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【関西の議論】
壮絶「社内不倫」の代償 泥沼法廷闘争のツケ
2014.9.22 07:00 産経新聞
女性新入社員と上司の“いきなり社内不倫”は
始まりも終わりも早かった。そして、妻も、
不倫相手も訴訟を起こすという泥沼の法廷闘争
に発展。上司にとってその代償は大きかったに
違いない
「社内不倫」がひとたび発覚すれば、壮絶な法廷
闘争になることもある。
大阪府内の会社で昨年、30代の男性営業課長
が20代の女性新入社員と不倫関係になり、
約5カ月後に課長の妻に発覚して破局した。
妻から話し合いを求められた女性は突如憤慨し、
課長の子を妊娠したとでっち上げ、
「課長のセクハラ」を経営トップに告発する騒動
に発展。
果ては、妻と女性がそれぞれ慰謝料などを求め
て訴訟を起こすまで泥沼化した。
大阪地裁は8月、妻側が起こした訴訟で女性側
に慰謝料の支払いを命じた。
原因を作った張本人の課長は、妻との関係修復
に取り組んでいるようだが、不倫の代償は大きか
ったに違いない。
■きっかけは携帯チェック
判決によると、課長は平成18年に結婚し、妻
との間に3児をもうけた。
社内不倫に手を染めたのは、妻が第3子を妊娠
した前後の昨年春ごろだった。
同年2月、課長が勤める会社に女性が就職。
訓練実習の担当になった課長は、一緒に営業回
りをするようになり、女性に恋心を抱くように
なった。
気持ちを抑えきれなくなった課長は猛アタック
を開始。
「業務で必要だから」と女性からメールアドレス
を聞き出すことに成功すると、翌3月に食事の
デートに誘った。
その4日後には大阪市港区天保山の観覧車に
一緒に乗り、さらにその4日後には《大好きです》
とメールで告白した。
遅くとも5月ごろにはホテルに行くようになっ
た。
だが、2人の関係は長くは続かなかった。
最初のデートから約5カ月後の8月、課長の朝
帰りや外泊が増えたことを不審に思った妻が、
課長の寝ている隙に携帯電話をチェック。
メールの送信履歴やインターネットの閲覧履歴
から、課長が見ず知らずの女性に《愛している》
とメールを送り、ホテルを繰り返し検索していた
ことを突き止めた。
激高した妻は課長を厳しく詰問。
課長は当初こそ不倫を否定していたものの、間
もなく全面的に認めたという。
■顔の腫れを指摘され…
課長が妻に謝罪し、事態は収束に向かうかと思
われた。
ところが、騒動はここから一気に泥沼化した。
《あなたが主人と浮気していたんですね。一度会
ってお話できませんか》
妻は課長が不倫を認めた3日後、携帯電話を
チェックした際に入手した女性のアドレスに自分
の携帯電話からメールを送信。
女性はその日のうちに課長をファミリーレスト
ランに呼び出し、
「どうして奥さんに不倫がバレたのか」と問いた
だした。
さらに、別れを切り出した課長の携帯電話を取
り上げ、「(課長は)今日は帰れないそうです」
と妻に挑戦的な電話をかけた後、
「実は私、子供ができました」と仰天告白を始め
た。
課長は半信半疑になりながらも、
「認知できない。子供を堕ろしてほしい」と繰り
返し懇願。
「妊娠の事実確認をしたい」とも訴えたが、女性
は「堕ろせという相手に証拠は見せたくない」と
拒み続けた。
数日間続いた話し合いは決裂。
最後は女性と課長が互いに相手の顔を平手打ち
にし、それぞれ病院で顔面打撲などの診断書を受
け取るという“傷害事件”にまで発展した。
訴訟での女性側の主張によれば、女性は
“事件”の翌日、会社の社長に顔の腫れを指摘さ
れ、
「課長からセクハラ被害を受け、殴られました」
と告発した。
その後、課長と女性は、会社側が手配した社会
保険労務士から事情聴取され、2人の不倫は社内
で周知の事実になったとみられる。
不倫発覚から約2カ月後の昨年9月末、妻が
女性を相手取り、不貞行為による慰謝料約300
万円を請求する訴訟を大阪地裁に起こした。
提訴に踏み切ったのは、女性の妊娠の有無を確
かるためだったという。
対する女性も今年3月、
「課長にセクハラ行為を受けた」として、損害
賠償を求める訴訟を同地裁に起こした。
この訴訟は現在も審理が続いている。
■立証の物証は「メール」「ノート」
不倫騒動の舞台は法廷へと移ったが、壮絶な闘
いはなお続いた。
妻側と女性側の主張が真っ向から対立したから
だ。
例えば妻側は、課長と女性のホテルでの性交渉
の回数について、課長の証言やメールの送信履歴
をもとに、25年3~8月の5カ月弱で約50回
に上ったと主張。
課長の供述の信用性を裏付ける証拠として、
女性がホテルに忘れ物をした際にホテル側が記入
したノートの写真などを提出した。
一方、女性側は課長とホテルに行ったことは認
めたが、2人とも泥酔していたため性交渉はして
おらず、妊娠発言もしたことがないと反論。
自身が課長の「セクハラの被害者」と力説した。
また、課長の妻が不倫関係を邪推しているとし
て、「セクハラ被害」を社内で打ち明けると課長
に告げたところ、
「僕が否定したらおしまいだ。会社は僕を取るか
ら、君は会社にいられなくなる」
と脅されたとも訴えた。
■裁判所はどう判断したか
結局、
大阪地裁は今年8月、女性側の「セクハラ被害」
を認めず、妊娠話も虚偽だったと一蹴。
女性に慰謝料30万円を支払うよう命じる判決
を出した。
具体的な判決理由はこうだ。
まず、課長と女性の性交渉の回数について、性
交渉があったとする妻側の供述に基本的に信用性
があると認定。
しかし、妻側が証拠提出したメールのやり取り
には、
「○○(女性)に会いたい!無理か~」など性
交渉に及んだという具体性に欠ける内容もあった
ため、妻側の主張の一部を退け、
「遅くとも25年5月から8月にかけ、相当回数
の性交渉を行った」とした。
その上で、女性が就職したばかりで社内的に
立場が弱かったことから、課長という立場が2人
の不倫関係に影響を及ぼしたと指摘。
「不倫は終始課長が主導していた」とした。
ただ、
(1)女性が課長と相当回数の性交渉を持った
(2)女性が虚偽の妊娠を告げて課長を責めた
(3)女性が不倫発覚前に課長のセクハラを会社
上層部に訴えていた形跡がない-ことなど
を根拠に、女性が自由な意思が阻害されるほど
課長に全面的に従属していたわけではないと判断。
女性による不法行為の成立を認め、慰謝料は
30万円が相当と判断した。
判決に不服だった女性側が控訴したため、裁判
は大阪高裁で引き続き審理される。
結局、課長は改心して妻との関係修復に努めて
いるというが、課長が社内外で失ったであろう
「信用」は、取り戻せるのだろうか。
正直、不倫の代償は、大きいのは、確か。
まあ、社内外での信用を取り戻すのは、並大抵の
事じゃ無いです。
泥沼になってる様では、まあ、社内評価は、低下
の一途でしょう。
奥さん、別れた方が、正解では無いか?
暫らくは、無いにしても、いずれ、また、不倫する
様な気がしますね。
懲りない人物は、多いですから。
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壮絶「社内不倫」の代償。泥沼法廷闘争のツケ。
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