http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140507/waf14050707000004-n1.htm
【衝撃事件の核心】
見過ごされる「男性」の性犯罪被害…
少年時代に集中、全国で毎年100人以上、
「自分は変態なのか」思い悩む被害者たち
2014.5.7 07:00 産経新聞
女性に比べれば少ないものの、男性の
性犯罪被害者も存在する。少年時代に
いじめの延長で被害に遭ったケースも多く、
過去の経験がフラッシュバックのように
襲ってくることもあるという。被害者は
「自分は変態なのかもしれない」と思い悩んで
心に深刻な傷を負う。男性被害者に対する
サポート態勢の拡充が求められている
性犯罪の被害者の大半は女性だが、男性の被害者
も存在することは、あまり認識されていない。
卑劣な犯行により被害者が計り知れない精神的な
ダメージを受けることは、男女に差はないはずが、
男性被害者の割合が全体の2~3%と少ないこと
から、被害者に対するサポート態勢が整っていない
のが現状だ。
本人の恥の意識や周囲の理解が得られないこと
などから、泣き寝入りするケースも多いという男性
の性被害の実態とは、どのようなものなのか。
■「解剖」という名の全裸強要
「男がそんな目に遭うわけないだろう」
「そんな目に遭うのは被害者にも問題があったので
はないか」
中学生時代に同級生から性的ないじめを受けたと
いう20代の男性はこう思われることが怖くて、
周囲に相談できなかったといい、
「一生の汚点。消えない重荷を背負うことになっ
た」
と苦渋に満ちた表情で当時を振り返る。
男性は中学生の頃、同級生から「解剖」と称して
全裸にされた経験がある。
転校し、成長するとともに「嫌な記憶」として
封印していた。
しかし、ふとした拍子に当時の状況を思い出して
フラッシュバックを起こし、一時期は日常生活も危
うかったという。
心底嫌だったはずなのに、当時、性的興奮を覚え
ていたかもしれないと思うこともあるという。
そうした自分を恥ずかしく思い、今でも、いたた
まれない気持ちになる。
男性は現在、結婚し、幸せな家庭を築いている。
しかし、「自分は変態なのかもしれない」との
不安が常につきまとっているという。
■男性被害は全体の2~3%
警察庁の統計によると、昨年の全国の強制わいせ
つ事件の認知件数は7672件。
このうち、209件は男性が被害者だった。
過去10年間の統計でも、認知件数約9200~
約6700件のうち、毎年、男性の被害者が約2~
3%含まれている。
「男性が性犯罪に遭わないというのは幻想です」
こう話すのは全国で唯一、性暴力を受けた男性
専門の施設
「カウンセリングオフィスPomu(ポム)」を
2年前、神戸市中央区で開設した山口修喜
(のぶき)さん(37)だ。
すでに全国の14~72歳の約220人から
相談を受けたという。
相談内容は女性が被害に遭うケースと同様に
さまざまだ。
無理やり性行為を見せられたり、局部を触られ
たりする被害や、中にはレイプされたという相談
もある。
加害者は、幼少期では親や先生などの保護者。
中高生になると、同級生や先輩からで、いじめ
などで被害を受けることが多いという。
特に男性の場合、少年時代に被害が集中して
いるという。
少年時代は加害者の言いなりになりやすく、
辛い体験なのに性的興奮を覚えてしまうと、同性
に対して性欲を感じるようになることがある。
また、辛い体験がもとで、心的外傷後ストレス
障害(PTSD)となり、強烈なフラッシュバッ
クを引き起すこともある。
本人の羞恥(しゅうち)心や周囲の無理解が
原因で、カウンセリングなど適切な治療を受けら
れないままで成長すると、日常生活に支障をきた
すケースもあるという。
山口さんは
「PTSDは、受け入れられない状況に直面した
ときに発症する。男性が性被害に遭った場合、
『まさか自分が』という思いが強い分、発症し
やすい状況にあるのではないか」と指摘する。
■男性向けの支援充実を
一方で、男性被害者への支援は充実していると
は言い難い。
山口さんのオフィス以外には、民間の自助グル
ープが年2回ほど会合を開いているに留まって
いるという。
