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とっても古い記事ですが。「平成の零戦」離陸近づく 日本の先端技術結集の“勇姿”…

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http://www.sankei.com/premium/news/141105/prm1411050003-n1.html

【メガプレミアム】
「平成の零戦」離陸近づく 日本の先端技術結集の“勇姿”…
懸念は米国の「横やり」

2015.1.3 07:00 産経新聞



国産初のステルス戦闘機に向けた試作機
「先進技術実証機」。「平成の零戦」の完成は
間近だ(防衛省提供)








 国産初のステルス戦闘機開発に向けた試作機
「先進技術実証機」(ATD、通称・心神)が1月、
初の飛行試験を行う。

 日本の先端技術を結集した軽量化の徹底が図られ、
「平成の零戦」とも呼ばれる。

 日本の国産戦闘機構想は、1980年代のFSX
(次期支援戦闘機)選定をめぐり米国の横やりが入
り、日米共同開発に落ち着いた過去もある。

 自衛隊や防衛産業にとって、悲願ともいえる
“日の丸戦闘機”は果たしてテイクオフできるか。

「心神」は、防衛省の委託を受けた三菱重工業など
国内企業が平成22年から開発に着手した。

 開発の場となった三菱重工名古屋航空宇宙システ
ム製作所は、零戦を生んだ同社名古屋航空機製作所
の流れをくむ。

 これも航空ファンが「心神」と零戦を重ね合わせ
る理由だ。

 ちなみに「心神」は正式な名称ではない。

 開発構想初期に防衛省内で使われ始めたとされる


 由来も定かではなく、防衛省担当者は
「われわれは『心神』という名前を採用している
わけではない」と言いながらも、ついつい
「心神が…」と呼んでしまうほど定着しているよう
だ。

「心神」は全長約14メートル、全幅約9メートル
、全高約4.5メートル。炭素繊維の電波吸収材に
より、敵のレーダーに映りにくくするステルス性能
を備える。

 燃料装置の小型化や炭素繊維強化プラスチックを
使用することで軽量化も図り、高い運動性を目指す


 国産が難しかったエンジンは、IHIが開発した


 エンジンと飛行を一体的に制御することで、機首
を上方の敵機に向けたまま失速せずに前に進むこと
も可能だ。

「高い温度で動けば動くほど能力が上がる」
(防衛省担当者)ため、エンジン部品にはセラミッ
クス複合材を使用した。

 従来のニッケル合金では耐熱性が1000度程度
だったのに対し、約1400度にまで向上したと
いう。

 防衛省が国産戦闘機にこだわるのは、国内防衛
産業の保護という側面もある。

 F2戦闘機94機の生産は平成23年9月に完了
し、生産ラインは動いていない。

 このまま放置すれば関連企業が戦闘機事業から
撤退し、日本の技術基盤が失われる恐れがあるから
だ。

 防衛省の試算では、仮に国産戦闘機が導入されれ
ば4兆円の新規事業が生まれると想定し、8.3兆
円の経済波及効果と24万人の雇用創出効果をはじ
き出した。

 国産であれば
「機体に不具合が生じた際に素早く対応できるメリ
ットもある」(航空自衛隊関係者)。

 一方、政府・与党には
「日本の戦闘機は日本で作る」という技術ナショナ
リズムものぞく。

「戦闘機は国の空を守る重要なアセット(装備
品)だ。それをわが国の独力の技術力で保持するの
は防衛政策にとってもシンボリックな事業だ」

 空自出身の宇都隆史参院議員(現外務政務官)
は昨年4月10日の参院外交防衛委員会で、
小野寺五典防衛相(当時)にこう迫った。

 このとき、小野寺氏は
「わが国の防衛に必要な能力を有しているか、コス
ト面での合理性があるかを総合的に勘案する」
と述べるにとどめた。

 防衛省は国産戦闘機の開発費を5000億~
8000億円と見積もっているが、追加的な経費が
かさみ、1兆円を超える可能性もある。

 国産でまかなえば1機当たりの単価もはねあがり、
防衛費が膨大な額に上りかねない。

 同盟国・米国の反応も気になる。

 1980年代のFSX選定では、米国製戦闘機の
購入を求める米側との間で政治問題となり、日本が
米国の要求を飲む形で米国製のF16を母体に日米
共同でF2戦闘機が開発された。

