http://www.sankei.com/premium/news/141219/prm1412190004-n1.html
【スポーツ異聞】
「F1後進国・韓国」の右往左往 来年のGP日程割り当てられ「赤字で無理」も巨額違約金に戦々恐々
2014.12.19 11:00 産経新聞
![]()
2013年に開催されたF1韓国GPに登場した
レースクイーン。韓流ブームは終焉を迎えつつ
あるが…(AFP通信のホームページから)
自動車レースの最高峰、F1グランプリ(GP)
の日程が12月3日に国際自動車連盟(FIA)
から発表された。
驚きは、財政難から2014年シーズンで開催が
見送られた「韓国GP」が含まれたことだ。
10年から4年開催で1900億ウォン
(約204億円)の累積赤字を抱え、地元自治体は
来年度のGP開催予算を計上もしていない。
はなから「開催」を見込んでいなかっただけに
当惑が先立つばかり。
ただ開催を拒否すれば1000億ウォン
(約108億円)以上の違約金の支払いを求められ
る可能性があり、関係者の困惑は深い。
18年平昌五輪が財政難から国外開催を非公式に
協議されていると報道されており、韓国GP開催が
改めて韓国での国際大会開催のポテンシャルの低さ
を垣間見せている。
FIAが12月3日に発表した15年の暫定カレ
ンダーは21戦。
9月の暫定発表では含まれていなかった韓国GP
が5月3日の決勝で加わった。ただし「確認中」の
但し書きが添えられていた。
この発表に戸惑いを隠せないのが、韓国の大会
主催者。
AFP通信によると、主催関係者は
「(FIAから)事前の通知はなかった。我々は既
に来季のレース開催は難しいという立場を伝えて
いたが、FIAは開催を発表した」と非難した。
韓国・全羅南道霊岩(ヨンアム)で2010年に
初開催された韓国GP。
運営は民間企業のほかに全羅南道政府を含む7社
で組織した合弁企業によって行われている。
開催は初っぱなからつまずいた。
サーキット建設が天候不順や干拓地の軟弱地盤
などで遅れた。
どうにか開催に間に合わせたが、路面処理まで手
が回らずにクラッシュが続発した。
さらに、周辺施設は未完成で、関係者の宿泊施設
として用意されたのが近隣都市のラブホテル。
イタリア紙は
「F1チームが“セックスモテル”に押し込まれた」
と題して批判。
日本人ジャーナリストも5泊縛りで計10万円を
支払いながら、ラブホテルに
「べつにいいホテルに泊まりたいわけではなく、
料金なりに普通であればそれでいいのだが、無性に
腹が立ってきた」とブログで運営の不手際を突いた。
運営でも、セーフティーカーが走行中に振る旗が
追い越し禁止の黄旗でなく、レース再開の緑旗だっ
たり、マシン炎上の消火に歩いて向かうなどマーシ
ャルの習熟不足が浮き彫りになった。
13年開催でもこの状況に進展はなく、マシンが
炎上したマーク・ウェバーは
「彼ら(マーシャル)は英語が単語1つすら話せな
い。意思の疎通が全くできず、車載消火器もあった
がなすすべがなかった」と強い不満を表していた。
モータースポーツ文化の低さを感じさせるだけに、
案の定、韓国でF1人気は低い。
13年の日本GPは3日間で約21万を動員した
のに対し、韓国GPは13年の3日間で15万
8163人。
前年よりも5989人も減少した。
F1ドライバーも観客の少なさへの不満を口にし
た。
慢性的な赤字の要因は満載なのだ。
韓国のF1組織委員会は昨年12月、14年の
開催料を13年の2700万ドル
(約32億4000万円)から700万ドル減額を
求めたが、交渉は難航。結局、14年日程から外れ
た。
このような状況も手伝い、通常50~60人だっ
た組織委の人数は現在9人まで削減。
韓国・中央日報(電子版)によると、全羅南道
政府は運営費700億ウォンを来年度予算案に計上
しておらず、11月29日までに出さなければなら
ない開催料も支払っていない。
これでは5カ月後のGP開催までにスポンサーを
見つけてチケットを売ることは事実上不可能とする。
