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【国際情勢分析 川越一の目】 陳情者の口ふさぐ“ヤミ監獄”

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http://sankei.jp.msn.com/world/news/121209/chn12120918010000-n1.htm

【国際情勢分析 川越一の目】
陳情者の口ふさぐ“ヤミ監獄”


2012.12.9 18:00 産経新聞

Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。

中国南部の湖南省から北京に陳情で訪れ、
北京郊外にレンタルした宿舎で横になる
女性。部屋をシェアしていた別の地方から
来ていた数人の陳情者は、1週間前に
何者かに連れ去られたという
11月6日(AP)



 北京市朝陽区の裁判所で11月末
に下された判決をきっかけに、
中国の
「黒監獄(ヤミ監獄)」
に再びスポットライトが当てられて
いる。

 1年6月~数カ月の懲役刑を言い
渡されたのは、地方から上京して
きた陳情者を違法に監禁していた
10人の陳情阻止要員たち。

 陳情阻止要員に違法拘禁罪が適用
され、実刑が言い渡されたのは初め
てというが、根本的な“病巣”は
野放しのままだ。

 


■阻止要員を雇用

 中国紙、北京青年報などによると、
今年4月下旬、河南省長葛市から
北京の中央機関に陳情に来た市民
12人が男たちに連れ去られ、
北京市内の集合住宅の一室に監禁
された。

 5月、通報を受けた北京市公安
局に救出された陳情者の証言に
よると、男たちの胸には長葛市
北京事務所のバッジが付いていた。

 中国で大きな社会問題となって
いる官僚の腐敗は、中央官庁以上
に地方政府で顕在化している。

 各地方政府は北京での陳情活動
を阻止するため、阻止要員を雇用し、
陳情者らを北京の“ヤミ監獄”で
監禁し、地元に送り返す違法行為が
後を絶たないという。

 北京紙、新京報が、
昨年、“ヤミ監獄”に監禁された
数人の陳情者の体験談を事細かに報
じている。

 江蘇省塩城市から陳情にやってき
た58際の男性は陳情事務所から出
てきたところ、頭をそり上げ、身体
に入れ墨を彫った男達に

「暴れると痛い目に遭うぞ!」
と脅され、ミニバンに押し込められ、
連れ去れた。

 


■人道を無視した扱い

 河南省周口市出身の60代の男性は
ホテルで、地元政府職員から

「滞在ホテルを変えてやる」
と言われた。

 職員が一緒にミニバンに乗り込んだ
ため信用したが、その職員は途中で車
を降り、男性はそのまま監禁されたと
いう。

 監禁中の扱いも人道を無視している。

 “ヤミ監獄”に到着するや否や、
持ち物を探られ、携帯電話や身分証明
書などを没収された。

 抵抗すると殴打された。小銭だけは
所持が許された。

 居住区内の売店で、タオルなどの
日用品を市価の2倍の値段で売りつけ
るためだ。

 病人が出た際には、男たちが代わり
に薬を買ってきたが、本来の価格の3
倍を支払うよう要求してきた。

 食事も粗末だ。ある日の昼食は小さ
なお椀によそった米飯に数キレのキュ
ウリだけ。

 おかわりを求めようものなら、拳が
飛んでくる。

 母親とともに監禁された2歳と3歳
の女児は当然、空腹を我慢できない。

 子供らに先にすべてを与えた母親が
おかわりを求めると、足蹴にされた。

 母親は半日、起き上がることもでき
なかった。

 食事中、大きな声を出すだけでも、
見張りがやってきて暴力を振るったと
いう。

 男女を分けて監禁されていた部屋は
約30平方メートル。

 監禁者が多いときは、身体を傾けて
眠らなければならなかった。

 時計も通信設備もなく時間の概念を
失ってしまうと、監禁者は述懐して
いる。

 


■処罰は実行犯のみ

 警察は、ある警備会社が“ヤミ監獄”
を運営していたと明かしている。

 中国メディアの報道によれば、地方
政府がその雇い主であることは明白だ。

 しかし、警察は雇い主の身分につい
ては口を閉ざしている。

 今回の判決を「画期的」と称賛する
声も上がっているが、処罰されたのは、
いわゆる“実行犯”だけだ。

 取り締まるべきは、陳情阻止要員を使
って、自らの腐敗が明るみに出ることを
阻止しようとしている地方政府の幹部
たちだ。

 幹部の腐敗に司法のメスが入らない限
り、北京から“ヤミ監獄”が完全になく
なることはない。

 中国共産党総書記の座に就いた習近平
国家副主席(59)は、腐敗撲滅を
“公約”に掲げている。

 中国政府はことある毎に、
「法治国家」を標榜している。

 しかし、“ヤミ監獄”が横行している
現状を見ても、法が正しく運用されて
いるとは思えない。

 それが中国の現実だ。

(かわごえ・はじめ 中国総局)





いつの「報道特集」だったか?陳情所の
前で、陳情を阻止しようと、待ち構えて
る映像が、流れてました。

未だに行われてるのですね。

まさか、監禁までされてた。とは、思い
ませんでした。

実行犯を摘発しただけでも、中国とすれ
ば、進歩でしょう。

過去は、それさえ出来なかったのです
から。

幹部らの圧力によってね。

今は、ネットもあり、完全な情報操作が
難しくなりつつあるのでしょう。


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