Quantcast
Channel: Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

元顧問体罰「起訴」、迷う検察幹部を絶句させた“ビデオの中身”。

$
0
0

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130713/waf13071312000018-n1.htm

【衝撃事件の核心】
元顧問体罰「起訴」、
迷う検察幹部を絶句させた“ビデオの中身”

2013.7.13 12:00 産経新聞

Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。

大阪市立桜宮高の元教諭、小村基被告が市教委に
提出した顛末書。暴力を伴う自身の指導を
「慢心だった」と反省している。
小村被告は起訴され、公開の法廷で裁かれることに
なった。


Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。


 永遠に続くのでは、と思うほど繰り返
される平手打ち。いつ終わるのか分から
ない暴行を、殴られている本人だけでなく
周囲の人間も、嵐が過ぎ去るのを待つかの
ようにじっと耐えていた-。

 大阪市立桜宮高バスケットボール部主将
の男子生徒が体罰を受け自殺した問題で、
大阪地検に傷害と暴行の罪で在宅起訴され
た同部元顧問の小村基(はじめ)被告
(47)。

 体罰で教諭が公判請求される例はあまり
なく、検察内部でも

「今回の件を起訴すれば、バランスを欠く
のではないか」との意見もあった。

 だが、そんな慎重論を封じ込めたのは、
同部の練習試合を記録したビデオだった。

「これはひどい」。

 壮絶な体罰の実態を目の当たりにした
検察幹部は思わず言葉を失ったという。

 異例の起訴判断はどう下されたのか。




■刑事罰を科すか否か

「(小村被告に)刑事責任があるのは間違
いない。後は、起訴して公判を開くのか、
略式起訴で罰金刑を求めるのか。あるいは
起訴猶予もあり得る」

 小村被告が書類送検された3月、ある
検察幹部はこんな見方を示した。

 つまり、小村被告が生徒に暴行を加え、
けがをさせたのは間違いなく、本人も一貫
して認めている。

 事実の有無を調べる必要はないため、
どういった形で刑事責任を問うかの選択が
焦点ということだ。

 検察は刑事処分の際、犯行の悪質さや
結果の重大性、容疑者の反省の度合いや
社会的制裁の有無などを総合的に検討する。

 その上で刑事罰を与える必要があるのか、
刑事罰が必要ならば懲役刑と罰金刑のいず
れが妥当かを判断し、罰金刑であれば略式
起訴するケースもある。

 桜宮高の事件ではどうか。

 まず生徒の自殺については、傷害致死罪
などのように暴行との直接の因果関係を
認定できない。

 このため、罪になるべき対象は唇などに
負った全治3週間のけがのみとなる。

 また、小村被告は捜査段階から一貫して
事実関係を認め、「生徒におわびします」
と謝罪。

 さらに、懲戒免職処分により職を失う
など社会的制裁も受けた。

 こうした点を踏まえ、検察内部では

「一つの傷害事件としてみれば、公判を開
いて懲役刑を求めるまでのものではない」
との意見もあったという。




■体罰は起訴回避の傾向

 加えて、これまで体罰をした教諭が起訴
される例が少ないことも、慎重論の根拠と
なった。

 体罰をめぐっては、平成17年に岡山県
の私立高校で野球部員を殴り、裸でランニ
ングをさせた監督が暴行や強要罪で起訴
され、有罪判決を受けた例がある。

 ほかにも起訴されたケースはあるが、
暴行によって直接生徒が死亡した事件が主
だ。

 実際、横浜市の市立中学の柔道部顧問が、
部員に何度も技をかけ傷害容疑で書類送検
された事件では、部員が脳障害を負ったに
もかかわらず、横浜地検は21年に
「指導が目的だった」などとして不起訴
処分にしている。

