http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/131118/waf13111807000002-n1.htm
【衝撃事件の核心】
「こんなに愛しているのに」24歳ゲイ同士の嫉妬と愛憎…刺して初めて分かった“深い愛”
2013.11.18 07:00 産経新聞
西日本屈指のゲイタウンとされる大阪
・キタの堂山町。ここで知り合った24歳の
ゲイの2人だったが、愛憎がもつれ合い、
1人が包丁を突き立てる結末に。
しかし、刺された男性が死の直前に漏らした
言葉は「早く逃げて」だった
「こんなに愛しているのに」。
男は悲鳴のように叫びながら、愛する男性に包丁
を突きつけた。
大阪市淀川区のマンションの一室で10月12日、
この部屋に住むアルバイト従業員の男性(24)が
殺害され、交際相手の男(24)が逮捕された。
2人は約1年前、西日本最大のゲイタウンとも呼
ばれる大阪市北区堂山町で出会い、殺害現場となっ
たこの部屋で暮らしていた。
当初は仲むつまじかったが、イケメンでモテて
いた男性に、容疑者の男は次第に嫉妬(しっと)心
を募らせていった。
そして、男性にある“アルバイト”を非難され、
「あなたと付き合ったこと自体が恥」
というメールを送られたことで、凶行に及んだ。
なぜ自分の気持ちを分かってくれないんだ-。
そんな思いから男性を刺した容疑者の男。
しかし、自分を刺した男に男性は意外な言葉を投
げかけた。
「早く逃げた方がいい」。
■出会いはゲイバー
事件の少し前、被害者の男性はバラエティー番組
に出演。
複数の男性の中から「オネエ」を当てるクイズ
形式のコーナーで、彫りの深いワイルドな顔立ちと
は対照的なオネエ言葉は出演者らの笑いを誘った。
番組で男性は自らのことを語っていた。
北海道出身で学生時代から異性にもてていたこと。
交際を迫られることも多かったが女性には興味が
持てず、すべての告白を断っていたこと。
自分がゲイであることを気付いたのは高校を卒業
してからだったこと-。
知人男性によると、男性は高校卒業後に大阪へ移
り住み、キャバクラや同性愛者が集うバーで働いた
稼ぎで暮らしていた。
最近、両親にゲイであることをカミングアウト。
昨年12月に帰省し、大阪での暮らしについて
近況報告していたといい、
「半年ぐらいのペースで実家には帰りたい」
と話していたという。
一方、容疑者の男。
関係者によると、高校時代に同級生のことが好き
になってしまい、「自分はゲイなのかもしれない」
と気付いたという。
高校を中退した後、平成21年ごろに大阪市に移
ると、最初は串カツ屋でアルバイトをしていたが
1年で退職。
その後は男性を相手に性的なサービスをする風俗
店で働いて生計を立て、最近は店の経営にも携わる
ようになっていた。
そんな2人が出会ったのは事件から約1年前。
男性が働いていたゲイバーに男が訪れ、意気投合
したのだ。
そして、大阪市内のマンションで約半年前に同居
を始めた。
■絡み合う感情
周囲には、お似合いのカップルに見られていた2
人。
だが、次第に関係に微妙な狂いが生じていく。
「気さくで誰からも好かれる性格。イケメンなので、
男女問わずにもてていた」(知人男性)
という男性は、他のゲイ仲間に告白されることも多
かったという。
容疑者の男は嫉妬に苦悩するようになり、
「浮気した」と男性と口論することもしばしば。
別れ話になることもあったという。
一方、男性の側も、男に対し不信感を芽生えさせ
ていた。
男がゲイ向けのビデオに出演したためだ。
男は出演料を2人の生活費に充てるつもりだった
というが、男性は「何であんなものに出るの」と激
しく罵倒したという。
それでも完全に切れることはなく、くっついたり
離れたりを繰り返していた2人。
そんな関係の破滅を決定づけたのは、犯行日の
10月12日未明に男性が男に送ったメールだった
。
「あなたと付き合ったこと自体が恥」
何通かメールをやり取りし、言い争いをした末、
男性が送ったメッセージ。
男の怒りは頂点に達し、殺害を決意したという。
■「早く逃げて…」 刺して気づいた深い愛
その約2時間後、男は自宅近くの大型量販店に向
かい、刃渡り約15センチのステンレス製包丁を
購入。
マンションに戻り、男性を待った。
そして、明け方に男性が帰宅。
男は、男性が送った「あなたが~」というメール
の意味を厳しく問いただしたが、男性が相手にしな
かったことで激高した。
「こんなに愛しているのに」
ついに男は、男性につかみかかって転倒させ、
馬乗りになって脇腹を包丁で何度も刺したという。
血まみれの包丁を手に、しばし呆然(ぼうぜん)
と立ちすくんでいた男。
その男に対し、刺された男性は、絞り出すように
こう言った。
「早く逃げたほうがいい」
息も絶え絶えの状態で、なおも自分のことを案じ
てくれる。
男は皮肉にも、愛する人を自分の手にかけた直後
に、その深い情愛に気付かされることになった。
だが、時すでに遅し。
男性の傷は深く、搬送された病院でまもなく死亡
が確認された。
大阪府警淀川署に逮捕された男。
取り調べでは犯行を素直に認めており、
「(男性が)相手にしてくれない悔しさが憎しみに
変わってしまった。とんでもないことをしたと思っ
ている」と自らの過ちを悔いているという。
何とも言えない事件です。
愛憎劇と言うのは、男と女とは、限らないのは、
判っていても、こうして記事で、読まいながら、
そのシーン、そのシーンを思い浮かべると、正直、
戴けません。
まだ、女と女の愛憎劇の方が、画になります。
それは、私が、ノーマルだと、言う事なんでしょう
。
うん?ノーマル?って何?って、疑問が飛んで来そ
うです。
その愛した相手の最後の言葉で、やっと、愛情が
確認できたと言うのは、残念な事だったでしょう。
彼に替わる様な相手が、今後、出て来ると良いの
ですが、難しいでしょうね。
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