http://www.sankei.com/politics/news/141111/plt1411110016-n1.html
【日中首脳会談】
会談実現の舞台裏 見送りも構わない…強気の日本側に中国側が折れた
2014.11.11 09:00 産経新聞
■首相冷静「努力重ねてきた」
中国を訪問中の安倍晋三首相が習近平国家主席
との初会談を行った。
両首脳が関係改善への第一歩を踏み出した意義
は大きい。
ただ、歴史認識問題や尖閣諸島(沖縄県石垣市)
問題など両国間の火種は残されたままだ。
首相の提唱する「戦略的互恵関係」構築の具体
化が進まなければ、今回の会談が国際社会の懸念
などを背景にした一時的な関係修復に終わる可能
性も捨てきれない。
安倍晋三首相は、日中首脳会談の実現に向け
周到に準備を進めてきた。
中国側は靖国神社参拝や尖閣諸島の領有権を
めぐり首脳会談に前提条件を付してきたが、首相
は日本の立場を堅持し、受け入れなかった。
首相は北京市内で習近平国家主席と会談後
「首脳間の対話をスタートするため静かな努力を
重ねてきた」と同行記者団に語った。
首相は平成24年12月の第2次政権発足以降、
日中首脳会談の時機を探っていた。
だが中国主導の会談を避けつつ日本の立場を
堅守するため、「対話のドアは常に開いている」
として前提条件なしの会談を呼びかけ続けてきた。
首脳会談実現の地ならし役の一人が、首相の
信頼が厚い谷内正太郎国家安全保障局長だった。
水面下の交渉のために北京に飛び、カウンター
パートの楊潔●(よう・けつち)国務委員とひざ
を突き合わせ、4項目の合意文書をまとめ上げた
。
自民党の同じ町村派に所属しながら、そりが合
わないとされてきた福田康夫元首相も習氏と2度
にわたり会談し、環境整備を進めた。
首相が外交手腕を買う岸田文雄外相も首脳会談
の地ならしに努め、首相は自身のペースを見失わ
ず、冷静に習氏との間合いを詰めてきた。
中国側は一方的に前提条件を提示し、交渉の
主導権を握ろうとしたが、最終的な局面を迎える
と、日本が強く出る場面もあった。
政府高官によると、日中の合意文書の作成過程
で中国側は首相が靖国神社に参拝しないと盛り込
むことに固執した。
これに対し、日本側が首脳会談の見送りも構わ
ないとの意向を伝えたところ、中国側が折れて
きたという。
習氏には国際会議のホスト国として、首脳会談
に応じなければ国際社会からそしりは免れないと
いう事情があったためだ。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は10日の
記者会見で
「日中間の関係を改善するための大きな前進が
あった」と首脳会談の実現を歓迎した。
ただ、歴史問題や尖閣諸島など懸案は山積して
おり、本格的な関係改善の道筋は不透明なままだ。
(峯匡孝)
●=簾の广を厂に、兼を虎に
まずは、会う事が、重要だった訳で、課題は、今後で
しょう。
まあ、進まないでしょうね。
隔たりは、大きいですから。それでも、しないよりは、
マシでしょう。
【日中首脳会談】
会談実現の舞台裏 見送りも構わない…強気の日本側に中国側が折れた
2014.11.11 09:00 産経新聞

■首相冷静「努力重ねてきた」
中国を訪問中の安倍晋三首相が習近平国家主席
との初会談を行った。
両首脳が関係改善への第一歩を踏み出した意義
は大きい。
ただ、歴史認識問題や尖閣諸島(沖縄県石垣市)
問題など両国間の火種は残されたままだ。
首相の提唱する「戦略的互恵関係」構築の具体
化が進まなければ、今回の会談が国際社会の懸念
などを背景にした一時的な関係修復に終わる可能
性も捨てきれない。
安倍晋三首相は、日中首脳会談の実現に向け
周到に準備を進めてきた。
中国側は靖国神社参拝や尖閣諸島の領有権を
めぐり首脳会談に前提条件を付してきたが、首相
は日本の立場を堅持し、受け入れなかった。
首相は北京市内で習近平国家主席と会談後
「首脳間の対話をスタートするため静かな努力を
重ねてきた」と同行記者団に語った。
首相は平成24年12月の第2次政権発足以降、
日中首脳会談の時機を探っていた。
だが中国主導の会談を避けつつ日本の立場を
堅守するため、「対話のドアは常に開いている」
として前提条件なしの会談を呼びかけ続けてきた。
首脳会談実現の地ならし役の一人が、首相の
信頼が厚い谷内正太郎国家安全保障局長だった。
水面下の交渉のために北京に飛び、カウンター
パートの楊潔●(よう・けつち)国務委員とひざ
を突き合わせ、4項目の合意文書をまとめ上げた
。
自民党の同じ町村派に所属しながら、そりが合
わないとされてきた福田康夫元首相も習氏と2度
にわたり会談し、環境整備を進めた。
首相が外交手腕を買う岸田文雄外相も首脳会談
の地ならしに努め、首相は自身のペースを見失わ
ず、冷静に習氏との間合いを詰めてきた。
中国側は一方的に前提条件を提示し、交渉の
主導権を握ろうとしたが、最終的な局面を迎える
と、日本が強く出る場面もあった。
政府高官によると、日中の合意文書の作成過程
で中国側は首相が靖国神社に参拝しないと盛り込
むことに固執した。
これに対し、日本側が首脳会談の見送りも構わ
ないとの意向を伝えたところ、中国側が折れて
きたという。
習氏には国際会議のホスト国として、首脳会談
に応じなければ国際社会からそしりは免れないと
いう事情があったためだ。
菅義偉(すがよしひで)官房長官は10日の
記者会見で
「日中間の関係を改善するための大きな前進が
あった」と首脳会談の実現を歓迎した。
ただ、歴史問題や尖閣諸島など懸案は山積して
おり、本格的な関係改善の道筋は不透明なままだ。
(峯匡孝)
●=簾の广を厂に、兼を虎に
まずは、会う事が、重要だった訳で、課題は、今後で
しょう。
まあ、進まないでしょうね。
隔たりは、大きいですから。それでも、しないよりは、
マシでしょう。