http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140503/waf14050313160013-n1.htm
「消せるボールペン」のリスクは“消せる”か…自治体、使用禁止に躍起
2014.5.3 13:16 産経新聞
「消せるボールペン」による不正行為や不適切な
事案は全国の自治体、組織で起きている。
特効薬は今のところ“禁止”にすることのようだ
ゴムの摩擦熱で筆跡を消し、書き直せることが売
りの「消せるボールペン」の公文書への使用を防ごう
と自治体が神経をとがらせている。
文書を書き換えて手当てを不正受給するなど不祥事
が全国で相次いだためだ。
公文書の改竄(かいざん)は刑事事件にも発展する
ため、各自治体は新人研修で注意を促したり、全部署
に通知を出したりして周知を徹底。普及とともに現れ
たリスクを“消そう”と懸命だ。
■公文書「改竄」の危機
「消せるボールペンという筆記具がありますが、当然、
公文書には使わないように」。
4月7日に行われた大阪市の新人職員研修。
講師の文書担当職員は、こうクギを刺した。
公文書は行政機関などの職員が職務上作成して組織
的に使う文書で、行政活動の記録だけに、公文書管理
法で厳格な管理が義務づけられている。
改竄は、有印公文書偽造罪などに問われる可能性も
ある。
同市は大阪府警で消せるボールペンを使った調書の
書き換えが発覚した直後の平成24年8月、使用禁止
に。
文書担当の行政課は
「書き換えられる筆記具で公文書を書いたら、市民へ
の説明責任を全うできないことを継続的に職員に周知
していく」と説明する。
堺市も4月30日、使用禁止を徹底する通知を全課
に出した。
■勤務時間、費用を水増し
茨城県土浦市は昨年9月、消せるボールペンで勤務
表を改竄し計約70万円を不正受給したとして、
消防本部総務課の30代の男性職員を懲戒免職にした。
消防によると、23年4月に消防隊員から事務職に
異動。
宿直や休日出勤の時間外勤務手当がなくなったため、
不正に手を染めた。
消せるボールペンで勤務表を書き込み上司の決裁を
受けた後、市人事課に持って行く途中で書き換えて
いたという。
三重県津市では昨年5月、学校給食の食材を調達す
る市学校給食協会の元臨時職員が、ペンの悪用でパン
などの費用を水増しし、約105万円をだまし取った
詐欺容疑で逮捕された。
名古屋市では5局12部署でタクシーチケットなど
にペンが使われていたことが発覚。
改竄などの不正は確認されなかったが、監査委員は
報告書でこう警鐘を鳴らした。
「行政文書の重要性に対する意識が希薄化している」
。
■フランスが“発祥”
文具メーカー「パイロットコーポレーション」
(東京)は18年、子供たちがボールペンでノート
を書く文化があるフランスで消せるボールペンを
発売。
ヒットしたため19年から日本でも売り出し、
25年末までに世界各国で約9億2千万本が売れた。
同社の広報担当者は
「不正が起きていることは残念。便利な筆記具なの
で適切に使ってほしい」と話している。
消せるボールペンは、使った事が、有りません。
使うと言う選択肢を持った事も有りません。
勤務表を書き換えて、給与の水増しをした消防署員
。
70万円の為に、入っただろう、給与まで、無くし
てしまったのですから、悔やんでも悔やみきれない
でしょう。
公務員ですから、月々は、安くても、安定した年金
を貰えたはずですからね。
馬鹿な事をしたものだ。と、思います。
やはり、目の前のお金なんですね。
上司に相談して、手当の付く職場に復帰させて貰え
ば、良かったものを。
ともあれ、文書の書き換えは、偽造と成りますから、
やらないに越した事は、有りません。
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古い記事ですが。「消せるボールペン」のリスクは“消せる”か…自治体、使用禁止に躍起。
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