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韓国経済に「6重苦」 “張り子の虎”韓国メーカーが失った勝ちパターン 。

http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20130805/frn1308051810006-n1.htm

韓国経済に「6重苦」 
“張り子の虎”韓国メーカーが失った勝ちパターン


2013.08.05 zakzak



 韓国の製造業が「勝ちパターン」を失った。

 ウォン安で輸出競争力をかさ上げする国策が
アベノミクスによって崩壊したことに加え、
最大の取引先である中国経済の急減速、そして
中国メーカーの安値攻勢も追い討ちをかける。

 夏場の電力危機、人件費の高騰といった構造
問題も深刻だが、生産拠点を海外に移せば雇用
が失われ国内市場に大打撃という「六重苦」。

 輸出依存の韓国経済を負のスパイラルが待ち
受ける。

 4~6月期国内総生産(GDP)が前期比
1・1%増と2年ぶりの伸びを示し、韓国銀行
(中央銀行)は2013年の成長率を上方修正
するなど、回復基調にみえる韓国経済だが、
企業の実感は正反対だ。

 韓国の大企業による8月の企業景況指数見通
しは92・7と、景気判断の分かれ目となる
100を4カ月連続で下回った。

 中小企業は84・9とさらに落ち込みが目立
つ。

 英金融大手HSBCが発表した7月の景況感
を示す製造業購買担当者景気指数(PMI)も
基準値の50を下回る47・2と10カ月ぶり
の低水準だ。

 韓国の輸出メーカーは、国策ともいえるウォ
ン安誘導によって海外市場で競争力を保って
きた。

 これをぶち壊したのがアベノミクスだ。

 積極的な金融緩和で超円高が修正されただけ
で日本メーカーが息を吹き返すことは、第1四
半期決算でソニーやパナソニックが業績を急
回復させたことで証明された。

 韓国メーカーは“張り子の虎”であることが
バレてしまった。

 4~6月期決算で、LG電子の営業利益は
9%減、現代自動車は5%減。一段と厳しいの
は鉄鋼大手のポスコで31%減、現代重工業は
20%減となった。

 サムスン電子は過去最高の業績を記録した
ものの、市場の予想を下回り、株価は6月以降、
低迷したままだ。

 ただ、韓国メーカーが苦しんでいるのはウォン
高だけではないという。

「韓国から輸出している企業にとってみれば、
ウォン高よりも影響が大きいのが、中国の減速や
過剰生産の問題」
と指摘するのは、日本総合研究所上席主任研究員
の向山英彦氏。

 中国経済は

「影の銀行(シャドーバンキング)」
による地方政府の巨額負債や不動産バブルの崩壊
懸念で失速危機にあり、経済成長ありきの生産
過剰も中国に頼っている韓国メーカーの不振に
拍車をかけているという。

 第一生命経済研究所主任エコノミストの西濱徹
氏は、

「韓国の電機メーカーを猛追しているのが中国メ
ーカーで、低価格のスマートフォンがアジアや
アフリカなど新興国を席巻している。自動車も
韓国メーカーは米国市場での燃費表示水増し発覚
以降、販売が厳しく、SUV(スポーツ用多目的
車)やピックアップトラックのラインアップが薄
いという問題も抱えている」と語る。

 そしてこの夏の最大の懸念材料ともいえるのが
電力危機だ。

 原発で偽造部品使用など不祥事が相次いで23
基中6基が停止。

 電力供給は過去最悪水準で、2011年9月の
ブラックアウト(大停電)再来も懸念されている。

 最近、韓国を訪ねた向山氏はこう語る。

「以前は夏場に店舗でガンガン冷房を使っていた
が、今年は多くの店が節電をしていた。企業にも
電力削減を義務付けるなど神経を使っている。
ただ、韓国企業や韓国に進出する企業にとっては
安い電力料金がメリットだったが、去年から数回
値上げされ、コストアップ要因となっている」

 西濱氏も

「電力の安定供給ができないと、減産や生産調整
を避けられない。財閥系はある程度優遇されて
いるが、2次請けや3次請け企業には影響が出て
くる」と指摘。

「日本以上に原子力への依存度が高い韓国にとっ
て、中長期的な観点でも電力需給の安定性が低下
すれば、生産拠点が海外へ移り、成長エンジンが
失われる可能性がある」という。

 国内では人件費の高騰も懸念されている。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領が掲げる
「クネノミクス」の旗印である「経済民主化」も
影響しているという。

「韓国政府は企業に正規雇用を促しているうえ、
労組も労働条件の改善を求めるなど、賃上げ圧力
が働いている。企業は安いコストで生産すること
が難しくなっている」(向山氏)

 こうした大逆風を受け、海外脱出を検討する
韓国メーカーも出てきているという。

 向山氏は続ける。

「代表格が鉄鋼大手のポスコで、顧客である国内
の建設業は不況に見舞われ、自動車メーカーも勢
いが落ちている。いまはインドで高炉を建設する
という案は計画段階で止まっているが、再び選択
肢に浮上する可能性もある」

 メーカーにとって、もはや韓国国内に残る理由
は少ないように思われるが、決断は容易ではない
という。

「海外にどんどん工場を作ると国内の雇用が失わ
れる。財閥優遇に対する批判が強いこともあり、
大企業にとっては難しい選択だ。海外比率を引き
上げることが合理的だが、踏み切れない」
(向山氏)

 国内にとどまれば操業不安やコスト上昇が重荷
となり、雇用を犠牲に海外に逃げ出せば強い批判
にさらされ、国内の消費市場も冷え込む。

 韓国メーカーはジレンマにもがき苦しんでいる。






成るほど。そうなんですね。

まあ、日本のメーカーにすれば、良い傾向と言え
るでしょう。

日本メーカーは、逆襲を仕掛けるタイミングが、
近づいてるのかも?知れません。

しかしながら、その元気が有るメーカーが、どれ
ほどあるか?疑問ですが。

ただ、顧客を取り戻すチャンスが来てるのは、
確かでしょう。

特に電気メーカーは、力を入れるタイミングでしょ
うね。

如何に易く、その地域に求められるものを造れる
か?

購買力に見合わないものを造っても売れるはず
は有りませんから。


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