http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130713/waf13071318000028-n1.htm
【衝撃事件の核心】
HN『ゆい』=「痴漢募集」女性になりすました
国税職員が逮捕されても「痴漢サイト」は活況の異常…
被害女性は電車に乗れなくなった
2013.7.13 18:00 産経新聞
和歌山県迷惑防止条例違反容疑で送検される
伊勢川容疑者(中央)=7月10日、和歌山市内
痴漢したい人とされたい人が出会うインター
ネットの掲示板を利用し、女性になりすまして
JR和歌山線の電車内で他人に痴漢行為をさせ
たとして、和歌山県迷惑防止条例違反
(卑わいな行為)容疑で大阪国税局のベテラン
職員が和歌山県警に逮捕された。
国税職員はネットの交流用掲示板で「ゆい」
というハンドルネーム(HN)を使い、通勤
途中などに少なくとも23回、女性を装って
痴漢を仕向ける悪質な書き込みを続けていた。
一方、被害女性は事件後、電車に乗れなく
なったといい、和歌山県警は一連の手口や事件
の背景を徹底して究明している。
(秋山紀浩)
■早朝の逮捕に報道陣押し寄せ
日の出から間もなくの7月9日午前5時12
分。
和歌山県北部に位置する紀の川市内で、1人
の男が逮捕された。
大阪国税局海南税務署(和歌山県海南市)の
上席調査官、伊勢川洋二容疑者(49)。
自宅近くに止めた捜査車両内が逮捕場所と
なった。
逮捕を受け、捜査の拠点となっている和歌山
東署には午前6時前から報道各社が詰めかけた。
インターネットの掲示板を見て電車内で痴漢
行為をした男が逮捕されて以降、新聞やテレビ
で全国的に事件が報道されてきたこともあり、
早朝にもかかわらず大阪からも報道陣が押し寄
せた。
■履歴もとに裏付け
逮捕容疑は、ネット掲示板に「ゆい」という
女性名で「痴漢してくれる人いませんか」と
書き込み、今年4月30日午前7時15分ごろ、
JR和歌山線粉河駅から乗車した紀の川市の
女性事務職員(23)と同じ電車に乗り込み、
掲示板にこの女性の乗車位置や服装の特徴など
を記載。
書き込みを見た電車内の介護士の男(26)
=強制わいせつ容疑で逮捕、処分保留で釈放=
を誤って信じさせ、車両内で約25分間にわた
って女性の太ももや腹部を触らせる痴漢行為を
させたとしている。
「慎重に捜査を進めた結果、書き込みを行って
いることが認められたため逮捕するに至った」
。
和歌山県警幹部はこう述べ、
「携帯電話会社に残る履歴などと書き込みを
照合し、矛盾がないことを確認している」
と説明する。
和歌山東署によると、
伊勢川容疑者は「間違いありません」と容疑を
認めているという。
同署は犯行の詳しい動機や背景を調べると
ともに、痴漢をして逃走している介護士の男と
は別の男の行方も捜査している。
■ベテラン職員がなぜ…
大阪国税局によると、伊勢川容疑者は昭和
57年に採用され、平成23年7月に海南税務
署に赴任。
同税務署で上席調査官として、主に法人税を
担当していた。
「年齢からしてもベテランの域。後輩職員も
いるだろうし、自分の立場も犯行の重大さも分
かっていたはずだ」と関係者は話す。
大阪国税局は逮捕について
「誠に遺憾。職員の逮捕容疑となった行為は
税務職員としてあるまじきもの」とコメントし、
処分について
「今後の捜査状況を踏まえ、厳正に対処する」
としている。
■「ゆい」語り、繰り返し記載
和歌山県警のその後の調べで、犯行の具体的
な手口が徐々に明らかになってきた。
「服装は当日朝7時過ぎに掲示板で連絡します」
「今日は乗ります」
伊勢川容疑者は犯行の数日前から、掲示板に
「ゆい」のハンドルネームでこうした書き込み
を頻繁に行っていた。
当日は、出勤途中に電車内で見かけた女性に
なりすまし、スカートなどの服装の特徴に加え、
「鞄二つ持ってます」など持ち物の特徴も
“実況中継”。
「時間短いですが、いっぱい痴漢して下さい」
「早く来て!」
とも書き込み、男らを犯行に誘っていた。
さらに、
「少し嫌がる様なそぶりもしますが、気にしな
