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とっても古い記事ですが。SFの世界が現実に、米が「空中空母」開発…

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http://www.sankei.com/west/news/141125/wst1411250003-n1.html

【メガプレミアム】
SFの世界が現実に、米が「空中空母」開発…
無人機の発射・回収、空中給油で「戦闘の形」が変わる


2014.12.25 17:00 産経新聞



DARPAが募集に伴い発表したイメージ画像




 SFの世界だけに存在すると思われていた
「空中空母」の開発に、米国防総省高等研究計画局
(DARPA)が乗りだし、話題となっている。

 まだ大学などの研究機関にアイデアを募集して
いる段階だが、戦闘機の給油や無人機の発射・回収
を可能にする空中空母が実現すれば、「戦闘の形」
を大きく変えるのは間違いない。

 映画やゲームの世界でおなじみの超兵器
「空中空母」は本当に実現するのか。

(岡田敏彦)




■空中から「出撃」


 飛行中の戦闘機がミッションを受けた後、
陸上基地に着陸せず、空中空母に着艦して燃料と
ミサイルを補給し、再出撃する-。

 空中空母といえば、
ゲーム「エースコンバット」(バンダイナムコ
ゲームズ)に登場する空中要塞や、米映画
「アベンジャーズ」で活躍した、既存の空母の
周囲四カ所に上昇用のエンジンを付けたものなど
が思い浮かぶが、DARPAが開発するのは、
こうした空母とは少し趣きが異なる。

 米紙ワシントン・ポスト(電子版)などによる
と、RQ-4グローバルホークやRQ-1プレデ
ターといった無人機用の母艦で、大量の無人機の
発射、回収が可能というものだ。

 その目的は、
「無人機の活動可能範囲を広げることによって、
経費の削減とパイロットの飛行事故や被撃墜など
のリスクを減らす」(DARPA)というもの。

 グローバルホークは偵察用カメラや通信傍受
機能を持ち、高度約1万8千メートルを30時間
以上にわたり飛行する。

 操縦は米国本土から衛星経由で可能とされ、
航続距離(片道)は約2万2千キロに及ぶ。

 このグローバルホークは偵察用だが、無人機に
はプレデターにヘルファイア対戦車ミサイル搭載
して発射能力を持たせたMQ-1、いわゆる武装
プレデターも存在し、アフガニスタンやリビアで
実戦投入された。

 そうした運用で得た課題を洗い出した結果が、
「より遠く、より長時間」の飛行を可能とする
ための空中空母プロジェクトにつながったとみら
れる。




■アイデア募集

 ところで、DARPAが求めている空中空母は、
SF作品に登場するようなものでもなければ、
現在の空母を小型化して空を飛ばすようなもので
もない。

 実現に向け募集するアイデアには条件がある。

 まずは、開発コストの低減のため、既存の大型
航空機を改造して製造できること。

 さらに必須能力として無人機の発射(射出)と
回収が可能なこと。

 つまりは、C-130輸送機など現在米軍が持
つ大型航空機を改造して、4年以内にデモ飛行が
行える計画を提出せよというものだ。

 そんな条件だから、実現したとしても空中空母
に“斬新な見た目”は期待できないかもしれない。

 むしろ求められているのは外形ではなく、無人
機回収のための遠隔操作や誘導システムともとれ
る。

 既存の航空機を改造した空中空母に近いものは、
これまでにも開発されてきたが、DARPAは
それらを超える奇抜な発想を求めているのは間違
いない。




■親子飛行機

 さかのぼれば、第二次大戦前の1933年、
米海軍は飛行船Macon(メイコン)を開発し
た。

 内部に複葉(2枚羽)の戦闘機スパローホーク
を5機も搭載できる画期的な大型の飛行船で、
任務は偵察。

 長距離を飛べるが速度の遅い飛行船と、航続
距離は短いが速度のある戦闘機との
「良いとこどり」だったが、コストや安全性の
問題から飛行船そのものが時代とともに姿を消し
た。

 その後、「親子飛行機」という構想が生まれ
る。

 大型機に小型機を収容するか結合する方式で、
イギリスでは大型飛行艇の翼の上に複葉機ブリス
トル・スカウトを載せて実験したとの記録がある


 旧ソ連では、戦闘機の航続距離が爆撃機に比べ
て短く、爆撃機を守れないという問題を解決する
ため、TB-1双発爆撃機の翼上面左右にI-4
戦闘機を1機ずつ載せた「Z-1」などZシリー
ズを開発した。

 しかし、スターリンによる大粛正で関係者が
処分され、計画は立ち消えに。




■戦後の発達と消滅

 第二次大戦では爆撃機He111がクルージン
グミサイルの始祖ともいえるV1飛行爆弾を搭載
し空中発射したが、これは大型ミサイルの搭載
・発射であり、親子戦闘機とは性質が異なる。

 再び親子戦闘機構想が現れるのは戦後で、米国
の大型爆撃機B-36ピースメーカーが爆弾倉に
戦闘機XF-85ゴブリンを埋め込む形で搭載す
る実験を実施。

 後には偵察機RF-84サンダーストリークを
搭載するGRB-36として10機が生産された
が、最終的にはこうした「親子飛行機」とも
「パラサイト・ファイター(寄生戦闘機)」とも
いわれた構想は途絶える。

 空中給油の技術が発達したためだ。

 こうした歴史を振り返ると、DARPAが必用
としている空中空母計画では、無人機の空中給油
を可能とする誘導方式と、回収をどうするかが
最大の課題といえそうだ。




■日本でも対中戦略の一環に?

 防衛省では22日、機種選定中だった航空自衛
隊の新早期警戒機について、現行のE-2Cの
発展型のE-2Dの採用を決定。

 同時に無人偵察機としてグローバルホークの
導入を正式決定した。

 18年度までの中期防衛力整備計画でグローバ
ルホーク3機を導入することとなり、南西諸島の
監視にも使われる見込み。

 滞空時間の長いグローバルホークだが、日本で
は整備の関係上、青森県三沢基地に配備する予定
だ。

 本土、青森から遠く離れた尖閣など南西諸島を
カバーすることを考えれば、将来的には日本でも
「空中空母」導入の動きが出てくるかもしれない


(11月25日掲載)

          

          ◇



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一挙“蔵出し”します。改めてお読み頂き、
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んか。なお、人物の年齢や肩書きなどは原則とし
て掲載時のままとなっております。






空中空母ねー。

出来るんでしょうか?

太平洋戦争の頃、潜水艦に爆撃機を3機搭載し、
ニューヨークを空襲しようと言う計画が、有っ
たそうです。

新兵器開発と言うのは、奇想天外な発想から、
生まれてくるのですから、面白いものです。

この空中空母実現出来るのかは、判らないです
が、出来たなら、見てみたいものです。


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