今季、小林可夢偉が所属したケータハムやマルシ
ャが経営危機に見舞われている。
さらに、フォースインディア、ロータス、ザウバ
ーの経営が綱渡り状態という。
ただF1の商業面を統括するバーニー・エクレス
トン会長は
「人々はF1の危機だと言っている。まったくもっ
てナンセンスだ。危機に直面しているのは数チーム
だけ」と強気だ。
実際、F1の長い歴史の中でオーナーが逮捕され
たアンドレアモーダ、エンジン代を支払えなかった
フォルティコルセ、約37億円の負債を抱えて倒産
したプロストなどチームの不振は枚挙にいとまが
ない。
F1本体自体には問題はないようだが、今回の
韓国GPに関して、中央日報は、開催中断を要求し
てきた全羅南道との契約関連交渉を有利に導くため
の心理戦で、プレッシャーを与える切り札という
分析が出ていると伝える。
さらに、F1の興行権を持つフォーミュラワン
・マネジメント(FOM)が来年の韓国GPに固執
した場合、韓国組織委は大規模な国際訴訟に巻き込
まれる可能性を中央日報は指摘する。
契約では16年まで毎年1回ずつGPを開催する
ことになっている。
組織委関係者は
「FOMから公式立場を伝達されていないが、全羅
南道の財政条件や韓国の景気状況などを考え合わせ
ると、大会開催が難しいということに納得する」
と話す。
中央日報が昨年12月に報じたところによると、
韓国の地方自治体が10年から開催した5つの国際
スポーツ大会で1兆ウォン(約1000億円)以上
の赤字を出している。
首長が政治的功績を誇示するために強行する例が
多く、成功すれば次の選挙で有利になる。
後で生じた負債は住民が抱え込むことになる。
まさにF1がその典型だ。
F1に手を付けると厄介です。
地方自治体などが、手を出すと、負債が残るだけの
事。
彼らの要求は、厳しいですから。
韓国と言う国は、日本が、行う事には、対抗心で、
後先考えずに手を出しますね。
まあ、一番、手を出しては、いけないものに手を
出してしまいました。
さて、どうするのでしょう?
開催出来ないは、違約金は、求められるわでは、
泣きっ面に蜂ですね。
【スポーツ異聞】
「F1後進国・韓国」の右往左往 来年のGP日程割り当てられ「赤字で無理」も巨額違約金に戦々恐々
2014.12.19 11:00 産経新聞

2013年に開催されたF1韓国GPに登場した
レースクイーン。韓流ブームは終焉を迎えつつ
あるが…(AFP通信のホームページから)
自動車レースの最高峰、F1グランプリ(GP)
の日程が12月3日に国際自動車連盟(FIA)
から発表された。
驚きは、財政難から2014年シーズンで開催が
見送られた「韓国GP」が含まれたことだ。
10年から4年開催で1900億ウォン
(約204億円)の累積赤字を抱え、地元自治体は
来年度のGP開催予算を計上もしていない。
はなから「開催」を見込んでいなかっただけに
当惑が先立つばかり。
ただ開催を拒否すれば1000億ウォン
(約108億円)以上の違約金の支払いを求められ
る可能性があり、関係者の困惑は深い。
18年平昌五輪が財政難から国外開催を非公式に
協議されていると報道されており、韓国GP開催が
改めて韓国での国際大会開催のポテンシャルの低さ
を垣間見せている。
FIAが12月3日に発表した15年の暫定カレ
ンダーは21戦。
9月の暫定発表では含まれていなかった韓国GP
が5月3日の決勝で加わった。ただし「確認中」の
但し書きが添えられていた。
この発表に戸惑いを隠せないのが、韓国の大会
主催者。
AFP通信によると、主催関係者は
「(FIAから)事前の通知はなかった。我々は既
に来季のレース開催は難しいという立場を伝えて
いたが、FIAは開催を発表した」と非難した。
韓国・全羅南道霊岩(ヨンアム)で2010年に
初開催された韓国GP。
運営は民間企業のほかに全羅南道政府を含む7社
で組織した合弁企業によって行われている。
開催は初っぱなからつまずいた。
サーキット建設が天候不順や干拓地の軟弱地盤
などで遅れた。
どうにか開催に間に合わせたが、路面処理まで手
