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【岡田敏彦の軍事ワールド】
「反日」で「もっと大きな軍艦を」…批判無視して欠陥「独島艦」の2号艦建造に走る韓国
2014.8.29 07:00 産経新聞
進水時の「独島艦」(AP)
韓国が「アジア最大の輸送艦」として喧伝する
海軍の揚陸艦「独島(ドクト)艦」の2号艦に
ついて、韓国防衛事業庁は8月12日に建造計画
を承認した。
現地報道によると、2020年に就役の予定と
いうが、独島艦(1号艦)といえば、機関砲が
甲板上の自軍ヘリを狙う設計ミスや相次ぐ故障
など幾多の欠陥が明らかになり、“ポンコツ艦”
と揶揄される軍艦。
国民からは
「いまさら同じ物を造ってどうするのか」と反発
の声が上がるが、それでも国や軍が建造を推し進
める裏には例によって「日本への対抗心」、
つまり「反日」の姿勢があるようだ。
■トラブルだらけの1号艦
韓国が不法占拠する島根県竹島の韓国名を挑発
的に命名した軍艦「独島艦」は07年に完成し
就役した。
排水量は満載で約1万9千トン。
小型空母のような外見で、ヘリコプターを搭載
できるほか、後部のハッチからは装甲車などを載
せたエアクッション艇(ホバークラフト艇)を
発進させられる。
しかし、これまでまともに運用されたことは
一度もない。
搭載するヘリコプターを自前で開発できず、
予算不足などで輸入もできないことに加え、昨年
は発電機の火災で漂流するなど艦自体の故障や
トラブルが相次いだ。
軍艦は修理時のドッグ入りなどを考慮して同型
艦を数隻建造するのが世界の常識だが、独島艦は
韓国の経済悪化などが原因で2番艦建造が先延ば
しにされてきた。
今回の建造計画承認によって、10年以上遅れ
たものの独島級の2番艦が姿を見せることになる
が、韓国内では喜ぶどころか批判の声が出ている。
■もっと大きいのが欲しい
ソウル新聞(電子版)などによると、韓国内で
は独島艦の「慢性的な問題」として格納庫の少な
さがあげられてきた。
諸外国の揚陸艦では、
(1)ヘリなどの発着艦甲板
(2)ヘリ格納・整備場
(3)LCAC(エアクッション型揚陸艇)-の
3つを備えているのに対し、独島艦は
(2)の格納・整備場がなく、ヘリの運用が難し
い。
2番艦はこうした欠点を解消しなくては意味が
ないが、そこには大きなハードルがある。
■法律の縛り
韓国では軍艦を「量産」する場合、2番艦以降
は1番艦の性能(大きさや速度など)を20%
以上超えてはならないと、防衛事業法などで定め
られている。つまり大幅に改良、拡大するのなら
量産ではなく「新規事業」として取り扱うよう決
まっているのだ。
しかし新規事業にすると、その事業の妥当性の
検討などで計画は5年遅れると指摘される。
一方、法律通りに2番艦を造るなら、
「規定に縛られた世代遅れの後続艦の建造」
(ソウル新聞電子版)になると批判されている。
確かに独島艦といえば「ポンコツ」が代名詞。
レーダーは虚偽の目標を示し、機関砲を発射す
れば甲板上の自軍ヘリに命中する欠陥設計が明ら
かになっている。
全く同じ物を造るのも思慮がないが、むしろ
問題点は「より大きな、より高度なもの」を造ろ
うとする“身の丈知らずの背伸びにある”との
見方も出ている。
■狭い領海で出来ること
韓国の領海は面積比で日本(447万平方キロ)
の約10分の1で、海軍が守る部分はわずかな
沿岸のみ。
敵対する北朝鮮は陸軍が主力で、海軍はわずか
な兵力だから、韓国海軍はいわゆる
「ブラウン・ウオーター・ネイビー」(沿岸海軍)
で十分なのだ。
また韓国内では独島艦の最大速度23ノットが
「遅すぎる」との指摘も出ているが、揚陸艦とし
ては十分なもので、海上自衛隊の「おおすみ」型
も同様の速度で過不足はない。
むしろ独島艦の問題は、就役後7年経っても
故障漂流させる異常なまでの運用の未熟さや、
搭載するヘリコプターさえ用意できない粗末な
配備計画にある。
にもかかわらず「もっと大きな軍艦を」との
主張が強いのはなぜか。
そこにはまたも「反日」が顔をのぞかす。
■結局は「日本が-」
小野寺五典防衛相が7月に米サンディエゴを訪
れ、米海兵隊の強襲揚陸艦「マキン・アイランド」
を視察したが、朝鮮日報(電子版)は日本も同様
の強襲揚陸艦を導入する意向を示したことを取り
上げ、
「強襲揚陸艦など攻撃用兵器の導入急ぐ日本」と
報じた。
また中央日報(電子版)は
「専守防衛の原則も捨てる?」などと報道。
ソウル新聞も
「日本は大型揚陸艦まで用意している」とした
うえで、
「国民が(韓国)海軍に力を与えれば、独島を
(日本に)奪われる不運な未来は見なくて済むの
では」と主張を展開した。
結局、「大きな軍艦が必用だ」との考えは、
独島が攻め落とされるという現実味に乏しい主張
と、日本が持っているものは我々も欲しいという
姿勢から生まれたともみられている。
■地道な努力こそ…
独島艦すらまともに運用できないのに、さらに
大きな艦を運用しようという主張は明らかに無理
がありそうだが。
そもそも新兵器は開発、完成後も少々の問題点
が出るのはよくあることで、そうした問題をどう
解決していくかも軍や関連組織の能力のうちだ。
だが、韓国には技術者を軽視する風潮が強く、
軍艦に限らず戦闘機や戦車でも整備不足による
故障や事故が多発。
兵器運用に必用な、地道な改良や根気強い努力
をせずにパクって済ませてきた悪しき伝統が、
失敗の連鎖を生み出している。
そのことは客船セウォル号の痛ましい事故でも
クローズアップされた。
強襲揚陸艦や空母を造って運用しようなどと考
える前に、まずは足下を見て、今あるものをきち
んと管理・運用することが必要ではないか。
地道な研究や開発を出来るお国柄ならば、今頃、
ノーベル賞の一つや二つは、取ってる事でしょ
う。
残念ながら、そんな事が、出来る国、国民性で
は、有りません。
楽して、手っとり早くが、信条ですから、技術
は、盗むものと言うのが、基本のお国柄。
自分たちで、開発しないものですから、故障が
起きても、その原因が判らないと言うお粗末さ
。
まあ、どんだけ大きな艦を造ろうが、運用出来
なきゃ無いのと同じです。
お金を掛けて、意味の無いものを造るのは、
如何にも韓国ですね。
本当に必要な物を造らないのですから。
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「反日」で「もっと大きな軍艦を」…批判無視して欠陥「独島艦」の2号艦建造に走る韓国。
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