全国の警察は、性犯罪被害の相談電話窓口を
「性犯罪被害110番」や「女性被害110番」
などの名称で設置しているが、いずれも女性から
の相談を想定している。
兵庫県では、毎年300~400件の強制わい
せつ事件のうち、男性の被害は5~17件発生し
ている。
兵庫県警は相談窓口
「性犯罪被害110番 レディースサポートライ
ン」を設けているが、男性からの相談はない。
男性専用窓口がないことについて、担当者は
「男性が性犯罪の被害者になることは、女性に比
べてまれなため、現段階では社会的な必要性が低
い」としている。
山口さんのオフィスでは、PTSDによるフラ
ッシュバックを抑えることに主眼を置いてカウン
セリングを実施している。
相談者に日常生活でも、安心感や安らぎを感じ
てもらえるようにすることが大事だという。
「過去の体験を無理に話さなくても良い。フラッ
シュバックを抑えることができれば、生きるのが
もっと楽になるはずだ」と話す。
被害を受けても相談にまで踏み切る男性はまだ
少ない現状に、山口さんはこう訴える。
「男性被害者の存在を知ってほしい。男性が被害
を訴え出やすい環境になれば、適切な治療の機会
も増えるのではないか」
◇
「カウンセリングオフィスPomu」
の詳細はホームページ(http://www.pomu.info/)
確かに、性被害=女性と言う固定観念を持ってる
人の方が、大勢でしょう。
しかし、ニュース記事を見てると、男性の被害が
時折、目にします。
男性の場合、なかなか、相談出来ないだろうと、
言うのは、同性だけに、判ります。
それだけに、表面には出にくいのでしょう。
本当の被害者は、もっと、多いのでしょう。
男って、結構、傷つきやすいものです。
正直、女性の方が、精神は、強い様に思います。
それだけに、男性の性被害に対する救済する
施設の充実ってのは、必要なものである。と、
言う記事にある提言は、良く理解出来ます。
でも、なかなか、実現しないでしょう。
やはり、被害を訴える被害者が、顕在化し、
周囲に必要性を理解させるだけの例が、集まら
ないとね。
これも、被害を訴える人が、増えるとは、思え
ないです。
恥と思わず、訴え易い環境が無い限り、増えな
いのは、已む無い事でしょう。
【衝撃事件の核心】
見過ごされる「男性」の性犯罪被害…
少年時代に集中、全国で毎年100人以上、
「自分は変態なのか」思い悩む被害者たち
2014.5.7 07:00 産経新聞

女性に比べれば少ないものの、男性の
性犯罪被害者も存在する。少年時代に
いじめの延長で被害に遭ったケースも多く、
過去の経験がフラッシュバックのように
襲ってくることもあるという。被害者は
「自分は変態なのかもしれない」と思い悩んで
心に深刻な傷を負う。男性被害者に対する
サポート態勢の拡充が求められている
性犯罪の被害者の大半は女性だが、男性の被害者
も存在することは、あまり認識されていない。
卑劣な犯行により被害者が計り知れない精神的な
ダメージを受けることは、男女に差はないはずが、
男性被害者の割合が全体の2~3%と少ないこと
から、被害者に対するサポート態勢が整っていない
のが現状だ。
本人の恥の意識や周囲の理解が得られないこと
などから、泣き寝入りするケースも多いという男性
の性被害の実態とは、どのようなものなのか。
■「解剖」という名の全裸強要
「男がそんな目に遭うわけないだろう」
「そんな目に遭うのは被害者にも問題があったので
はないか」
中学生時代に同級生から性的ないじめを受けたと
いう20代の男性はこう思われることが怖くて、
周囲に相談できなかったといい、
「一生の汚点。消えない重荷を背負うことになっ
た」
と苦渋に満ちた表情で当時を振り返る。
男性は中学生の頃、同級生から「解剖」と称して
全裸にされた経験がある。
転校し、成長するとともに「嫌な記憶」として
封印していた。
しかし、ふとした拍子に当時の状況を思い出して
フラッシュバックを起こし、一時期は日常生活も危
うかったという。
心底嫌だったはずなのに、当時、性的興奮を覚え
ていたかもしれないと思うこともあるという。
そうした自分を恥ずかしく思い、今でも、いたた
まれない気持ちになる。
男性は現在、結婚し、幸せな家庭を築いている。
しかし、「自分は変態なのかもしれない」との