いでね」
といった記述も加え、女性が嫌がっても痴漢が
続くよう仕向けていた。
「女性が嫌がることを予想して、痴漢プレーの
一環だと男たちに信じ込ませるため先回りして
書き込んだのかもしれない。だとすれば極めて
卑劣な手口だ」(捜査関係者)。
県警によると、被害女性は事件後、電車に乗
れなくなったという。
また、掲示板には今回の犯行に関連する書き
込みが4月23日~5月1日で約50件あり、
伊勢川容疑者のものとみられる書き込みは、
このうち少なくとも23件確認されていると
いう。
■頭をよぎった「PC遠隔操作事件」
伊勢川容疑者は逮捕の約2カ月前の5月11
日、
「女性になりすまして掲示板に書き込んだ」
と和歌山東署に名乗り出ていた。
新聞やテレビで事件が大々的に報道されるの
を見て出頭したとみられるが、捜査幹部らには
「遠隔操作ウイルス事件」が頭をよぎったと
いう。
昨年6~9月、ウイルスに感染したPCなど
から横浜市や大阪市のホームページなどに犯行
予告・脅迫のメールや書き込みが相次ぎ、誤認
逮捕を引き起こした事件だ。
それだけに県警は慎重姿勢を崩さず、徹底
した裏付け捜査を行った。
伊勢川容疑者が書き込んだとされる携帯電話
の履歴は消去されていたため、携帯電話会社に
残っていた通信履歴と掲示板の書き込みを照合
。
伊勢川容疑者の犯行と特定した。
特異な犯行だけに、逮捕にあたっては犯行の
捉え方も焦点になった。
県警は、介護士の男に誤信させ痴漢行為を
させたことを捉え、他者を道具として利用し
自分がしたい犯罪をさせる「間接正犯」に当た
ると判断したが、今回のような事件での適用は
珍しいケースという。
痴漢行為をした介護士の男は
「サイトを見て犯行に及んだ」と供述しており、
伊勢川容疑者の書き込みが犯行を誘引したこと
は間違いない。
当初、県警は強制わいせつ容疑での捜査を進
めたが、最終的には
「着衣の上から、または直接他人の身体に触れ
ること」という県迷惑防止条例(卑わいな行為
の禁止)を適用した。
「インターネットの掲示板を介した例が少ない
(犯行の)ケース。慎重な捜査が必要だった」
と県警幹部は打ち明ける。
■いまだ続く書き込み
一方、事件に関連する書き込みの約50件に
は、伊勢川容疑者以外の人物とみられる書き込
みも多くみられるという。
「『ゆい』の他にも15~20人のハンドルネ
ームで書き込みがされている」(捜査関係者)
といい、県警は他に犯行にかかわっていた人物
がいないかどうか慎重に調べている。
今回、犯行に使われた近畿地方で痴漢を呼び
かける掲示板は犯行後、閉鎖されたが、各地域
での「痴漢プレー」を募集する同様の掲示板は
いまだ複数存在し、痴漢を募る書き込みであふ
れている。
県警幹部は
「サイトは匿名性が高く、今回のようななり
すましが容易で、第2、第3の被害者が出る恐
れもある。こうした犯罪をしっかりと取り締ま
っていきたい」と警戒している。
今は、どうか?判りませんが、トイレの落書き
で、女性の名前と電話番号が、書かれてるのを
何度か、目にした事が有ります。
トイレの落書きなら、目にする人間は、複数と
は、言え、まだまだ、少ないですから、被害も
限られてる事でしょう。
しかし、ネット上に書かれたら、とんでもない
事になるでしょう。
本当の意味で、不特定多数に自らの情報が、
晒されるのですから、恐ろしい事です。
痴漢は、犯罪です。
自ら書きこんだ訳でも無く、また、自ら望まな
い事を書きこまれたら、迷惑を通り越して、
怒り以外の何物でも無いでしょう。
この職員、一時の快楽の為に、自らの職を無く
す事になるんでしょう。
と、同時に、思い処罰も付いて来るかも?
知れません。
何せ、実行犯より、悪質ですから。
被害に遭われた女性は、お気の毒な事です。
仕事にも影響が出る事でしょう。
ともあれ、思い処罰を望みます。
しかし、この容疑者が、重い罪に問われた
としても、成り済ましが無くなる事は、
無いでしょうね。
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