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なぜ看守は覚醒剤を渡したのか… 荒くれ受刑者とのただならぬ関係。

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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130323/crm13032318000005-n1.htm

【衝撃事件の核心】
なぜ看守は覚醒剤を渡したのか… 
荒くれ受刑者とのただならぬ関係


2013.3.23 18:00 産経新聞

 覚醒剤が使われたのは、
罪を償う場であるはずの塀の中だった。

 警視庁は今月、
府中刑務所(東京都府中市)で覚醒剤
を使ったとして、覚せい剤取締法違反
(使用)容疑で同刑務所で服役中の
有木健太受刑者(32)を逮捕。

 有木容疑者に覚醒剤を渡したとして、
同刑務所看守の野殿(のどの)浩幹
(ひろき)容疑者(31)を同法違反
(所持)容疑で逮捕した。

 これまでに懲戒処分などもなく真面
目に職務をこなしてきたという野殿
容疑者は、なぜ過剰な“サービス”を
提供することになってしまったのか。

(荒船清太)




■白い粉と注射器を持参…
 模範的な看守の告白

 今月6日午後9時すぎ、
2人の男性が府中署を訪れた。

 彼らは1キロほど離れた府中刑務所
の看守とその上司であると名乗った。

 看守の野殿容疑者が持っていたのは、
白い粉の入った袋と注射器。

 さらに、その口からは仰天の事実が
語られ始めた。

「有木容疑者に頼まれて覚醒剤を渡し
ました」

 捜査関係者によると、野殿容疑者は
2月下旬、有木容疑者に頼まれ、
覚醒剤を購入。有木容疑者に注射器と
一緒に手渡していた。

 その後、有木容疑者は刑務所内で
覚醒剤を使用。

 残りと注射器を野殿容疑者に返した
という。

 野殿容疑者が持参した白い粉は、
告白通り覚醒剤だった。

 重さは0・37グラムで、10回
使用できるだけの量があった。

 末端価格にして約3万円。

 警視庁は自首から約1時間後の同日
午後10時すぎ、野殿容疑者を現行犯
逮捕。

 2日後、尿検査で覚醒剤が検出され
た有木容疑者も逮捕した。

 2月下旬、有木容疑者の挙動を不審
に思った上司らが独居房を担当して
いた野殿容疑者を問いただしたところ、
覚醒剤譲渡の事実を打ち明けたという。

 勤務態度に落ち度はなく、懲戒処分
の履歴もない。

 模範的な看守だと思われていた。

 だが、調べが進むにつれ、野殿容疑
者と有木容疑者のただならぬ関係が明
らかになっていった。




■「ここまでやったら同じ」…
  弱みにつけ込む悪魔のささやき


「シャブ(覚醒剤)を買ってきてくれ」

 捜査関係者によると、
有木容疑者は野殿容疑者にストレート
に覚醒剤の購入を持ちかけた。

 野殿容疑者がためらいの表情を浮か
べると、弱みにつけ込むように
「悪魔のささやき」が続いた。

「ここまでやったら同じでしょう?」

 さらに、有木容疑者は覚醒剤を買え
る関西地方の場所を細かく説明。

 野殿容疑者は刑務所に無断でその
場所まで出かけていき、言われるまま
に覚醒剤と注射器を購入した。

「ここまでやったら…」。

 この言葉が指す事実に野殿容疑者は
十分、覚えがあったに違いない。

 便宜を図ったのは覚醒剤が初めて
ではなかったからだ。

 有木容疑者の独居房からは刑務所内
では販売されていない菓子が見つかっ
ており、これも野殿容疑者が日常的に
渡していたとみられる。

「有木容疑者に頼まれて便宜を図って
いるうちにエスカレートしてしまった」


 野殿容疑者は警視庁の捜査員に対し、
こう弁解しているという。




■刑務所内の暴行で刑期が6倍に… 
 「次は自分」恐怖の植え付け?

 なぜ、野殿容疑者は便宜を図るよう
になったのか。

 覚醒剤の代金は野殿容疑者が自腹を
切ったとみられ、見返りで金品を受け
取ったことなどは確認されていない。

 有木容疑者から返された覚醒剤を
使用した形跡もなかった。

 捜査関係者は

「有木容疑者の『経歴』が影響を与え
たのではないか」と指摘する。

 有木容疑者は平成18年に兵庫県警
に覚せい剤取締法違反容疑で逮捕、
起訴され、懲役2年2カ月の実刑判決
を受けて別の刑務所に服役した。

 本来なら20年には出所している
はずだったが、刑務所内で看守らへの
暴行を繰り返し、公務執行妨害容疑で
6回も再逮捕・追送検され、刑期が
32年4月まで延長。

 服役期間は当初の6倍以上になり、
府中刑務所に移されてきた。

 捜査関係者は

「野殿容疑者には『次は自分が有木
容疑者から暴行を受けるのではないか』
という恐怖が植え付けられていたの
かもしれない」と推察する。




■便宜供与は過去にも…
 「受刑者の更生」責務を大きく逸脱

 こうした看守と受刑者の不適切な
関係、特に粗暴な受刑者に対する
「サービスのエスカレート」は前例が
ある。

 23年3月には千葉刑務所(千葉市)
の男性看守が、受刑者の求めに応じて
新聞の閲覧で便宜を図ったなどとして、
戒告処分を受けて依願退職している。

「便宜を図ると対応が楽になると思っ
た」。

 男性看守はこう説明したという。

 刑務所関係者によると、受刑者の
心情の把握は、看守の基本的な業務と
される。

 体調や受刑者同士の人間関係などを
把握していないと、刑務所の円滑な
運営を妨げられる恐れがあるからだ。

 新たに配属された看守は受刑者との
接触を増やしながら、コミュニケーシ
ョンの仕方を身につけていくという。

 刑務所関係者は

「受刑者とコミュニケーションを取る
ことは大事」と前置きした上で、

「コミュニケーションを取ることと
便宜を図ることは全くの別物。やって
いいことと、やってはいけないことは
明確に区別されている」
と野殿容疑者の姿勢を厳しく批判する。

 受刑者にきちんと罪を償わせ、
更正させることこそ看守の最大の責務。

 野殿容疑者がそれを大きく逸脱して
しまったことだけは間違いない。




受刑者に取り込まれる看守って、珍し
い事では、無い様ですが、ここまで、
取り込まれる人間は、珍しいでしょう。

受刑者としては、こうした人物を作る
と、受刑期間も快適でしょうね。

受刑者の数と看守の数を比べれば、
圧倒的に受刑者の数の方が、多いのは
確か。

その中で、危機感を募らせる看守が
出て来るのも不思議じゃ無いです。

しかし、勇気を持って臨んでほしい
ものです。


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