が回らずにクラッシュが続発した。
さらに、周辺施設は未完成で、関係者の宿泊施設
として用意されたのが近隣都市のラブホテル。
イタリア紙は
「F1チームが“セックスモテル”に押し込まれた」
と題して批判。
日本人ジャーナリストも5泊縛りで計10万円を
支払いながら、ラブホテルに
「べつにいいホテルに泊まりたいわけではなく、
料金なりに普通であればそれでいいのだが、無性に
腹が立ってきた」とブログで運営の不手際を突いた。
運営でも、セーフティーカーが走行中に振る旗が
追い越し禁止の黄旗でなく、レース再開の緑旗だっ
たり、マシン炎上の消火に歩いて向かうなどマーシ
ャルの習熟不足が浮き彫りになった。
13年開催でもこの状況に進展はなく、マシンが
炎上したマーク・ウェバーは
「彼ら(マーシャル)は英語が単語1つすら話せな
い。意思の疎通が全くできず、車載消火器もあった
がなすすべがなかった」と強い不満を表していた。
モータースポーツ文化の低さを感じさせるだけに、
案の定、韓国でF1人気は低い。
13年の日本GPは3日間で約21万を動員した
のに対し、韓国GPは13年の3日間で15万
8163人。
前年よりも5989人も減少した。
F1ドライバーも観客の少なさへの不満を口にし
た。
慢性的な赤字の要因は満載なのだ。
韓国のF1組織委員会は昨年12月、14年の
開催料を13年の2700万ドル
(約32億4000万円)から700万ドル減額を
求めたが、交渉は難航。結局、14年日程から外れ
た。
このような状況も手伝い、通常50~60人だっ
た組織委の人数は現在9人まで削減。
韓国・中央日報(電子版)によると、全羅南道
政府は運営費700億ウォンを来年度予算案に計上
しておらず、11月29日までに出さなければなら
ない開催料も支払っていない。
これでは5カ月後のGP開催までにスポンサーを
見つけてチケットを売ることは事実上不可能とする。
今季、小林可夢偉が所属したケータハムやマルシ
ャが経営危機に見舞われている。
さらに、フォースインディア、ロータス、ザウバ
ーの経営が綱渡り状態という。
ただF1の商業面を統括するバーニー・エクレス
トン会長は
「人々はF1の危機だと言っている。まったくもっ
てナンセンスだ。危機に直面しているのは数チーム
だけ」と強気だ。
実際、F1の長い歴史の中でオーナーが逮捕され
たアンドレアモーダ、エンジン代を支払えなかった
フォルティコルセ、約37億円の負債を抱えて倒産
したプロストなどチームの不振は枚挙にいとまが
ない。
F1本体自体には問題はないようだが、今回の
韓国GPに関して、中央日報は、開催中断を要求し
てきた全羅南道との契約関連交渉を有利に導くため
の心理戦で、プレッシャーを与える切り札という
分析が出ていると伝える。
さらに、F1の興行権を持つフォーミュラワン
・マネジメント(FOM)が来年の韓国GPに固執
した場合、韓国組織委は大規模な国際訴訟に巻き込
まれる可能性を中央日報は指摘する。
契約では16年まで毎年1回ずつGPを開催する
ことになっている。
組織委関係者は
「FOMから公式立場を伝達されていないが、全羅
南道の財政条件や韓国の景気状況などを考え合わせ
ると、大会開催が難しいということに納得する」
と話す。
中央日報が昨年12月に報じたところによると、
韓国の地方自治体が10年から開催した5つの国際
スポーツ大会で1兆ウォン(約1000億円)以上
の赤字を出している。
首長が政治的功績を誇示するために強行する例が
多く、成功すれば次の選挙で有利になる。
後で生じた負債は住民が抱え込むことになる。
まさにF1がその典型だ。
F1に手を付けると厄介です。
地方自治体などが、手を出すと、負債が残るだけの
事。
彼らの要求は、厳しいですから。
韓国と言う国は、日本が、行う事には、対抗心で、
後先考えずに手を出しますね。
まあ、一番、手を出しては、いけないものに手を
出してしまいました。
さて、どうするのでしょう?
開催出来ないは、違約金は、求められるわでは、
泣きっ面に蜂ですね。