http://www.sankei.com/west/news/140801/wst1408010078-n1.html
【岡田敏彦の軍事ワールド】
韓国「ステルス導入」でも日本に敵愾心の無謀…「竹島の紛争で不利になる」まるで敵国、日本でのメンテも拒否
2014.8.1 07:00 産経新聞
背面飛行を見せるF-35A
(ロッキード・マーチン社のHPより)
韓国でステルス戦闘機「F-35」の導入を
めぐり、またも「反日」が顔をのぞかせている。
レーダーに映らない「ステルス性能」を持つ
戦闘機は、多くの国にとって次期主力戦闘機の
本命。
日本と同じく、韓国も40機の導入を決めたが、
同国の報道などを総合すると、日本への対抗意識
から、財政的にも技術的にもかなり無理を押して
の計画のようだ。
しかも極東の整備拠点が日本に置かれることに
猛反発し、日本でのメンテナンスを拒否する有様
。
こうした状況から、
「現実的には韓国でステルスは運用できない」と
の見方も広がっている。
(岡田敏彦)
■いまや必須のステルス性能
ステルスF-35は米国の航空機メーカー、
ロッキード・マーチンが中心となって開発。
既に米国で配備されているステルス戦闘機
「F-22ラプター」が敵の戦闘機を排除する
制空戦闘に特化しているのに対し、F-35は
戦闘爆撃や海上の艦隊防空など多用途性が特徴
だ。
実験機は2000年に初飛行し、米空軍には
11年から納入が始まっている。
通常のタイプ(A型)に加え、短距離離陸
・垂直着陸型(B型)、空母搭載型(C型)の
3タイプが開発されており、日本ではA型42
機の導入を決めている。
レーダーに映らない「ステルス戦闘機」は
ロシアや中国も開発を進めており、いまやステ
ルス性能は次世代戦闘機の必須の条件ともいえ
る。
しかし韓国の場合は導入以前の選定段階で
けちが付いた。
■何と入札55回の末…
韓国では老朽化したF-4戦闘機やF-5
戦闘機の代替として、防衛事業庁が次期戦闘機
(FX)の選定を開始。
60機の導入を計画し、昨年6月から入札を
開始した。
対象となったのは3機種。
電波吸収材を多用し、ある程度のステルス性
を持ったユーロファイター「タイフーン」
(イギリス、ドイツなど4カ国の共同開発)、
同じくある程度のステルス性を持つとされる米
ボーイング社のF-15サイレントイーグル、
そして開発当初からステルス性を最重要項目と
したF-35Aだ。
では、入札の結果は-。
聯合ニュース(電子版)などによると、韓国
が提示した予算の8兆3000億ウォン
(1機あたり約120億円)を上回る入札ばか
りで、結局、3機種のいずれも落札はならなか
った。
そもそも韓国側の予算が安すぎる上、
「買ってやる」風の“上から目線”も問題視さ
れた。
それでも反省することなく、同じ条件で再度
入札を行い、またも不調に。
それで再び入札、不調に。
6月18日の最初の入札から、7月5日まで
こんな調子で55回も入札を繰り返した。
これは、「値下げしろ」という売り手への
無言の圧力でもあったが、結果は55回全てが
不調に終わった。
ただ、この過程で、F-35は入札額超過で
脱落。
ユーロファイターは入札書類の不備により脱落
。
ロイター通信などによると、入札額で提示の
上限額を唯一下回ったF-15サイレントイーグ
ルだけが辛うじて候補として残った。
常識的にはこれで決まりのはずだが、防衛事業
庁はF-15サイレントイーグルについて、
「ステルス性能がF-35に比べ低い」などの
理由で9月に不採用を決定。
当初、「60機」のステルス機を必要として
いたが、これを「40機」に大幅変更することで
予算の問題をクリアし、F-35の導入を決めた
。
■対北なら爆撃機…
F-35こだわる理由は日本への対抗心
これでは何のための入札だったのか。
結局、導入計画や入札条件など全てをひっくり
返してF-35を導入することになった。
確かにF-35のステルス性は他の2機種より
突出しているとされるが、韓国がここまで同機種
にこだわったのは、
「日本もF-35を導入するから」だといわれる。
航空自衛隊が「F-35」42機を導入予定で、
韓国では専門家らが
「竹島を巡って日本と紛争が起きた場合、ステル
ス機を保有していないと不利になる」
と大まじめに指摘している。
そもそも韓国の最大の脅威は北朝鮮軍だが、
その対策に最新鋭のステルス機は不要とされる。
北朝鮮空軍はいまだ1970年ごろの旧式装備
が基本のためで、むしろ数で迫る北の陸軍を抑え
るためにも、小型の戦術爆撃機が重視されている
。
日本を意識する余り、そんな実情を無視した上、
財政事情も顧みず、F-35導入を決めたという
のだが、トラブルはまだ続く。
■精密な整備、日本で…「認められぬ!」
ステルス戦闘機は、他の戦闘機に比べ極めて
“デリケート”で、きめ細かなメンテナンスを
必要とする。
レーダーに映らない理由は、レーダー電波を
跳ね返す「機体外形」と、レーダー電波を吸収
する「素材」を持つためで、素材には電波を
吸収する特殊な塗料も含まれる。
この塗料は通常の塗料に比べ耐久性が低く、
定期的に塗り直さなければならない。
ほかにも最新の部材が各所に使われており、
専用の整備機材と整備の知識が必要になる。
だからステルスが導入されるエリアには整備
拠点が必要となるが、米ロッキード・マーチン
社は、極東の整備拠点を日本に置くことを決定
した。
韓国でなく日本が選ばれた理由はこれまでの
実績に加え、日本がF-35の一部生産も担っ
ていることが大きい。
対して韓国は完成品の輸入のみ。
しかも韓国では米国から輸入した兵器を分解、
コピーするなどの違法行為を行っており、ブラ
ックボックスを勝手に開けて戻せなくなった-
などの疑惑が絶えない。
また主力戦闘機F-15K(米国製)の暗視
装置や対艦ミサイル、戦車の射撃統制システム
などを分解・コピーした疑惑も指摘されている。
こうした“パクリ疑惑”を考慮すれば、
メーカーとしては、分解が必要な整備を韓国に
任せたくないのも当然だろう。
この決定に対し、
またも韓国は「なぜ日本に…」と猛反発。
自国のパクリ疑惑は棚に上げ、
「日本でデーターを抜かれる」など疑心暗鬼の
声が出ているという。
ついにロッキード・マーチン社に
「韓国のF-35は日本ではなく米国で整備し
てほしい」との要望を出した。
同社もこれを認めたが、整備には往復で数カ
月かかるのは間違いなく、コストも当然かさむ
ことになる。
早ければ2018年ごろにF-35の納入を
予定する韓国だが、「整備は米国送り」では
戦力に空白が生じ、総合的な空軍力はダウン
必至だ。
さらに問題がある。
最近の韓国は「反日共闘」で中国と接近して
いるが、接近しすぎれば、米国が
「情報が漏れる」としてF-35を売らない
可能性もある。
日本への対抗意識だけは旺盛だが、韓国の
ステルス導入の道はいまだ険しそうだ。
現実を見ない国って、面白い判断をするもの
です。
しかし、アメリカ政府も勇気が、有りますね。
韓国に売ったら、情報が、中国にすぐに漏れ
るでしょうに。
一応、同盟国ですから、已む無いのでしょう
が、売るのは、止めた方が、賢明だと思いま
すね。
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とーっても古い記事ですが。韓国「ステルス導入」でも日本に敵愾心の無謀…
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