 バブル景気絶頂の当時は米国内の一部で日本脅威
論も論じられており、戦闘機の独自開発もその延長
線上で待ったがかかった-。

 こう受け止める日本政府関係者は少なくなかった


 現在のところ、「心神」について
「米国から共同開発を持ちかけてきてはいない」
(防衛省関係者)という。

 米政府は大幅な国防費削減にあえいでおり、無人
戦闘機の開発に着手していることもあり、新たな
共同開発事業に手を出せない事情も指摘されている


 だが、同盟国といえども、こと軍事技術に関して
は警戒感が根強い。

 米政府はステルス性能試験施設の使用を
「心神」に認めず、日本側はフランス国防装備庁の
施設を使わざるを得なかった。

 平成23年12月に決定した次期主力戦闘機
(FX)の選定で、日本政府は当初、ステルス戦闘
機F22ラプターの導入に期待を寄せたが、米政府
は技術流出を懸念して売却を拒否。

 最終的にF35ライトニング2が選ばれた経緯も
ある。

「航空機産業は日本にとって致命的な意味を持つ
産業になる。これを発達させることを絶対好まない
国がある。それはアメリカです」

 昨年2月12日、
日本維新の会の石原慎太郎共同代表(当時)は衆院
予算委員会で、こう力説した。

 防衛省内にも
「今は技術を蓄積している段階だから米国は何も言
ってこないが、機種選定の段階になったら何か言っ
てくるかもしれない」(経理装備局関係者)という
声はある。

 とはいえ、仮に国産戦闘機の導入を断念した場合
でも、「心神」開発に伴う恩恵は無視できない。

 現在主流となっている戦闘機の国際共同開発では、
「心神」開発の経験が生かせるからだ。

 防衛省担当者は
「部品やエンジンを1機の戦闘機に組み立てる経験
や技術がなければ国際共同開発では相手にされない
。他国から『お前は戦闘機を作ったことがあるのか』
と言われたら、イニシアチブを取ることは難しい」
と語る。

 国産戦闘機という選択肢があれば、他国メーカー
と交渉する際に有力なカードにもなり得る。

「平成の零戦」は日本の空を守るのか。

 政府は国産戦闘機を導入するかどうかの判断を、
3年後の30年度に予定している。

(昨年11月5日掲載、一部修正)

(政治部 杉本康士)


         ◇


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石原さんの主張では有りませんが、日本が、独自に
戦闘機を開発するのに、一番、強烈に反対する国は、
アメリカで有る事は、間違いないです。

開発した戦闘機の大口納入先は、日本ですから。

アメリカの戦闘機は、日本の部品によって成立して
る事も見逃せません。

もし、日本が、独自に戦闘機を造るとして、ほとん
どの部品を自国で調達出来るのですから、どんな
戦闘機を生み出すかも?判らないのですから。

アメリカとしては、太平洋戦争当時の、零戦を造り
出した日本の航空機設計の能力の高さが、忘れられ
ないのかも?知れません。

国際的に、飛行機の部材強度を見直し、素材ごとに
安全率を変えて行った、堀越さん達の考え方は、
正しかった様で、終戦後は、彼らの考えた様に素材
事の安全率が、変更された位ですから。

終戦後、日本に入ったGHQは、各航空機製作所に入っ
て驚いた様ですね。

アメリカでも試験飛行を始めたばかりの機体が、
ほぼ、完成された形で、保管されていたのですから。

それだけに、その後、同盟国と成っても、日本が、
独自の戦闘機を造る事には、必ず、横やりを入れて
来ました。

記事に有る通り、F2戦闘機の時も、共同開発を提案
して来た位です。

F2は、戦闘機で、初めて、炭素繊維を翼に採用した
機体です。記憶が間違ってなければ。

アメリカとしては、この心神が、どの様な性能を
持つのか?相当、気になってる事でしょう。

日本は、日本だけで、設計、生産を完結出来るだけ
にね。

日本の翼を取り戻してほしいものです。


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