http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/05/05/kiji/K20130505005743200.html
シャープ 会長退任を検討
相談役・特別顧問は廃止
社長に権限 再建加速
2013年5月5日 12:14 スポニチ
経営再建中のシャープが、片山幹雄会長
(55)の退任を検討していることが5日、
関係者への取材で明らかになった。
社長経験者らが就く相談役や特別顧問を
廃止、町田勝彦相談役(69)や辻晴雄
特別顧問(80)も退く方向とみられる。
奥田隆司社長(59)に権限を集中させ、
14日に公表する中期経営計画に沿って
再建を加速する。
片山会長と町田相談役は、巨額赤字に
つながった液晶パネル事業の拡大を推進
したことから責任を明確化する。
シャープのある首脳は取材に対し
「(片山会長の退任は)知らない。こう
いう問題は自身で決める話だ」と語った。
ただ、主力取引銀行のみずほコーポレ
ート銀行や三菱東京UFJ銀行は、
片山会長の存在が権限の所在をあいまいに
し、シャープの意思決定過程を不透明に
しているとして退任を求めており、退任は
不可避とみられる。
片山会長は2007年に社長に就任。
液晶パネル生産の堺工場(堺市)を稼働
させるなどした。
12年には業績悪化の責任を取って社長
を退任し、代表権のない会長に退いたが、
12年夏からは液晶事業を担当。
米通信技術大手クアルコムや韓国サムス
ン電子との資本・業務提携交渉を主導した。
片山会長は一時、提携交渉などを加速
するため代表権の回復を目指したが、
業績悪化を招いた経緯があるため主力取引
銀行が反対した。
片山氏の前任の社長だった町田相談役は、
液晶テレビ事業の拡大をけん引。
台湾・鴻海精密工業との提携を主導した。
辻特別顧問は液晶事業拡大には直接携わ
らなかったが、スムーズに奥田社長に権限
を集中させるため退く。
傾きかけた企業にとって、銀行の意向に
は、逆らえません。
もっとも、それまで、責任の所在を明確
にせず、本来、責任をとるべき方々が、
代表権は無いと、言いながらも、役員に
留まっていたのですから、銀行の言う事
も理解出来ますね。
新体制に移行したとしても、再建の道の
りは、相当に厳しいでしょう。
株主さん、従業員の方々は、ハラハラ
ものでしょうね。
いつ倒産するか?そんな不安がよぎる
日々でしょう。
↧
シャープ 会長退任を検討 相談役・特別顧問は廃止。社長に権限。再建加速。
↧