Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

とっても古い記事ですが。警察へ密告電話、裏切ったのは誰か…

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130620/waf13062007000001-n1.htm

【衝撃事件の核心】
警察へ密告電話、裏切ったのは誰か…逃亡16年、宅見組長射殺「現場指揮役」ヒットマンのナゾだらけ“逃走資金と支援者”


2013.6.20 07:00  産経新聞

Image may be NSFW.
Clik here to view.
Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。


射殺された宅見勝・宅見組組長の一周忌の参列者ら。
襲撃に直接関与したとされる6人のヒットマンたちの
末路はさまざまだ
平成10年8月撮影




 「最後の指名手配犯」の逃亡生活は16年で終止符が
打たれた。

 平成9(1997)年8月、指定暴力団山口組の
最高幹部だった宅見勝・宅見組組長=当時(61)
=ら2人が射殺された事件で、現場指揮役として
指名手配されていた暴力団中野会(解散)元組員、
財津晴敏容疑者(56)が、兵庫県警に逮捕された。

 襲撃に直接関与したとされる6人のうち3人はすで
に実刑判決が確定し、残る2人も遺体で見つかって
いる。

 財津容疑者には死亡説も流れていたが、神戸から
約400キロ離れた埼玉県内のアパート前での突然の
逮捕劇だった。逮捕の背景にあったのは、捜査当局の
執念の捜査か、それとも裏切りか。




■うなだれ…「はい」 しかし手元には35万円

 6月5日朝、埼玉県狭山市の西武新宿線沿い。

 閑静な住宅街の一角にある2階建+てアパートは、
逃亡者が身を潜めるにはあまりにも似つかわしくない
黄色い外装だった。

 しかし、捜査当局の目から、そして公開手配を知る
市民の目から逃げ続けた男が、アパート1階
「102号室」に潜伏しているとの情報を得ていた
兵庫県警の複数の捜査員は、男が動く瞬間を息を潜め
て待った。