不安が常につきまとっているという。
■男性被害は全体の2~3%
警察庁の統計によると、昨年の全国の強制わいせ
つ事件の認知件数は7672件。
このうち、209件は男性が被害者だった。
過去10年間の統計でも、認知件数約9200~
約6700件のうち、毎年、男性の被害者が約2~
3%含まれている。
「男性が性犯罪に遭わないというのは幻想です」
こう話すのは全国で唯一、性暴力を受けた男性
専門の施設
「カウンセリングオフィスPomu(ポム)」を
2年前、神戸市中央区で開設した山口修喜
(のぶき)さん(37)だ。
すでに全国の14~72歳の約220人から
相談を受けたという。
相談内容は女性が被害に遭うケースと同様に
さまざまだ。
無理やり性行為を見せられたり、局部を触られ
たりする被害や、中にはレイプされたという相談
もある。
加害者は、幼少期では親や先生などの保護者。
中高生になると、同級生や先輩からで、いじめ
などで被害を受けることが多いという。
特に男性の場合、少年時代に被害が集中して
いるという。
少年時代は加害者の言いなりになりやすく、
辛い体験なのに性的興奮を覚えてしまうと、同性
に対して性欲を感じるようになることがある。
また、辛い体験がもとで、心的外傷後ストレス
障害(PTSD)となり、強烈なフラッシュバッ
クを引き起すこともある。
本人の羞恥(しゅうち)心や周囲の無理解が
原因で、カウンセリングなど適切な治療を受けら
れないままで成長すると、日常生活に支障をきた
すケースもあるという。
山口さんは
「PTSDは、受け入れられない状況に直面した
ときに発症する。男性が性被害に遭った場合、
『まさか自分が』という思いが強い分、発症し
やすい状況にあるのではないか」と指摘する。
■男性向けの支援充実を
一方で、男性被害者への支援は充実していると
は言い難い。
山口さんのオフィス以外には、民間の自助グル
ープが年2回ほど会合を開いているに留まって
いるという。
全国の警察は、性犯罪被害の相談電話窓口を
「性犯罪被害110番」や「女性被害110番」
などの名称で設置しているが、いずれも女性から
の相談を想定している。
兵庫県では、毎年300~400件の強制わい
せつ事件のうち、男性の被害は5~17件発生し
ている。
兵庫県警は相談窓口
「性犯罪被害110番 レディースサポートライ
ン」を設けているが、男性からの相談はない。
男性専用窓口がないことについて、担当者は
「男性が性犯罪の被害者になることは、女性に比
べてまれなため、現段階では社会的な必要性が低
い」としている。
山口さんのオフィスでは、PTSDによるフラ
ッシュバックを抑えることに主眼を置いてカウン
セリングを実施している。
相談者に日常生活でも、安心感や安らぎを感じ
てもらえるようにすることが大事だという。
「過去の体験を無理に話さなくても良い。フラッ
シュバックを抑えることができれば、生きるのが
もっと楽になるはずだ」と話す。
被害を受けても相談にまで踏み切る男性はまだ
少ない現状に、山口さんはこう訴える。
「男性被害者の存在を知ってほしい。男性が被害
を訴え出やすい環境になれば、適切な治療の機会
も増えるのではないか」
◇
「カウンセリングオフィスPomu」
の詳細はホームページ(http://www.pomu.info/)
確かに、性被害=女性と言う固定観念を持ってる
人の方が、大勢でしょう。
しかし、ニュース記事を見てると、男性の被害が
時折、目にします。
男性の場合、なかなか、相談出来ないだろうと、
言うのは、同性だけに、判ります。
それだけに、表面には出にくいのでしょう。
本当の被害者は、もっと、多いのでしょう。
男って、結構、傷つきやすいものです。
正直、女性の方が、精神は、強い様に思います。
それだけに、男性の性被害に対する救済する
施設の充実ってのは、必要なものである。と、
言う記事にある提言は、良く理解出来ます。
でも、なかなか、実現しないでしょう。
やはり、被害を訴える被害者が、顕在化し、
周囲に必要性を理解させるだけの例が、集まら
ないとね。
これも、被害を訴える人が、増えるとは、思え
ないです。
恥と思わず、訴え易い環境が無い限り、増えな
いのは、已む無い事でしょう。