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【衝撃事件の核心】
血吐き、アゴ砕かれ…ネコ惨殺20匹以上の〝不気味〟
2012.12.30 07:00 産経新聞
無惨に殺されたネコの死体が複数見つかった
市営住宅の植え込み
大阪市鶴見区
大阪市鶴見区の市営住宅周辺で、
不審な死に方をした野良ネコが
相次いで発見されている。
近隣住民らが市から補助を受け
て避妊手術を受けさせたり、
エサをやったりとかわいがって
いるネコで、その数は20匹以上。
口から血を流していたり、
強い力でアゴを砕かれている形跡
もあることから、大阪府警鶴見署
は動物愛護法違反などの疑いで
捜査を始めている。
住宅には1人暮らしの高齢者も
多く、ネコとの触れあいを日々の
楽しみにしているという。
愛らしい姿で人の心を癒やして
くれる動物が、なぜ悲惨な死を
遂げなければならなかったのか。
■血を吐くネコ
5月18日早朝、
同区の市立横堤小学校の運動場で、
児童がサッカーゴール裏でぐった
りとしているネコを発見した。
すぐに駆け寄って確認したが、
すでに死んでいた。
3日後には校舎南側の通路で
1匹、10日後にはプールの敷地
内などで2匹の死体を相次いで
発見された。
30日には、同小に隣接する
中学校で血を吐いてふらふらして
いるネコを市が保護したが、
懸命の治療もむなしく、助から
なかった。
以前からこの周辺は野良ネコが
多く、同小に隣接する市営住宅の
住民が、平成20年に
「鶴見区の野良猫を減らす会」
を結成。
これまでに約30匹のネコに
避妊手術を受けさせてネコの数の
自然減を目指す一方、名前をつけ
たり住宅内にエサ場を作って毎日
エサを与えるなどかわいがって
おり、同小で見つかったのはこの
住宅で保護しているネコだった。
ネコを襲う悲劇は続く。住民ら
によると、今度は約500メート
ル離れた別の市営住宅周辺で6、
7月にそれぞれ1匹の死体が発見
された。
さらに8、9月は各2匹、
10月には8匹のネコが相次いで
不審な死を遂げた。
この市営住宅でも住民が日頃、
ネコの世話やふんなどの清掃活動
に取り組んでいた。
ネコの多くは口から血を吐いて
死んでおり、中には建物1階の
手すりに引っかけられた子ネコや、
強い力でアゴの骨を折られたネコ
の姿もあった。
さらに野良ネコだけではなく、
住民の飼いネコも被害にあってお
り、変わり果てた愛猫の姿に、
住民らは
「何の抵抗もできない動物を一方
的な暴力で死に追いやるなんて許
せない」と怒りに身を震わせた。
■異常な欲望
行き場のないストレスが暴走し
たり、ゆがんだ欲望の果てに動物
が虐待されるケースは少なくない。
9月には、広島市南区の無職の
男が、自宅でネコ2匹を壁にたた
きつけて死なせたとして、
動物愛護法違反容疑などで広島県
警に逮捕された。
男はわざわざ捨てネコの里親を
探す団体からネコを譲り受け、
10匹以上を繰り返し虐待して死
なせたと話していたという。
また、19年には神奈川県警が
横浜市南区の無職の男を逮捕。
男の自宅を家宅捜索した際に
ネコの死体が発見され、男は
「虐待をしてネコが『ギャー』と
叫ぶ姿を見るのが快感になって
しまった」などと供述した。
さらに14年には、広島県呉市
の無職の男が子ネコを針金でつる
したり尻尾を切断する様子を写真
に収めてインターネット上のサイ
トに投稿。
男は福岡地検に書類送検された
が、写真を見たネットユーザーら
が厳罰を求める署名活動を行い、
県警が捜査を継続して逮捕に踏み
切るという社会的な騒動に発展
した。
■エサに毒?
こうした事件を受け、動物愛護
法は24年に改正、動物虐待の罪
は懲役2年以下に引き上げられた。
また、飼いネコは刑法の器物
損壊罪にあたり、懲役3年以下の
刑罰が下される。
鶴見区の住民らは弁護士を代理
人に雇って大阪府警鶴見署に相談
し、同署が捜査に乗り出した。
捜査関係者によると、多くの
ネコは口から血を吐いていること
から、エサに毒を混ぜられた可能
性が高いという。
また、死体はエサ場のあるそれ
ぞれの住宅の半径100~250
メートル圏内に散らばっており、
比較的弱い毒を食べ、しばらくし
てから死んだとみられる。
また、住民らによると、
普段は市営住宅周辺では見ない顔
のネコの死体もあり、別の場所
から連れてきて暴行し、死なせた
可能性もあるという。
さらに、死体を市営住宅の植え
込みや建物の手すりなどの見え
やすい場所に放置しているケース
もあるほか、1階の部屋のベラン
ダに死体が投げ込まれていたこと
もあるといい、ある住民は
「まるでネコを死なせた後に誇示
しているみたいだ。ネコもかわい
そうだが、住民も気分が悪い」
と眉をひそめる。
11月以降は新たなネコの死体
は見つかっていないが、20匹
以上のネコが不審な死を遂げ、
市営住宅周辺のネコの数もかなり
減ったという。
ネコを自分の子供のようにかわ
いがっているという
「鶴見区の野良猫を減らす会」
の代表の女性(77)は
「もしかしたら野良ネコに迷惑し
ている人もいるかもしれないが、
こんなやり方で殺してしまうのは
人として絶対に間違っている。
死んでしまったあの子達に何の罪
があるというのか。早く犯人を見
つけてほしい」と話している。
この事件、早期に摘発してほしい
ものです。
このまま、エスカレートして行け
ば、いずれその牙は、子供に向か
う事になるでしょう。
近隣の方々は、不安でしょう。
警察の威信に掛けて、犯人逮捕を
目指してほしいものです。
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【衝撃事件の核心】 血吐き、アゴ砕かれ…ネコ惨殺20匹以上の〝不気味〟
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