http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130503/crm13050307010001-n1.htm
【衝撃事件の核心】
六本木襲撃事件
関東連合元リーダーはどこへ?
フィリピンで消えた足跡を追え
2013.5.3 07:00 産経新聞
見立真一容疑者
かつてカリスマ的な影響力を誇った暴走族
のリーダーは、どこに消えたのか?
東京・六本木のクラブ「フラワー」(閉店)
で昨年9月、飲食店経営の藤本亮介さん=
当時(31)=が金属バットなどで武装した
集団に殴られ死亡した事件で、主犯格とされ、
殺人容疑で国際手配されている暴走族
「関東連合」(解散)の元リーダー、
見立真一容疑者(34)が半年以上も逃亡を
続けている。
タイ、インドネシア、カンボジア…。
潜伏先については関係者の間でさまざまな
憶測が飛び交っているが、身柄確保に直結
する情報は寄せられていない。
警視庁麻布署捜査本部は、最後に所在が
確認されたフィリピンの入管当局などと連携
して懸命に行方を追っている。
■「タイで目撃」「偽造旅券で出国」
…飛び交う憶測
3月、捜査本部がにわかに活気づいた。
事件発生直後から行方をくらませていた見立
容疑者にそっくりの男が
「タイのショッピングセンターで目撃された」
との情報が、タイ警察当局から国際刑事警察
機構(ICPO)を通じてもたらされたから
だ。
捜査本部は早速、タイ警察に所在確認を依頼
したが、見立容疑者とは全く無関係の人物と
判明。
捜査本部の期待は一気にしぼんだ。
「久しぶりの手がかりと思って意気込んだのだ
けれど…」。
警視庁関係者はこう言って唇をかむ。
見立容疑者は、事件直前に関東連合OBグル
ープを呼び集めたとされる元リーダー、
石元太一被告(31)=傷害致死罪で起訴=の
2つ上のリーダーで、事件の首謀者とされる。
事件発生直後に出国し、中国や韓国などを経
て昨年11月にフィリピンに渡った以後の足取
りは途絶えている。
「偽造パスポートでフィリピンを出国してイン
ドネシアにいるらしい」
「いや、まだフィリピンにいる」
「日本の暴力団関係者が多いカンボジアに逃げ
たのではないか」
捜査本部には、こうした真偽不明の情報が
寄せられている。
関東連合関係者によると、見立容疑者や周辺
のグループは芸能関係のビジネスなどを通じて
フィリピンやインドネシアに独自のネットワー
クを築いているとされるが、きちんとした目撃
情報はないという。
■「あいつを殺すまで…」
出頭を断固拒否
フィリピンでは偽造パスポートが手軽な値段
で取引されているとされ、フィリピンの入管
当局の目をすり抜けてすでに第三国に出国して
いる可能性もある。
捜査本部は、現場周辺の防犯カメラの映像
などから、早い段階で関東連合OBグループの
犯行と断定。
見立容疑者らに影響力を持つとされる先輩格
の関東連合関係者を通じてグループと連絡を取
り、実行犯らに出頭を呼びかけてきた。
1月10日に海外に逃亡していた7人のうち
5人が帰国、翌11日には国内に潜伏していた
7人が出頭し、これまでに18人が逮捕されて
いる。
だが、見立容疑者だけは、先輩格による説得
をかたくなに拒んだとされる。
捜査関係者によると、見立容疑者は十数年来
の抗争相手の名前を挙げ、
「あいつを殺すまでは捕まらない」
と話していたという。
今回の事件も抗争に端を発し、抗争相手に
容姿が似ている藤本さんが間違えられて襲われ
た疑いが強い。
いまだに抗争相手への執念を隠さない見立
容疑者による“制裁”を恐れてか、逮捕された
関東連合OBらの中には
「話せばグループにいられなくなる」
として、具体的な供述を拒む者も少なくないと
いう。
■「逃亡犯」専従部隊が捜索…
フィリピン当局も本腰
見立容疑者はどこに消えたのか-。
彼の行方に関心を持っているのは国内の捜査
当局だけではない。
1月には、フィリピン入管当局の
「逃亡犯捜索班」が見立容疑者を捜索対象に
指定して捜索を始めている。
同班は2011年、同国内の外国人逃亡犯の
専従捜索部隊として設置され、12年には日本
人3人を含む外国人46人の身柄を拘束して
いる。
また、日本の外務省は警視庁の要請に基づき、
見立容疑者に旅券返納命令を出しており、
すでに1月22日付で見立容疑者のパスポート
は失効している。
どの国に潜伏していようとも不法滞在の容疑
で当局が身柄を確保できる態勢は整っている。
捜査幹部は
「見立容疑者は外国語に堪能なわけでも外国人
との人脈が広いわけでもない。一生、海外で
逃亡生活を続けるほどの覚悟があるとも思えな
い」と指摘する。
見立容疑者が偽造旅券などで帰国した場合
でも逃さないよう、国内外の入管当局との連携
も強めているという。
「網を仕掛け、国内での情報収集も続けている。
藤本さんや遺族のためにも、見立容疑者は絶対
に捕まえなければならない」。
警視庁幹部はこう強調した。
凄いですね。半年も海外で逃げ続けてるって。
捜査関係者も容疑者に協力者が、居る事は、
念頭に置いてるんでしょう。
しかし、その人物も謎なんでしょう。
専従班が、フィリピン中の宿泊施設には、
手配書を回してる事でしょうから、現れれば
連絡が来る事でしょう。
それが無いとなれば、個人の家を提供してい
る可能性が、高い訳で。
自首して来ない限り、この事件、長引きそう
です。
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六本木襲撃事件 関東連合元リーダーはどこへ? フィリピンで消えた足跡を追え。
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