http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131208/crm13120807000000-n1.htm
【未解決事件ファイル】
今市事件 7歳女児の胸を何度も刺した凶行から8年、栃木県警は「猟奇マニア」に絞り込み情報提供も
2013.12.8 07:00 産経新聞
チラシを配り、情報提供を呼びかける捜査員
1日、栃木県日光市土沢のJR下野大沢駅前
栃木県今市市(現日光市)で平成17年、小学1年の
吉田有希ちゃん=当時(7)=が何者かに連れ去られ、
殺害された「今市事件」は12月1日、未解決のまま
発生から8年を迎えた。
捜査関係者は、
犯行の形態などから猟奇マニアへの捜査に重点を置き、
犯人像の絞り込みを図る一方、栃木県警はより広く情報
を集めようと外国人向けポスターを作製、配布した。
●「怒りこみ上げた」
1日朝、有希ちゃんが最後に目撃された日光市木和田
島の三差路に近いJR下野大沢駅周辺で、栃木県警今市
署の署員らが「情報提供をお願いします」と声をかけな
がらチラシを配った。
旧今市市内では事件から8年たった今も、毎日子供の
送り迎えをしている家庭が多い。
有希ちゃんと同世代の孫がいる主婦(60)は
「事件のことはいつも頭にある。毎年、まだ捕まって
いないのかと思う」と不安を口にした。
この日、
栃木県内全域で警察官ら約360人がチラシを配り、
情報提供を呼び掛けた。
一方、有希ちゃんの遺体が発見されたのは、茨城県
常陸大宮市内の山林。
同市の道の駅でもこの日、茨城県警の捜査員やボラン
ティアら約100人が、買い物客らに情報提供を呼び掛
けた。
10月に採用されたばかりの警察官39人も遺体遺棄
現場を確認してから参加。
関雄輔巡査(26)は
「あんなに寒くて暗いところに小学生を遺棄した犯人を
許せず、怒りと悲しみがこみ上げた」と話した。
●「今も脳裏に…」
一日も早い解決に向け、栃木県警は10月、事件概要
や有希ちゃんの所持品などが記載された「携帯手配書」
を作り、全職員に配布した。
阿部暢夫(のぶお)刑事部長は
「思いがけない人や場所に情報がある。いかなるときも
今市事件を念頭に置いて捜査させている」と話す。
関連のない事件でも取り調べでは必ず、今市事件当時
のアリバイを聴き、家宅捜索では有希ちゃんのランドセ
ルなど物証がないか気を配るよう指示。
県内19署の署長の机には今市事件の資料が置かれ、
常に今市事件に注意を払って指示を出すことを徹底させ
ている。
また、11月には英語、中国語、韓国語、ポルトガル
語の4カ国語版ポスターを製作。
外国人を雇用する工場や日本語学校、国際交流センタ
ーなどの公共機関に配布。
広く情報を集めようという狙いがある。
阿部部長は
「猟奇ビデオ愛好者の捜査に力を入れている。犯人は人
を刺したり、殺したりすることが目的だったのではない
か」と述べ、猟奇マニアへの捜査に重点を置く方針だ。
阿部部長は事件当時、機動捜査隊長で、常陸大宮市の
遺棄現場に急行した。
「胸を何度も刺され、無残に捨てられていた有希ちゃん
の遺体が今も脳裏に焼き付いている。県警の最重要課題
として捜査の手を緩めることはない」
●車両捜査は難航
栃木県警が11月末に明らかにした捜査状況によると、
事件当時、連れ去られたとみられる日光市の現場付近で
目撃された白い乗用車に似た車など2412台を抽出。
この日までに2172台を調べたが、事件と関わりの
ある車はなかった。
廃車や所在不明になった車も多く、不審車両の捜査は
進展が厳しくなっているという。
情報提供はこれまでに3673件あり、うち今年に入
ってから栃木県警に寄せられた情報は136件。
不審な人物や車両に関するものが8割近くを占める。
情報提供数は年々減少しており、事件の風化が懸念さ
れる。
橋本源一郎捜査1課長は
「解決なくして県民の体感治安の改善はない」
と述べ、事件解決への思いを新たにした。
情報提供は栃木県警今市署捜査本部フリーダイヤル
0120・701578、茨城県警大宮署捜査本部
フリーダイヤル0120・200457など。
■今市事件
平成17年12月1日、吉田有希ちゃんが下校中に
行方不明となり、翌2日、約65キロ離れた常陸大宮
市内の山林で遺体が見つかった。
鋭利な刃物で刺されたとみられる刺し傷が十数カ所
あり、ランドセルなど所持品は見つかっていない。
7年前と言えば、防犯カメラの普及もまだまだの頃
ですね。
仮に、有ったとしても、ピンポイントでしか設置され
て居なかったでしょう。
「踊る大捜査線ムービー2」では、レインボーブリッ
ジを閉鎖出来ない話でしたが、その中で、登場したの
が、防犯カメラシステムでした。
お台場のあらゆる所にカメラを設置して、監視する
システムです。
正直、プライバシーの問題も有るのですが、防犯と言
う観点から行けば、こうしたシステムは、必要な物と
私自身は、感じました。
未然に防ぐ為には、同時に音声システムと同時に
照明の施設も必要ではないか?と、思ってます。
女性に不審者が、近づいてるのを確認したら、音声な
り、光などで、知らせる様な設備が、欲しいものです。
犯罪者側も犯行に及ぶ際は、緊張してますから、いき
なり大きな音や光を目にすれば、ひるむんだり、止め
たりする効果は、期待出来ます。
日本も昔の様に、野放図に安全な国では無くなったま
す。
ただ、まだまだ、路上の自動販売機が、成立する国で
ある事もまた、事実です。
もし、この女児の周りにも防犯カメラ網が有ったなら、
未然に防げなかったにしても、犯人の手掛かりが、
残ったかも?知れないだけに、残念な事です。
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今市事件 7歳女児の胸を何度も刺した凶行から8年、栃木県警は「猟奇マニア」に絞り込み情報提供も
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