 午後1時45分、ドアを開けて出てきた男は長袖
Tシャツに青いズボン、キャップ帽というラフないで
立ちだった。

 2人の捜査員は瞬時に近づくと、「財津か」と職務
質問した。男は逃げる素振りも抵抗する様子もなく、
「はい」と答えてうなだれた。

 任意同行先の埼玉県警狭山署で、指紋などの身体的
特徴が一致していることを確認。

 午後4時すぎ、逮捕状が執行された。

「2人を射殺したのは間違いない。見届け役として
現場に行った」

 財津容疑者は素直に容疑を認めた。その後の調べに

「1人暮らしで仕事もしていなかった」
とも供述したが、逮捕時に所持していた現金は約35
万円。

「2~3年前から住んでいた」
というアパートや公共料金が同一の別人名義で契約
されていたことも判明した。

 逃亡生活を支えた人物がいたことは明らかな状況だ
が、財津容疑者自ら協力者の存在を明かすようなまね
はしない。

 もちろん埼玉以前の足取りを明かすことも…。

 兵庫県警は体制を組み直し、逃亡の経緯を含めた
全容解明に乗り出した。




■「何もしゃべるな」

「宅見(組長)は『パサージュ』という喫茶店におる。
一緒にいるひげの男は撃たんでええ。宅見(組長)だ
けを撃つんや」

 9年8月28日午後3時すぎ、
神戸市中央区の新神戸オリエンタルホテル(当時)。

 ロビーのある4階を偵察していた財津容疑者は、
2階と3階の間の階段に待機していた実行犯4人を
手招きすると、手短に指示した。

 ほぼ満席の喫茶店。上下青の作業服にサングラス姿
の4人組がなだれ込んだ。

 山口組幹部2人とコーヒーを飲みながら雑談して
いた宅見組長に、至近距離から銃弾を何発も撃ち込ん
だ。

 左手を突き上げ、必死に起き上がろうとする宅見
組長に、追い打ちをかけるように引き金を引いた-。

 実行犯の1人で、元中野会系組員の中保喜代春受刑
者(63)は、収監後に出した著書「ヒットマン」で、
当時の様子を詳細にこう記している。

 さらに、現場指揮役として財津容疑者の口から指示
された言葉をこうもつづっている。

 
「身元がばれるものは一切持ち歩くな」

「互いの名前を呼ぶのもあかん。ヒットマンは4人や
から、今後は東西南北の符号で呼び合え」

「捕まっても何もしゃべるな」

 財津容疑者が4人に発した指示は、慎重に慎重を期
していた。

 とはいえ、16年の月日はあまりにも長すぎたのか。

 逮捕後は自身の言葉を忘れたかのように、事件への
関与を素直に認めている。




■逃亡2人は遺体で

 宅見組長と中野会との対立に端を発したとされる
宅見組長射殺事件。

 直接関わったとされる6人のうち、3人はすでに
実刑判決を受けて服役している。

 残る3人のうち、財津容疑者を除く2人は事件後、
変わり果てた姿で見つかった。

 全体の指揮役とみられる吉野和利・元中野会幹部
=当時(45)=は事件翌年の7月、韓国・ソウル
の潜伏先のアパートで、ベッドで鼻から血を流した
状態で見つかった。

 外傷はなく、現地の警察当局は

「脳卒中と推定され、他殺の疑いはない」
と判断した。

 また、実行役4人の中で最後まで逃げ延びた
鳥屋原精輝・元中野会系組員=当時(56)=は
18年6月、神戸市東灘区の倉庫で衣装ケースに入
れられたまま遺棄されているのが見つかった。

 遺体の体重はわずか34キロ。

 死因は衰弱死で、糖尿病や慢性肝炎などを患って
いた。

 歯もほとんど抜け落ち、床ずれの痕から寝たきり
状態だったことがうかがえた。

 鳥屋原元組員の遺体をめぐっては、遺棄に関与し
た2人が「遺体を関東まで取りにきてほしい」との
連絡を受け、神奈川県厚木市まで車で遺体を受け取
りに行っていたという。

 遺体を引き渡したのは男ら3人とみられるが、
2人は「3人とは面識がない」と供述したままで、
壮絶な逃亡生活の謎は明らかになっていない。




■死亡説もある中…

 携帯電話の通話記録や防犯カメラの解析などから、
事件当初から現場指揮役と断定されていた財津容疑
者。

 平成11年3月に指名手配されて以降、全国の
警察署などに顔写真が張り出された。神戸市内を
はじめ、北海道や福岡、出身地の大分などから数多
くの目撃情報が寄せられ、兵庫県警はそのたびに
捜査員を派遣してきたが、いずれも逮捕には結び
つかなかった。

 捜査員の間でも死亡説がささやかれる中、今回の
情報は違った。

 複数の捜査関係者によると、
「財津容疑者が埼玉にいる」との情報は3~4カ月
前、財津容疑者の関係者から寄せられたという。

 兵庫県警はすぐに捜査員を派遣。財津容疑者の立
ち回り先などを丹念に調べた結果、

「財津容疑者にほぼ間違いない」
との心証を得た。

 突然の逮捕劇だったとはいえ、決して偶然の産物
ではなかった。

 ある捜査関係者は指摘する。

「財津容疑者を支援していたのは中野会の関係者だ
ろうが、これだけ逃亡を続けるには数千万円単位の
資金が必要。中野会自体が解散してしまっては、
支援者の処遇も悪化していたはず。その不満が裏切
りにつながった可能性はある」





この事件が、起きた時、何故?やくざの幹部、殺害
が、新聞の1面に載るのか?当時の私には、判りま
せんでした。

事件記事をブログとして、取り上げる様になってか
ら、なるほどなー。と、思いました。

今では、経済やくざは、珍しくないですが、その
一番手が、宅見勝と言う人物だったんですね。

現三重県民としては、この人物が、鳥羽で、組を
立ち上げたのには、驚きました。

大物やくざの本拠は、関西に寄ってるとばかり思っ
てましたから。

まあ、地味な土地から、立ち上げて、最大組織の
No2に登りつめたのですから、その能力の高さが、
判ります。

彼が、作った、企業舎弟(フロント企業)は、
100社を超えていたそうですから、凄いものです。

その企業群を管理していた人物が、消えたのです
から、その後の混乱は、酷いものとなった様です。

暫らく、やくざ同士の抗争が続きます。

市民を巻き込んだ事も有ります。

今は、宅見組長の射殺事件が、1面に載ったのも、
理解出来ます。

警察も抗争事件が、沸騰するだろう事を、予測し
たんでしょうね。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

Trending Articles