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“出稼ぎ”キャバクラ嬢 復興バブルはじけ…不夜城から次々去る 仙台の歓楽街・国分町

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http://sankei.jp.msn.com/life/news/130504/trd13050412010011-n1.htm

“出稼ぎ”キャバクラ嬢 復興バブルはじけ…
不夜城から次々去る 仙台の歓楽街・国分町

2013.5.4 12:00 産経新聞

Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。

東北最大の繁華街・国分町でも、
景気が冷え込み始めているようだ
仙台市青葉区



 東日本大震災からの復興に伴う
労働力の流入を背景に“復興バブル”に沸いた
東北最大の歓楽街、仙台市国分町。震災直前は
約600店だったキャバクラは昨年末までに
761店まで増加し、東京や大阪などからの
“出稼ぎ”も多くみられた。

 しかし震災から2年を経た今、客足は落ち着
き、

「給料が払いきれなくなり、東京や大阪の女の
子は仙台を去った」(国分町の飲食店経営者)
との声があるなど、街は冷え込み始めている。

 被災地の歓楽街を追った。

(地主明世)

 
「被災地応援のため、東京から女の子が駆け
つけています」

「大阪の元気を被災地に」

 きらびやかなネオンが輝く仙台市中心部の
国分町。

 東京の新宿歌舞伎町には及ばないけれど、
東北随一の不夜城だ。

 そこかしこにあるキャバクラの看板は、
被災地外のさまざまな地域から女性従業員が
集まっていることを宣伝している。

 路上には客引きの若い男性が

「お客さんどうっすか」
などと行き交う酔客に声をかける。

 震災後、復興の拠点となった仙台市への
労働力の大量流入と、それに伴う夜の活況を
見込んだのか、宮城県内のキャバクラは急増
した。

 宮城県警によると、震災直前の平成23年
2月に886店だった県内のキャバクラは
昨年末にはとうとう千店越えを達成。

 その8割近い761店は国分町に集中する


 ただこの活況が地元にとってプラスになっ
たのかといえば、必ずしもそうではない。

 国分町で長年バーを営む40代男性による
と、

「東京や大阪など被災地外の人が、もうけを
当て込んでキャバ嬢やそのほかのスタッフ
などもセットで国分町に送り込んで新規オー
プンさせた。ある程度稼ぐとさっさと撤退
することもあったようだ」と話す。

 この男性は、

「ボランティアや復興事業のため出張に来た
お客さんが『被災地に少しでもお金を落とし
たいからお店を紹介して』と言ってくること
も多かったので、素性の明らかな地元経営の
店を紹介するようにしていた」という。

 また、老舗スナックを経営する60代の
女性は

「新しく進出した店の中には、暴力団との
つながりがうわさされるところも少なくない」
と打ち明ける。

 ある県警幹部は

「暴力団対策法強化や条例制定など包囲網が
強まる中で、暴力団側も複数の組織を介して、
実態を隠しながらさまざまな事業に乗り出し
ている」
と見ており、女性が指摘する実態の解明には
至っていないのが現状だ。




       ■ ■ ■




 ただ、こんなバブルも過去の話になりつつ
ある。

 国分町では、
昨年4~9月の半年間でキャバクラが68店
増えたが、同9月から昨年末までに35店
減少、今年に入ってから3月ではわずか1店
増に止まる。

 国分町でスナックを経営する女性は

「『復興バブルなんていつの話?』という感
じ。半年くらいで終わった」
という感覚だ。

 震災直後に東京や大阪などからキャバクラ
に働きに来ていた女性も帰ったという。

「(当初約束した)給料が高いから雇いきれ
ないんでしょう。今は地元の子たちが働いて
いる」と打ち明け、

「今年は歓送迎会も少ないから」と話した。

 このスナックの歓送迎会は今年に入り1組
だけ。

「復興を担っている人を異動させるわけには
いかないんだろうね」とみている。

 国分町の路上には若者の姿も目立った。

 県警は、復興事業に従事するために被災地
に赴いたものの、

「肉体労働なしに稼げる」
と考えた若者が客引きに転職したことが増加
要因の1つとみている。

 県迷惑防止条例ではキャバクラや風俗店の
客引きを禁じており、県警も取り締まりを
強化しているが、検挙してもすぐに新たな客
引きが補充される。

 昨年の同条例違反による摘発数は38件
(前年27件)、店が風営法違反で検挙
されたのは6件(前年4件)と、違法行為は
後を絶たない。

 県社交飲食業生活衛生同業組合(仙台市)
の上村孝理事長は

「震災直後は客引きをしなくても客が入る
勢いだったが、今は違う」と指摘。

 ある県警幹部は

「ビルの上階にあるキャバクラは客引きを
しないと店を続けていけないから必死なん
だろう。お客はわざわざ見上げてまでキャ
バクラを探したりはしない」
とみており、酔客と客引き、客引き同士の
トラブルに目を光らせている。




       ■ ■ ■




「よくここまで戻ってくれたなって感じで
すよ」。

 国分町で客待ちをしていたタクシー運転
手(53)は乗客数が震災前の水準だと
打ち明けた。

「震災直後は保険屋さんを乗せて気仙沼に
行ったり石巻に行ったり…。バブル期並み
の収入だった。国分町ももっとにぎやかだ
った」と振り返る。

 同組合によると、かつて宿場町の役割を
担っていた国分町は、明治維新後、仙台城
に駐留した軍を相手に遊郭などが増加。

 芸者置き場や料亭が並び、この頃から
歓楽街へと姿を変えていったという。

 戦後の仙台空襲の被害から復興した後は
高度経済成長とともに庶民の歓楽街へと様
変わりした。

 上村理事長は

「バブルの全盛期には一晩に3万人を超え
る集客があった」と話す。

 しかし、昭和57年の東北新幹線開通
など、交通の便が良くなる一方で

「宿泊客が減っていった」(上村理事長)


 観光客は1日ツアーで県内の観光地を
巡り、夜行バスで帰っていった。

 リーマンショックなどのあおりも受け
て震災直前の国分町には空き店舗が目立
っていたという。

「3分の1くらいは空いてたんじゃない
か。息も絶え絶えという感じだった」
(上村理事長)。

 震災から2年が過ぎた。

 キャバクラに限らず“復興バブル”で
息を吹き返し、今も営業を続ける老舗や
新規店は多いが、姿を消す店舗もある。

 不動産会社で働く女性従業員は

「まだまだ他県からの転勤者は多い。
オーナーも強気で中心地の物件は震災前
より1万円ほど値上げされているが、
それでもすぐに埋まる」
と話したが、上村理事長は

「この勢いもあと2、3年だろう」
と冷静にみる。

 いまだ実感できない被災地の本格復興
同様、東北随一の不夜城の先行きも
不透明だ。




公共事業は、いつかは、終わるものです。

安定した企業活動が、有れば、永続性は
あるのでしょうが。

先は、この地域のアイデアしだいでしょ
う。



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