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対日姿勢に変化示す韓国への対応「放っておけば良い」と識者
2014.08.25 NEWSポストセブン
非難と攻撃の一辺倒だった韓国の対日姿勢に
変化の兆しが出てきた。
軟化というには早すぎるが
「なんとか日本と対話の糸口を探したい」という
期待がにじみ出ているのだ。
背景に何があるのか。
最初の兆候は舛添要一東京都知事の訪韓だ。
7月に韓国を訪れた舛添は朴槿恵大統領と会談
した。
舛添は帰国後、安倍晋三首相に
「朴大統領は日韓関係がこのままでいいとは思っ
ていない。改善の意欲をもっている」と報告した
。
次は8月の外相会談だった。
東南アジア諸国連合(ASEAN)会議の機会を
とらえて、尹炳世外相は岸田文雄外相との会談に
応じた。
尹は
「歴史問題で日本が真摯な態度を示せば、両国の
複雑に絡んだ糸を少しずつほぐせる」と岸田に語
っている。
日本の植民地支配からの解放を祝う光復節
(8月15日)では、朴大統領自身が日韓関係につい
て
「未来志向の友好協力関係にしていかなければな
らない」と演説した。
3月にオバマ米大統領の仲介で安倍首相と会った
とき、安倍が韓国語で「お会いできてうれしい」
と挨拶したのに、目も合わさず完全無視したのと
は大違いである。
こうしてみると、韓国はあきらかに態度を変え
てきている。
なぜ韓国は変わってきたのか。
謎を解く鍵は北朝鮮と中国にある。まず北朝鮮
だ。
安倍政権が日本人拉致問題をめぐって北朝鮮と
交渉を始めたのは周知のとおりである。
北の出方はまだ定かでないが、とにもかくにも
交渉のテーブルについて、展開によっては日朝
国交正常化を視野に入れているのは間違いない。
核・ミサイル問題がハードルになるものの、
国交樹立後の経済支援獲得が北の最終的な狙いで
ある。
韓国とすれば、自分たちの頭越しに日朝交渉が
進むのを黙って見過ごすわけにはいかないのだ。
それにも増して中国である。
中国は先のASEAN会議で約2年ぶりに日中外相
会談に応じた。
背景には、周永康前政治局常務委員の摘発で
習近平指導部が国内の権力掌握に自信を深める
一方、米国の対中警戒感の高まりがある。
あれだけ反日運動が盛り上がっていたのに、
突如として中国が外相会談に応じたのは対日
強硬路線を修正するサインではないか。
もしかすると、11月に北京で開かれるアジア
太平洋経済協力会議(APEC)で日中首脳会談も
開かれやしないか--そんな推測が韓国で高ま
っても、おかしくない展開なのだ。
そうなれば、韓国にとって悪夢だ。
東アジアで存在感を失い、面目丸つぶれに
なってしまうからだ。
韓国は歴史的にみても地政学的にみても中国
の顔色をうかがいながら生きてきた国である。
中国の植民地として歴史を刻み、中国への
貢物と引き換えに安定を得る冊封体制の下で国
を治めてきた。
そんなDNAがいま日中・日朝関係の進展を受け
て、まざまざと蘇ってきているのではないか。
韓国国内では、対日強硬路線一辺倒の朴政権
に批判も出ている。
そうだとすると、日本はどう動くべきか。
答えは「放っておけばいい」。
慰安婦問題は朝日新聞の誤報訂正や国内での
元米軍慰安婦提訴を受けて、朴政権は守勢に回
らざるをえない。
強気に出れば出るほど墓穴を掘るだろう。
新聞はとにかく「話し合い」を呼びかけるの
が大好きだ。
だが、ときには黙って様子見に徹するのも
外交のうちである。
(文中敬称略)
文■長谷川幸洋:東京新聞・中日新聞論説副主幹
。1953年生まれ。ジョンズ・ホプキンス大学大学
院卒。政府の規制改革会議委員。近著に
『2020年新聞は生き残れるか』(講談社)。
※週刊ポスト2014年9月5日号
大いに賛成です。
無理に仲良くする必要は、有りません。
慰安婦問題が、進まない限り、朴さんは、動けな
いでしょうから。
それどころか、河野談話の見直しをされた日には、
関係改善どころでは無いでしょうから。
何にしても、韓国は、動けません。
放っておくのが一番です。
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対日姿勢に変化示す韓国への対応「放っておけば良い」と識者。
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