Quantcast
Channel: Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

シャープに改革疲れ、先祖返りか…ヒラメ社員増殖で高橋社長を悩ませるカリスマの“亡霊”。

$
0
0

http://www.sankei.com/west/news/141027/wst1410270002-n1.html

【経済裏読み】
シャープに改革疲れ、先祖返りか…ヒラメ社員増殖で高橋社長を悩ませるカリスマの“亡霊”

2014.10.27 07:00 産経新聞



企業風土改革が正念場を迎え、危機感を共有
するため社員にメッセージを送ったシャープの
高橋興三社長




 経営再建中のシャープの企業風土改革が正念場を
迎えている。

 平成26年3月連結決算で黒字転換し、9月に
最大の課題だった1000億円の社債の返済も乗り
切ったことで、社内の危機感が緩んできているのだ
という。

 高橋興三社長は今月に入り、
「改革疲れや先祖帰りを強く懸念している」と訴え
る署名入りメッセージを各事業所に送った。

 まもなく発表の26年7~9月期の業績について
「大変な苦戦を強いられた」と打ち明け、部門同士
のいがみ合いや指示待ちのヒラメ社員が再び目立っ
てきた社内の引き締めに躍起だ。

(松岡達郎)




■急激に悪化

「危機を乗り切ったと思っている方(社員)がいた
ら直ちに考えを改めてください」

 高橋社長はメッセージでこう強調した。

 確かに、金融機関への公約ともいえる中期経営
計画(3年)の1年目にあたる26年3月期連結
決算では最終損益は115億円の黒字
(前期は5453億円の赤字)を計上し、社内外に
復活を印象づけていた。

 続く26年4~6月期連結決算は最終損益が17
億円だった。欧州での太陽光発電事業からの撤退に
伴う損失処理が響いたが、前年同期
(179億円の赤字)に比べると赤字幅が縮小。

 高橋社長はメッセージで
「期待に何とか応えられる内容」と一定の評価を下
した。

 ところが、まもなく発表される26年7~9月期
連結決算については「大変な苦戦を強いられた」と
厳しい言葉で表現し、中期経営計画の後半戦に入っ
た10月以降については

「ひとつの事業部のわずかなほころびが全社に影響
しかねない『薄氷』とも言える状況」と危機感を
あらわにする。

 メッセージでは、一説では経営危機に陥った企業
で短期の「V字回復」を果たす企業は25%にとど
まり、残りの75%は「緩やかな回復」さえままな
らない状況に追い込まれると指摘。

 その上で
「われわれはどちらに向かうのか岐路にたたされて
いる。これが2年目」と訴える。

 高橋社長は
「経営危機に陥った会社はどこも1年目はリストラ
効果で乗り切れる。それがなくなる2年目こそ勝負」
と周囲によく語っている。

 その正念場ともいえる時期に緩んでいる場合では
ないというのだ。




■シャープの改革対象

 昨年6月に就任した高橋社長は、会見で
「社員が自分で判断して自分でチャレンジし、上から
の指示を待たない。そういう企業風土に変えたい」
と述べ、「かえる」運動と呼ぶ企業風土改革に着手
した。

 「けったいな文化を変える」と繰り返し、社内では
相手を役職ではなく、「○○」さんと呼称する
「さん付け運動」の推進を呼びかけ、現場の意見を
上司や経営トップに直言できる風通しの良いフラット
な組織づくりに取り組んだ。

 高橋社長が「けったいな文化」と呼ぶ改革の対象と
は、上意下達の強すぎた企業風土だ。

 もともと同族経営が続いてきたこともあり、社内に
ワンマン社長の判断に疑問を持ったり、水を差すよう
な情報を報告できる雰囲気はなかったという。

 「液晶のシャープ」という一時代を築いた4代目の
町田勝彦氏(現特別顧問)の社長時代には経営トップ
のカリスマ化に拍車がかかった。

 後継社長の片山幹雄氏(現日本電産副会長)も液晶
事業への巨額投資に突き進んだが、世界的な薄型テレ
ビの需要減など情勢が変化しても計画の中止・変更
などを求める意見はなかったという。

 逆にアイデアマンで明確なビジョンを示す片山氏の
指示を待つ傾向が強まったといわれる。

 このため、シャープには社員に指示待ち傾向が強ま
り、経営トップの意向を背景にした管理部門が事業
部門の方針に介入してくるケースも横行したとされる。




■悩ましい亡霊

 高橋社長がメッセージで懸念した改革疲れや先祖帰
りとは-。

 実は
「片山氏の社長時代は明確なビジョンと会社の将来像を
示してくれた」と懐かしがる社員が少なくないという。

 片山氏は8月末で退社するまでは巨額赤字を招いた
時代の経営トップだったうえ、社長退任後も経営に介入
し続けたとして“ゾンビ経営者”と呼ばれていた1人だ
が、関係者は

「明確なビジョンを示して『ついてこい』と引っ張る
片山氏に慣れた社員には、全員で決めようとする高橋
社長の姿勢を物足りなく感じることがあるのかもしれ
ない」と解説する。

 さらに、危機意識が希薄化した結果、本社の管理部門が
液晶事業部門を「巨額赤字を招いた元凶」と会議などで
一方的にやり玉に上げなど社内の軋轢(あつれき)も目立
っているといい、高橋社長はメッセージで
「社内で『綱引き』をしている余裕などない」と呼びかけ
た。

 26年7~9月期に大変な苦戦を強いられ、中期経営
計画の後半戦に薄氷の状態で突入したシャープ。

 中国のスマートフォンメーカーへの顧客開拓が好調な
液晶パネル事業などの健闘をよそに、高橋社長を悩まし
ているのは、社員の意識にしみついているカリスマ経営
者時代の“亡霊”といえそうだ。






サムスンの進撃が、止み掛けてるのに、そのシェアを
奪い返す絶好の機会なのにね。

シャープは、その波に乗り損ねそうですね。

企業体質って、簡単に変革出来ませんから。

潰れて行く会社の例としては、良い物を社会に残して
くれてるのかも?

自社の今をシャープの例に比較して見れば、倒産回避
の指針になるかも?知れませんね。

いや、シャープが、倒産するか?どうか?は、判りませ
ん。

回避する為の舵取りに必死でしょうから。

でも、他社から見れば、良い指針になるでしょう。

自社の体質の見直しには。

技術は、持ってるのに残念な会社です。

因みに、梅さん、シャープ製品、結構、使ってます。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

Trending Articles