を凝縮させた大阪発祥の
個性豊かな営業スタイルのバーが注目を集めている
。
おつまみに缶詰だけを売りにして全国進出を果た
したり、鉄道ファンにはたまらない電車に見立てた
店づくりなど他店との差別化を図り、話題性をアピ
ールする大阪の個性派バー。
居酒屋評論家は
「何でも面白がるお客がいるからこそ、大阪で
ユニークな店が登場する」と分析する。
ひと味違ったバーがなにわの夜を演出する。
(吉原知也)
■大阪オンリーの投資家バー
大阪が発祥なのは、僧侶がバーテンダーや
ホストになって客の話し相手になる「坊主バー」だ
。
約20年前に大阪・ミナミでオープンし、
東京の四谷と中野、京都に営業スタイルが広まった
。
初代店は閉店したが、平成24年秋に大阪市北区
で
「vows bar URO」として4年ぶりに
営業を再開した。
僧侶8人が「坊主スタッフ」を構成、
営業日は1人がカウンターに座り、世間話から
人生相談まで客の相手になる。
伝説の店の復活は話題を呼び、早くもにぎわいを
みせている。
一方、大阪証券取引所など金融関連企業が集まる
大阪市中央区北浜に、「投資家バー」として人気を
集める店がある。
「Cafe FPeye(エフピーアイ)」
だ。
店内には、米国や欧州など世界の為替情報
を示すモニターが設置され、ガラス製のカウンター
は大人の雰囲気。
若手デイトレーダーや銀行・証券マンがこぞって
集まり、投資談議に花を咲かせる。
iPad(アイパッド)やパソコンを持参して
取引を始めるトレーダーの姿もあるという。
投資顧問会社「エフピーアイ」(大阪市中央区)
のグループ企業が運営する同店は
「個人の投資家が気軽に交流できる場があれば」と、
18年にオープンした。
店長の中山和希さん(34)は
「投資の初心者でも、気軽な会話を通じて
金融に触れることができる。投資の情報に加えて人
的交流ができて、縁起のいいお店。楽しく飲めて、
お財布にプラスになります」とアピールする。
■缶詰武器に全国展開
店内の木製棚に所狭しと缶詰が並ぶ。
おなじみのサバのみそ煮や焼き鳥の缶詰。
さらに熊肉、鯨肉の珍味、タイカレーやブラジル
産の牛モツと豆の煮込みといったワールドワイドな
ものまで、“多士済々”のラインアップだ。
大阪市西区の道頓堀川沿いに軒を構える
「mr.kanso本店」。
大阪から中部・東日本に展開する人気の缶詰バー
の本店だ。
世界各地の缶詰がおつまみで、ビールやチュー
ハイなどのアルコールを用意。
缶詰は約300種類をそろえ、値段は200円
から2000円の設定、客が自分で選んで注文する
スタイルだ。
1号店が14年に大阪で誕生し、22年から拡大
路線に踏み切ると、兵庫、京都など1都2府5県で
計19店に。
運営会社「クリーン・ブラザーズ」(大阪市西区)
の広報、川端三知夫さん(24)は
「缶詰は種類が多く、調理も湯煎するだけ。1人で
も容易に営業できる」と運営面の利点を説明。
「缶詰には、ふたを開ける際のわくわく感がある。
目新しさや面白みが幅広い世代の支持を得ている」
と人気の理由を分析する。
同社はオリジナル商品として「だし巻き卵」を生
み出した。
今後は東北地方への進出をにらみ、新商品の開発
を進めながら、出店攻勢を続けるという。
■鉄道ファンを魅了
趣味の世界を前面に押し出して勝負するのは、
24年7月に開店した鉄道バー「駅」
(大阪市天王寺区)だ。
クリーム色に赤いラインが入った国鉄カラーの
車両に見立てた外観。
駅の案内板を連想させるデザインの看板には
「素面(しらふ)-千鳥足」と書いてある。
内装も鉄道に徹底的にこだわっている。カウン
ターの天井からは、つり革がぶらり。店内には
案内板や時刻表など鉄道グッズ約百点を集め、
人気車両を描いたラベルのカップ酒を提供したり
と、鉄道ファンが喜ぶアイデアが満載だ。客層は
関西の鉄道ファンを中心に、現役の鉄道マンの姿
も。車内アナウンスの実演で盛り上がることも
あるという。
同店は、東京都内で営業し、鉄道ファンの人気
を集めるバー「キハ」の姉妹店。
キハに通い詰めたバー「駅」の駅長、大西俊浩
さん(45)が
「関西の鉄道ファンが集う場所をつくりたい」
と、カップ酒を扱うなどのキハのスタイルを踏襲し、“
運行”を開始した。
大西さんは
「お客さん同士が触れあって、鉄道の話題に限らず
盛り上がれる。仕事でお疲れの時はぜひ、この店に
途中下車してください」と話している。
■個性派バー台頭の理由
なぜ個性派バーがはやるのか。バーには1人でも
立ち寄れる気軽さがあり、電通総研の吉田将英研究
員は
「同じ趣味を持つ客同士がつながりをつくるのに適
しているのでは」と分析。
一方で、
「バーの特徴が際だつほど、端的な言葉を書き込む
ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)
で取り上げやすい。ネタ作りが来店の動機になって
いる面もある」と指摘する。
作家で居酒屋評論家の太田和彦さんは
「大阪はカウンターがあってバーテンダーがカクテ
ルを作る正統派バーの発祥地。個性派がいくつも
あるのは意外だが、ユニークな発想が飛び出すのが
大阪。何でも面白がるお客もいるからこそ、大阪で
ユニークな店が登場するのではないか」
と話している。
大阪らしいバーの数々ですね。
何でも、面白がる地域だから、こそ、成り立つので
しょう。
そうでなきゃ、ふざけた店で、終わってしまったか
も知れないです。
投資バーも良いですが、僧侶バーも良いですね。
人生相談が、出来ると言うのは、有り難い事でしょ
う。
まあ、バーとして、営業してる位ですから、生臭
坊主なんでしょうが、その方が、生きるその時代を
反映して、生きたアドバイスが貰えるかも?知れま
せん。
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古い記事ですが。坊主バー、投資バー、鉄バー…大阪で次々開店〝超個性派バー〟
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