中国指導部、史上最強の布陣！国家主席は太宗皇帝、中央軍事委主席はチンギス・ハーン？

http://sankei.jp.msn.com/world/news/121118/chn12111807010001-n1.htm

【矢板明夫のネットウオッチ】
中国指導部、史上最強の布陣！
国家主席は太宗皇帝、
中央軍事委主席はチンギス・ハーン？

2012.11.18 07:00　産経新聞

　１１月８日から１４日から開催
された中国共産党大会にあわせて、
中国のインターネットの話題は
最近、政治に集中している。

　次期指導部人事への関心が特に
高い。

　習近平総書記をトップとする
次期政権のメンバーについて、

「この人がよい、あの人がダメ」
といった書き込みがあふれている。

　その中に、歴史上人物ばかりを
並べた

「指導部の史上最強の布陣」
という名簿が広く転載され、注目
を集めている。

「国家主席は李世民、中央軍事委員
会主席はチンギス・ハーン」
で始まるこの名簿は作者不明ながら
大きな反響を呼んでいる。

　李世民とは中国を強くした唐の
時代の太宗皇帝で、その治世は貞観
の治と呼ばれ、後に政治的な理想
時代とされた。

　チンギス・ハーンは日本でもよく
知られるモンゴル帝国を築いた英雄
だ。

　中国当局による教育で、ほとんど
の中国人はチンギス・ハーンをモン
ゴル人ではなく、中国人だと認識
している。

「軍事委員副主席に毛沢東、全人代
常務委員長に孫文、国務院首相は
諸葛孔明」
と同名簿は続く。

　中国建国の父の毛沢東は軍事委員
会副主席というポストをもらった、

　中国の歴史上、チンギス・ハーン
の次に戦争に強いのは毛沢東と作者
が評価しているようだ。

　国会の議長にあたる全人代常務
委員長を孫文にしたのは、辛亥革命
で清朝を倒した実績を評価し、
三民主義で中国を民主化に導くこと
への期待なのか。

　三国志の名宰相の孔明を首相に
したことは、ほとんどの中国人が
同意するところであろう。

「外相は周恩来、国防相は曹操、」

「台湾事務弁公室主任に鄭成功」
という布陣はなかなか面白い。

　日本、フランス、ドイツなど多く
の国に在住経験を持ち、多くの外国
人友人を持つ周恩来は首相よりも
外相に向いていると作者は考えて
いるようだ。

　三国志の中で、負け戦もあるが敵
に攻められるときに本領を発揮する
曹操は国防相が適任かもしれない。

　鄭成功とは、明の時代に台湾を
武力で攻略した武将で、近松門左衞
門はその事績を

『国性爺（こくせんや）合戦』
という浄瑠璃にまとめ、日本でも
知名度があるが、彼を対台湾事務
担当のトップにすることは中国
ネットユーザの対外拡張したい気持
ちを現わしている。

　台湾人からみれば、反感を覚える
かもしれない。

「教育相は孔子、環境保護総局局長
に老子、最高人民法院の院長
（最高裁長官）に包拯」
という人事も興味深い。

　教育相には孔子を当てることは、
過度競争や教育格差が深刻化する
など、多くの問題が指摘されている
教育現場を立て直してもらいたいと
の気持ちが込められている可能性が
ある。また、

「小国寡民」
という牧歌的社会を理想とする戦国
時代の思想家、老子に環境事業を
担当させることは、現在の中国の
経済発展至上主義によってもたらし
た歪みを是正してもらいたいとの
気持ちが込められているようだ。

　最高裁長官の包拯は日本での知名
度はあまりないが、宋の時代の
名判官で、公正無私で情け容赦無く
悪人を裁き、弱者を助けることで
知られる。

　小説やドラマにもなっており、
日本で言えば水戸黄門、大岡越前に
近い存在だ。

　彼を司法のトップにすることは
中国国民の司法腐敗への不信と不満
を象徴している。

　この名簿には中国の一般民衆の
政治への不満と期待が込められて
いる。

　ネットで広く支持を受けており、

「次の政権に入る人たちに少しでも
良いからこの名簿の人たちに近づけ
てもらいたい」
といった反応が寄せられている。




面白い布陣ですね。

チンギス・ハーンにしても、毛沢東
にしても、皆殺しが、大好きな人物
です。

モンゴル軍が、通った後には、草木
一本残らない。と、言われたほどで
す。

毛沢東も人民を何万人殺した事か。

諸葛孔明は、行政には、強いが、
戦には、弱い人物です。

最大の失敗が、「赤壁の戦い」で
す。

初めの挫折ですね。

徴発軍は、せん滅したものの、
曹操の主力軍には、打撃を与える
事が、出来なかった訳で。

最終的に大きな勝ちを治めた事なく
陣没してしまうのですから。

孫文は、日本への留学経験？亡命？
してた時期が有り、共産主義思想
を中国に持ち帰った人物です。

そうそう、共産主義思想と言うの
は、元々、日本で生まれた思想
なんだそうです。

与謝野馨さんが、日本の体制を
「社会民主主義」と言いました。

格差を極端に嫌う日本人の思想？
を的確に表した言葉だと思います。

それだけに、政治も格差をいかに
抑えるか？にやっきになるのも
判ります。

総中流と言われた時期が有ります
が、その状態が、もっとも良かっ
た頃の日本なのかも？知れません。

分配は、公平に。

これは、共産主義の柱なんですが
中国では、その思想は、消えつつ
有りますね。

孔子を教育の長に据えるのは、
良い事でしょう。

嘘を付かない、人の物を盗まない
中国人が、増える事でしょう。

多少、信頼される国に変わるかも
知れません。

実在の人物か？どうか？判りませ
んが、国家戦略の長に孫武が、
入らないのは、不思議ですね。

「孫氏の兵法」を著した人物と
言われてます。

戦略を編ませるには、適任だと
思うのですが。