http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130317/wlf13031718010022-n1.htm
【関西の議論】
湖底遺跡、変色、エビ大量死500匹…
これが琵琶湖の底、新型ロボが発見
2013.3.17 18:00 産経新聞
琵琶湖底で見つかった石室とみられる石材。
地震によって沈んだとされる湖底遺跡だ
(平成14年撮影、滋賀県立大提供)
日本一の規模を誇りながら、これまで本格的
な調査が行われず「謎」が多いとされる琵琶湖
の湖底。
その実態解明に向けて滋賀県琵琶湖環境科学
研究センター(大津市)が新型の水中探索ロボ
ットを導入し、次々と「異変」を発見している
。
昨秋には琵琶湖固有種であるヨコエビの大量
死や湖底の変色現象を発見。
湖の全容解明に向け、新型ロボの活躍に期待
が高まっている。
■新型ロボはすぐれもの
琵琶湖の面積は670平方キロ。深さは平均
約40メートル、最深部では104メートル
あり、湖底についてはこれまであまり調査が手
がけられていなかった。
このため謎が多く、
「水とガスの吹き出しのポイントがある」
とされたり、近年になり水没した集落跡とみら
れる石群が確認されたりした。
水深数メートルの浅いところでは、湖底遺跡
の存在が約100カ所知られている。
こうした謎を解明しようと、同センターが
導入した新型ロボは、水中でのハイビジョン
撮影が可能なほか、ケーブルを通して船上から
水中の様子をリアルタイムで観察できるすぐれ
ものだ。
センターは平成12(2000)年に初めて
水中探索ロボット「淡探」を配備した。
しかし、撮影画像が粗く録画しかできなかっ
たことなどから、思うような成果が上がらず
結局“お払い箱”に。
そこで約660万円をかけてこの新型ロボを
開発し、昨年3月に導入したところ、使い勝手
が格段によく、調査の質が大幅に向上したと
いう。
新型ロボを使って調査に携わる石川可奈子
主任研究員は
「先代は自走式だったが、新型は船上で映像
を見ながら操縦でき、湖底の状況を確認し
やすくなった」と強調する。
■固有種のエビ大量死
昨年9月に同県高島市沖の湖底で探査を行
った際、琵琶湖固有のヨコエビの一種で、
環境省の準絶滅危惧種に指定されているアナ
ンデールヨコエビの死骸が1平方メートル当
たり約500匹と大量に見つかった。
センサーを使って水質を調べたところ、
水深90メートル以上の湖底で夏から秋に
かけて水中の酸素濃度が大幅に低下していた
ことも判明。
湖底の酸素が減少したためヨコエビが大量
死したとみられる。
しかし、12月の調査では酸素濃度の回復
が確認され、ロボによる撮影では生きたヨコ
エビの姿も確認された。
■湖底の変色現象も
一方で、湖底の一部が黒く変色する現象が
起きていることも新型ロボの探索で分かった
。
水質に影響はない模様だが、泥から溶け出
したマンガンが微生物を介して酸素と結び
つき、茶褐色の粒子が生成されたとみられ
一連のメカニズムがわかった。
センターの山中直・環境監視部門長は
「ヨコエビの大量死や湖底の黒色化とも、
琵琶湖の環境変化の指標となる」
と指摘する。
今後は、より浅い水深70~90メートル
の水域での調査も進め、異変の早期発見に
よって琵琶湖の環境保護に結びつける考えだ
。
ロボット技術では、世界でも屈指の日本です。
色々な用途のロボットが開発されて良いはず
なんですが、実用化される物が、非常に少な
いのが、世界の疑問の一つの様です。
何せ、世界では、軍事用ロボットだとか、
身近では、お掃除ロボットが、実用化されて
ますから、余計にそうした疑問が生まれるの
でしょう。
自立式人型ロボットまで作ってるのにね。
それだけに、色んな用途のロボットを造る
技術は、持ってるのは、間違い無く、今後、
原発事故対応のロボットが、出て来るのも
間違いの無い所でしょう。
この海底探査ロボットもバージョンアップを
する度に、より高性能に成って行く事でしょ
う。
もっと、色んな物、色んな事が発見される事
でしょう。
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湖底遺跡、変色、エビ大量死500匹…これが琵琶湖の底、新型ロボが発見。
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