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「融資のプロ」を欺き1千億円超を借り入れ 「ワンマン女社長」の手口とは…。

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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130209/crm13020912010002-n1.htm

【衝撃事件の核心】
「融資のプロ」を欺き1千億円超を借り入れ 
「ワンマン女社長」の手口とは…

2013.2.9 12:00 産経新聞


 医療機器の販売取引をでっち上げ、
メガバンクを含む8つの金融機関から
1000億円を超える巨額な融資を
引き出していた女が今月1日、
警視庁捜査2課に詐欺容疑で逮捕され
た。

 コンタクトレンズなどの医療機器
販売会社「ヤマト樹脂光学」(破産)
元社長、久保村広子容疑者(79)。

 ワンマン経営で知られたが、
実態は融資金を運転資金に回す
「自転車操業」だった。

 長年にわたって「融資のプロ」を
だまし続け、汚職事件で摘発された
過去も持つ女の手口とは…。

(原川真太郎、太田明広)

 

■病院に積極営業…
 「スゴ腕社長」で業界大手に


「防衛医科大病院に医療機器の納入
が決まった。商品を仕入れる資金を
融資してもらえないか」

 平成20年2月。

 りそな銀行の担当者に向かって、
久保村容疑者は自信満々の表情で
こう持ち掛けた。

 民間信用調査機関によると、
ヤマト社は昭和41年創業のコンタ
クトレンズ製造・販売の老舗。

 当時は医療機器販売なども手広く
手掛けていた。

 久保村容疑者は各地の公立病院
などに積極的な営業活動を展開し、
業界大手に押し上げた

「スゴ腕女性社長」
として知られた存在だった。

 捜査関係者によると、
実はりそな銀がヤマト社に融資を行
うのは、この時が初めてだった。

 久保村容疑者から依頼を受けた
元銀行員のブローカーが、りそな銀
側に「いい融資先がある」などと
ヤマト社を紹介したことがきっかけ
だった。

 防衛医大病院からの受注明細書
など必要な書類はきちんとそろって
いた。

 担保として、ヤマト社が別の大学
病院に医療機器を納入する際の売掛
金もあった。

 りそな銀側は久保村容疑者をすっ
かり信用し、同年3月に40億円を
融資した。

 しかし、間もなくして、ヤマト社
が防衛医大病院に医療機器を納入
する事実はなく、担保となった大学
病院への売掛金も存在しなかった
ことが判明する。



■不良債権抱え粉飾決算…
 「単純な手口」見抜けず

 捜査関係者によると、ヤマト社は
平成15年ごろから10億円以上の
不良債権を抱えるようになり、
取引先や関連会社との間で架空の
売掛金を計上するなどの手口で決算
内容を粉飾するようになった。

 金融機関にはこの水増しした売上
高を提示するとともに、過去に医療
機器の納入などを受注した医療法人
や大学病院との間で交わした契約書
や明細書を偽造して架空の取引を
でっち上げ、融資を受けるように
なったのだ。

 金融機関との融資交渉には必ず
本人自らが出向き、周囲からは

「ワンマン」

「久保山商店」などと揶揄(やゆ)
されていた久保村容疑者。

 こうした手口による融資は
約5年間にわたって続けられ、
りそな銀を含む8つの金融機関
から計約1150億円に上った。

 ヤマト社はなぜ架空取引による
巨額融資を受け続けることができ
たのか。

 通常、銀行が融資を行う場合、
担保として差し入れられている
債権が譲渡されたことを債務者側
に通知する文書を送付する。

 捜査関係者によると、
久保村容疑者は、融資の際に

「借金していることが取引先に知
られると信用不安につながるので、
債権譲渡通知書は送らないでほし
い」などと依頼。

 取引が架空であることが露見
しないようにしていたという。

 りそな銀と同様にヤマト社に
数十億円を融資していたメガバン
ク関係者は

「今考えると単純な手口だが、
見抜けなかったことは恥ずかしい」
と打ち明ける。

 りそな銀がだまされたことに
気づいたのは融資の約4カ月後。
返済が滞ったため、同行が担保の
債務者である大学病院に問い合わ
せたところ、売掛金が存在しない
ことが発覚した。

 捜査2課は今月1日、りそな銀
から不正融資を受けたとして、
詐欺容疑で、久保村容疑者を逮捕
した。



■高級すし店で接待攻勢…
 医療現場の「闇」

 外向きに粉飾した決算とは裏腹
に、ヤマト社の経営は文字通り
「火の車」に陥っていた。

 りそな銀が融資を行った20年
3月期の決算報告書によると、
売上高約680億円、経常利益
約25億円となっていたが、
実際には売上高は100億円ほど。

 金融機関からの借り入れ総額は
計約250億円に達していたと
いう。

 なぜ虚飾まみれの資金調達を続
けなくてはならなかったのか。

 背景には、医療現場における
受注をめぐる過剰な接待・賄賂
攻勢という現実がある。

 業界関係者は

「医療機器や製薬会社の担当者が、
受注先の医師を料亭などで接待
したり、現金や商品券をこっそり
渡したりすることは、以前は日常
的に行われていた」と指摘する。

 ヤマト社も取引先の医療関係者
を海外旅行に招待したり、
高級すし店やクラブで頻繁に接待
したりしていたという。

 りそな銀の融資から間もなく、
「闇」が一気に噴出する。

 20年7月、ヤマト社がコンタ
クトレンズ用消毒液の使用期限を
偽装していたことが発覚。

 翌8月上旬には同社が東京地裁
に破産を申請した。

 極め付きは同月下旬。

 国立身体障害者リハビリテーシ
ョンセンター病院の医療機器選定
をめぐって元部長に賄賂を渡した
として、久保村容疑者が捜査2課
に贈賄容疑で逮捕されたのだ。

 久保村容疑者はその後、
りそな銀を欺く「舞台装置」とし
て使った防衛医大病院でも過去に
同様の不正を行ったとして、
再逮捕される。

 結局、一連の汚職事件で久保村
容疑者は懲役2年、執行猶予3年
の有罪判決を受けた。

 今回の逮捕後、

「返済の見込みはあった」
などと容疑を否認している久保村
容疑者。

 金融機関はいまだに計約170
億円が回収できておらず、
当然ながらそのめどは立たないと
いう。

 りそな銀も約20億円が返済
されないままだ。

 捜査幹部はあきれたように言う。

「よくもこれだけ嘘を突き通せた
ものだ」




女性に嘘は付きものです。

頭の回転が速いですから。

男性の経営者なら、そうは、
行かなかったかも?知れません。

それに女性は、嘘を付かない。
と、言う思い込みもあったのかも
知れませんね。

それにしても、良く借りたもので
すねー。



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