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57歳ストーカー「あの世で一緒に」 38歳女性を刺殺
2014年5月3日 05:30 スポニチ
井村由美さんが刺された大阪市平野区の現場付近
Photo By 共同
大阪市平野区の路上で2日未明、スナック従業員
の女性(38)=大阪府松原市=が腹を刺され、
間もなく病院で死亡が確認された。
大阪府警はスナックの客だった無職松本隆容疑者
(57)=平野区=を殺人の疑いで逮捕。
女性は3月、松本容疑者から殺意をほのめかす
内容のメールを受け取っており、府警松原署にスト
ーカー被害を相談していた。
「助けて」。
女性は何度も叫んだが、植え込みに押し倒され、
命を落とした。
死亡した女性は大阪府松原市大堀の井村由美さん
(38)。
腹に刃物が刺さったままの状態で見つかり、腹部
には複数の刺し傷があったほか首にも切り傷があっ
た。
現場近くに住む主婦(40)は井村さんの叫び声
で目を覚ました。
自宅2階の窓から外を見ると、井村さんが松本
容疑者と向かい合い「警察へ行こう」と繰り返し
大声で呼び掛けていた。
近くのマンションの住人は松本容疑者が
「好きやから」と叫ぶ声も聞いた。
松本容疑者は距離を詰め、歩道脇の植え込みに押
し倒された井村さんともみ合いに。
井村さんがぐったりとし、現場が静まり返ると、
松本容疑者はゆっくりとした足取りで近くに止めた
車で立ち去ったという。
松本容疑者の逮捕容疑は、自転車で帰宅途中の
井村さんの首や腹を包丁のような刃物で刺すなどし、
殺害した疑い。
容疑を認め、
「(井村さんを)好きだった。もう会うことはでき
ない。殺して自分も死んだら、あの世で一緒に暮ら
せると思った」と話している。
現場から約1キロ離れたコンビニの駐車場で、
警察官が現場から去った車と似た車を発見し、中に
いた松本容疑者を確保した。
捜査1課はレンタカーを借りて、待ち伏せし、
井村さんを追い掛けたと見て捜査している。
井村さんは夫と子供2人の4人家族。3月、
「客から一方的に好意を寄せられ、しつこく電話や
メールが来る」と松原署に相談した。
3月1~2日に松本容疑者から33通のメールを
受け取った。
中には「殺される前に警察に電話してや」などと
いう、殺意をほのめかす内容も含まれていた。
同署は3月2日、
「ストーカー事案危険性判断チェック表」を使い、
危険度3段階の真ん中と判断。
同12日、ストーカー規制法に基づき松本容疑者
に警告した。
4月に電話で現状確認すると井村さんは
「(松本容疑者から)もう何も連絡はない」と話し、
署はストーカー行為の危険度は下がり3番目になっ
たと判断。
1カ月おきに井村さんの現状を確認することにし
ていたが、連絡する予定だった2日未明、事件は起
きてしまった。
府警生活安全総務課は
「取り得る措置は取っていたところだが残念だ」
とのコメントを発表した。
毎日、こうした記事を読んだり、載せたりしてて、
気付く、ストーカー殺人の特徴と言うと、警察など
が、入った場合、相手が、大人しくなり、付きまと
わなくなった。メール等も無くなった。
どうやら、大人しく引き下がったね。と、言う、
被害者側も捜査側も一安心した所で、起きる。と、
言う事です。
多分、大人しくなったと言うより、加害者側は、
絶望感に襲われている時間、意を決する為の時間
では、無いか?と、思われます。
何せ、捜査も手も薄くなりますから、思いを遂げ
るには、好都合となりますから。
本当は、捜査側としては、相手の動向を調査し、
監視しなきゃならない時間なんでしょう。
本当に諦めたのか?どうか?を見極める為に。
今回の事件に当たったのは、新設されたストーカ
ー専門部署だったと、ニュースだは、言ってまし
たが、チェック表で、判断してる位ですから、
こうした事件には、不慣れだったんでしょう。
過去の例から、引きなおせば、
「何の連絡も無い。大丈夫です。ありがとうござい
ました。」の言葉を聞いたら、危険が増した。と、
判断し、相手の動向を監視する位で無いと、
むざむざ、相談者の命を奪われ、組織として、
悔恨を残す事になります。
それにしても、十数か所を刺していた。と、言うの
ですから、この容疑者の絶望感は、深かったと言え
ますね。
今は、思いを遂げられて、本望でしょう。
遺族には、お気の毒な事ですが。
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57歳ストーカー「あの世で一緒に」 38歳女性を刺殺。
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