 起訴が回避される傾向が強い背景には、

「教育現場に捜査当局が介入するのは好ま
しくない。刑罰は最後の手段であるべきだ」
(検察幹部)という考えがある。

 さらに、けがを負った生徒や保護者側が
処罰を望まないことも多いという。

 ただ、今回は暴行によってではないもの
の生徒が命を落とした。

 遺族の処罰感情も強い。検察内部では

「前例を踏襲するだけでよいのか」
という声が強まり、流れは起訴へと傾いて
いった。




■ビデオの異様な光景

 最終的に決め手の一つとなったのは、
昨年12月に行われた2回の練習試合で、
体罰の様子を記録したビデオ映像だった。

 同月18日、同校体育館。

 男子生徒は主将として、府内の強豪高校
の女子バスケットボール部との練習試合に
臨んでいた。

 だが、生徒のプレーは好調とはいえず、
相手選手にはじき飛ばされたり、ボールを
奪われたりした。

 試合の休憩時間中の午後5時40分ごろ、
小村被告は生徒を叱責し、試合中に生徒が
ボールに飛びつかなかったとして、捕球
練習をさせながら顔や頭を数回平手で殴っ
た。

 試合が終わった後も午後8時半ごろから、
小村被告が投げたボールを生徒に取りに行
かせる練習が繰り返された。

 しかし、近くに投げたボールに生徒が飛
びつかないことに小村被告は激高。

 またしても顔などを数回平手打ちした。

 さらに22日に行われた石川県の高校と
の練習試合。

 このときも小村被告の目には、生徒が
ボールに食らいついていないように映った


 試合が中断すると、生徒をベンチに呼び
寄せ

「何で相手の動きを意識しないのか」
と問い詰めた。

 しかし、生徒は答えられない。

 いらだった小村被告は生徒の顔や頭を
平手で殴り始めた。

 加減のない平手打ちは十数回を数え、
生徒の顔は腫れ、唇からは出血もした。

 生徒が自宅で自殺したのは、帰宅後の
ことだった。

「キャプテンをしばけば何とかなると思
っているのですか」
などと記された手紙が残されていた。

 暴行自体も執拗(しつよう)だったが、
それにも増して異様だったのは、腕を振
り続ける小村被告を制止しようとする
人間が誰もいないこと。

 別の検察幹部は

「教育現場での体罰だとしても、傷害
事件として社会的に許される範囲なのか。
それが判断の基準となった」と振り返る。




■「体罰撲滅に有意義」

 地検の判断には、専門家らからさまざ
まな声が聞かれた。

「公開の法廷で経緯や背景が明らかにな
れば、体罰撲滅に向けて非常に意義が
ある」
と評価したのは、柔道女子日本代表の
暴力指導問題で、告発した選手の代理人
を務めた辻口信良弁護士(大阪弁護士会)


 辻口氏は、体罰の構図は柔道の問題で
も同じで

「体罰をする側に悪いことをしていると
いう自覚がないことが一番の問題点」
と指摘。

「これを機に、暴力をふるえば罰を受け
るということが周知され、指導者の意識
も変わるのではないか」と期待する。

 一方、中京大スポーツ科学部の
近藤良享(よしたか)教授は

「スポーツの失敗に対しての体罰は指導
とは到底いえず、刑事処分されるのは当
然」としながらも、

「問題行動を起こす生徒への指導とは
区別する必要がある。『厳しい指導は全
てだめ』という誤った拡大解釈が広まる
と、現場が萎縮してしまう」
との懸念も抱く。

 実際に、高校で運動部の指導にあたる
教諭らの中には、迷いや不安が生まれた
との声もある。

 なぜ強豪バスケ部の名監督は執拗な
体罰を加えるようになったのか。

 なぜ生徒は自ら死を選んでしまったの
か。

 事件の真相を改めて明らかにするため
に、小村被告が法廷で何を語るのか注目
される。





体罰を加えて、上手くなるのなら、正し
い指導方法として、確立されてる事で
しょう。

しかしながら、指導方法に体罰は、正し
い方法とは、認定されてません。

気付けの平手一発は、有り得ても、
執拗に殴りつけ、蹴りまで入れて、怪我
などさせれば、指導者としては、失格で
す。

おまけに選手との信頼関係は、失われる
事でしょう。

自殺した彼は、この顧問のストレス解消
の道具だったんでしょう。

残念で、気の毒でなりません。

この顧問の元で無かったら、彼も楽しく
バスケを続けていられたかも?知れない
のに。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

Latest Images

Trending Articles