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【衝撃事件の核心】 “最強素人”ネットカジノで結成「窃盗団」の“腕力”

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130105/waf13010507010001-n1.htm

【衝撃事件の核心】
“最強素人”ネットカジノで結成「窃盗団」の“腕力”


2013.1.5 07:00 産経新聞

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Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。


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「簡単にもうかる方法があるで」。

 男はそんな誘い文句を使って“素人”
をかき集め、窃盗グループを結成して
いた。

 非合法のインターネットカジノで
知り合った仲間が近畿地方を中心に
2府6県で空き巣を繰り返し、
男女29人が大阪府警に逮捕された。

 そのうちの一人、

 無職の大石敬介被告(33)=公判
中=はもともとはまじめな職人だった
が、金に困っていた友人を助けるため
に盗みを開始。

 次第に盗んだ金を生活費ばかりか
ネットカジノにつぎ込んで犯罪のルー
プから抜け出せなくなり、最後は覚醒
剤中毒者や元暴力団員らを率いる窃盗
団の主要メンバーにのしあがっていた





■奇妙な友情

 弁護人らによると、大石被告は別の
事件で服役し、平成21年ごろに仮出
所。

 親族とも疎遠になっていたが、服役
中に知り合った男が職場を世話して
くれ、22年2月からコンクリートを
流し込むための型枠を作る型枠大工と
して働き出した。

 この職場では欠勤もほとんどなく、
周囲からもまじめと評価されていた。

 だが、半年余りがたった22年9月、
職を世話してくれた男が知人と金銭
トラブルを起こしたことが、大石被告
の人生の歯車を大きく狂わせる。

 男から

「一緒に空き巣をやってくれないか」
と頼まれた大石被告は

「恩義のある友人を放っておくわけに
はいかない」と承諾したという。

 2人が始めた空き巣の手口はいたっ
てシンプルだった。

 車に乗り込み、忍び込めそうな住宅
やマンションを物色。

 インターホンを押して留守を確認
すると、窓ガラスをドライバーなどで
割って侵入した。

 当初は男が室内に入る実行役を、
大石被告は車中で待機し、近づいて
くる人を見つけると携帯電話で連絡を
する見張り役を務めた。

「空き巣に入れば1回で数十万円を
荒稼ぎすることもあった」
と大石被告。

 次第にまともに働くことがばからし
くなり、型枠大工の仕事も辞めて空き
巣を“本業”に。

 そして大阪市内の非合法ネットカジ
ノ店に入り浸るようになった。




■イナゴの群れ

 大石被告が通い詰めていたネット
カジノ店とはどんな場所か。

 近年、ゲーム感覚でのめり込む
若者や覚醒剤中毒者らを主な客とし
て繁華街で店舗数を伸ばしており、
店によっては暴力団が経営に関与し
ているケースもあるという。

 ほとんどの店は雑居ビルやマンシ
ョンにこっそりと店を構えており、
内装はネットカフェを装う店が多い


 ブースで区切り、その中でパソコ
ンでバカラやポーカーなどのギャン
ブルをさせるシステムだ。

 大石被告は主にミナミや京橋の
ネットカジノを根城にしており、
空き巣で奪った金をことごとく賭け
事に使っていた。

 一晩で数百万円を使うこともあっ
たという。

 大石被告から漂う“金の匂い”を
嗅ぎつけたのが、ネットカジノの
常連客らだ。

 次第に周辺を取り巻くようになり、

「どうしてそんなに羽振りが良いの
か」と口々に尋ね始めた。

 大石被告は意を決して空き巣をし
ていることを明かし、
「一緒にやるか」と逆に誘い始めた。

 こうして少しずつ勢力を拡大して
いった窃盗団はほとんどが空き巣の
経験はなかったが、大石被告らの
指南のもと2~4人のグループに分
かれて行動。

 大阪のほか京都や奈良など2府6
県で盗みを繰り返した。

 捜査関係者は

「通常、空き巣はなるべく長い間、
発覚を遅らせるため部屋を荒らさず
金品を盗み出すケースが多いが、
この連中は全く逆。部屋中を滅茶苦
茶に荒らして現金やテレビ、冷蔵庫
などの財産を根こそぎ奪っていた。
まるで、イナゴの群れのようだった」
とあきれたように話す。

 また、運転免許証や健康保険証
などの身分証の一切を持ち去って
しまうのも特徴の一つで、生年月日
から盗んだクレジットカードの暗証
番号を推測。

 腕時計やアクセサリーなどの高級
品を購入し、質屋に持ち込んで換金
していた。

 大石被告らが約2年間で稼いだ
金額は約4億円に上った。




■友人にも裏切られ

 だが、うまいことはそう長くは続
かない。

 窃盗団は膨張しすぎたこともあり、
現場で数々の失態を重ねることにな
る。

 慣れないメンバーが盗みに入った
民家で手袋を紛失する程度ならよか
ったが、平成23年7月には、
大石被告を乗せ、現場から逃走して
いた車が交通事故を起こし、運転手
役のメンバーがドライバーを所持し
ていたため、特殊開錠用具所持禁止
法違反容疑で逮捕されるという事件
もあった。

 このときは大石被告は逮捕を免れ
たが、致命的だったのが友人の裏切
りだ。

 一緒に窃盗団を始めた友人の男が
府警に窃盗容疑で逮捕され、

「犯行には大石という男も関与して
いる」と供述したのだ。

 大石被告は府警に指名手配され、
追われる身になってしまう。

 それでも大石被告が潜伏していた
ネットカジノでは、窃盗団に入り
たいという常連客がいたという。

 しかし、大石被告は

「俺はここまで来てしまったから
仕方がないが、必ず捕まる。そう
なっていいのか」
と諭すこともあった。

 大石被告が窃盗容疑で逮捕された
のは23年10月のことだった。

 大石被告は逮捕後、素直に容疑を
認め、反省の言葉も口にするように
なった。

 弁護人によると、

「盗みをやっていたときには心が
まひしていたが、家の中をあれだけ
荒らされた被害者はどれだけ不愉快
だったか。今となっては本当に申し
訳なかった」
と謝罪の言葉も述べているという。

 刑務所から出所後はもともと勤務
していた型枠大工の親方の元に戻り、
再び職人として働きたいと考えて
いるようだ。

「もう刑務所を出たり入ったりする
のは嫌だ。ちゃんとした生活をした
い」と打ち明けているという。

 12月7日、大阪地裁の法廷に
出廷した大石被告は罪状認否で
「はい」とか細い声で答えた。

 その姿には、ネットカジノで
“金の匂い”を漂わせ、30人近い
窃盗団を束ねていた男の大胆さや
狡猾(こうかつ)さはなかった。





根は、真面目な男なんでしょう。

窃盗団に入りたいと言う者を諭して
るくらいですから、悔恨の情は、
強いのでしょう。

それだけに、出所後の有り方は、
信用出来ます。

わずかな時間で大金を手に出来る
仕事が、有れば、コツコツ働くの
が、馬鹿らしくなるのは、理解
出来ます。

しかし、違法な物は、長続きしま
せん。

周到に考えられたものでも、必ず、
破綻するものです。

違法な収益は、没収されますから
余程、上手に隠さない限り、それ
も、没収対象となるでしょう。

結局は、地道に働く事しか方法は
有りません。

それでも、大金が入るのなら、
元に戻るものですが、彼は、それ
は、無いでしょうね。


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