http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140723/plt1407230830001-n1.htm
【しっかりして!永田町】
集団的自衛権の反対は「平和ボケ」の象徴
2014.07.23 zakzak
★(1)
政権発足から1年7カ月、安倍晋三首相が最も
果敢に取り組んだのが、集団的自衛権の行使を
容認する憲法解釈の変更だといえる。
自衛権は独立国として当然の権利であり、
集団的自衛権は国連憲章第51条に定められた
自然権だ。
日本ではそれが、自衛の範囲を超えるとして、
40年以上も「持っているが使えない」という
異常な状態だった。
それを“普通の国並み”に使えるように方針を
示した安倍首相は、日本国のリーダーとして、
大きな功績を残したといえる。
ところが、世論調査の結果にはかなり驚いた。
産経新聞・FNNの調査が「全面的に容認」と
「必要最小限度の行使を認める」を合わせて
63・7%だったことを除けば、朝日、毎日、
読売の3紙は大まかには、反対が賛成を上回る
結果となっていたのだ。
集団的自衛権について国民の意識は、必ずしも
安倍政権と同じではない。
原因として、国民への説明不足が指摘されて
いるが、本当にそうだろうか。
確かに、憲法解釈だけで、それまでと180度
違う政府方針を決定することができるなら、
「憲法の意味とは何か」という疑問も生まれる。
国民が納得できる説明は必要だ。
ただ、私は今回の安倍政権と国民との意識の差
は、必ずしも説明不足が原因だとは思わない。
安倍首相は、政府の
「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会
(安保法制懇)」の報告書を受け取ったときなど、
折に触れて、記者会見を開き、国民に説明する
努力を重ねてきた。
もちろん、個別・総括的な法整備に向けた国会
審議はこれからのため、さらなる説明が必要だろ
う。
私はそれよりも、
「国民自身に大きな問題がある」と感じてなら
ない。
つまり、集団的自衛権をめぐる国民の反応は、
まさに「平和ボケ」国民の象徴ということだ。
日米安全保障条約で、日米は協力して有事に
対応することになっているが、それは日本が直接
的・間接的に標的になったときだけで、米国だけ
が標的となった場合、日本は協調しないでよい
ことになっている。
また、日本の重要なエネルギー資源である石油
などを輸送する船舶は外国籍である場合が多く、
その船舶を護衛する米艦に有事があっても、護衛
対象が外国籍のため、日本は協調することができ
ない。
その船舶に積載されているものが、日本人の
生活に必要不可欠なものであっても、である。
それが日本なのである。
それでも、「巻き込まれたくない」という意識
の日本人が多いことには、驚くばかりである。
骨の髄まで「平和ボケ」が浸透しているという
実態を、安倍首相ももっと自覚する必要がある。
日本人がこれまでの「平和ボケ」意識から脱却
して、本当の意味で世界の一員になれるのか。
日本全体がその覚悟を問われている。
■細川珠生(ほそかわ・たまお)
政治ジャーナリスト。1968年、東京都生ま
れ。聖心女子大学卒業後、米ペパーダイン大学
政治学部に留学。帰国後、国政や地方行政などを
取材。政治評論家の細川隆一郎氏は父、細川隆元
氏は大叔父。熊本藩主・細川忠興の末裔。著書に
「自治体の挑戦」(学陽書房)、
「政治家になるには」(ぺりかん社)
日本の周辺を見渡せば、危険な国が、2カ国、
いや、4か国存在する訳で、中でも強硬なのは、
中国で有る事は、周知の事実でしょう。
こちらが、戦争は、嫌!と、言った所で、相手
は、仕掛けて来る訳で。
巻き込まれたくない。と、言った所で、巻き込
まれてしまうのですよ。嫌でもね。
そんな時に、備えて、今、法整備しておかない
と、事が起きてから、話し有っていても、遅い
のです。
日本人は、言霊主義なんで、不吉な事を話せば、
不吉な事が、起きる。と、信じ込んでる人も
多いのでは?
確かに、今回の憲法解釈の変更は、政府の一方
的な感が、強いです。
しかし、こうした事は、何時間、何日、何年、
掛けても、答えは出ず、小田原評定で、終わり
ます。
長らく、集団的自衛権は、持っているが、行使
出来ない。と、言う壁を壊す事が、出来なかっ
たのですから。
日本周辺への対処のみならず、日本は、日本だ
けで、存在して行く事は、難しくなってます。
世界経済第3位の国ですもの、国際社会からの
期待にも応えなきゃならない立場です。
2位の国は、東側で、本来、ヨーロッパ連合と
は、対峙する立場です。
当然、日本に掛る期待は、経済のみならず、
安全保障にも広がって来てます。
なのに、PKOなりの平和活動に自衛隊を送るのに
も、毎回、特別法を作らなくちゃいけない様で
はね。
正直、国民の意識が、変わらない限り、この国
は、危ないですね。
少なくとも、安全保障上は。
日本が戦争をしかける。と、言う意識ばかりで、
仕掛けられる。と、言う意識は、持ってないの
ですから。
少なくとも、現行法では、専守防衛で、攻撃能
力は、持ってません。
野球で言えば、守備一辺倒で、攻撃出来ないの
ですから、勝てるはずは、有りません。
攻撃は、アメリカに頼らなきゃならないのです。
しかし、現憲法解釈のままでは、替わって攻撃
してくれてるアメリカ軍が、窮地に陥っても、
助ける事は、出来ないのです。
こんなんでは、日本の日本人の生命、財産は、
守れません。
今までの政治家が、変える事が、出来なかった
のは、世論を気にしての事でしょう。
安倍さんは、自ら、泥をかぶるつもりで、解釈
変更に臨んだのですから、本当の政治家と言え
ます。
せめて、国民も目を開いて良く周辺、日本が
置かれてる立場を見直してみるべきです。
↧
集団的自衛権の反対は「平和ボケ」の象徴。
↧