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エリート母の過ち 市教育委員の立場で“問題行動”うやむやに 佐世保・同級生殺害
2014.08.04 zakzak
長崎県佐世保市の県立高校1年、松尾愛和
(あいわ)さん(15)が殺害された事件。
殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)が
凶行に走っていく遠因として父親同様、母親も
カギを握っている。
少女が小学生時代に給食に洗剤を混入させた際、
母親は穏便に済ませようと周囲に働きかけたといい、
それが少女が更生する機会を逸したとの指摘もある。
超難関国立大卒の才媛で地元の教育委員だった
母親。
体面がそうさせたのか。
松尾さんを殺害する前にも問題行動を繰り返して
きた少女。
小学6年だった2010年12月には、クラス
メートの給食に水で薄めた漂白剤や洗剤を5回に
わたって混入させた。
だが、この問題が当時、佐世保市教育委員会や
市議会に報告されることはなかったという。
「騒動が表沙汰にならなかったのは、当時、市教委
の教育委員を務めていた母親の尽力によるものが大
きい。保護者会で平謝りし、他の父母も大ごとに
したくないということでうやむやのまま、処理され
たようだ」(市教委関係者)
捜査関係者によると、少女の母親は、超難関国立
大文学部卒で地元放送局で記者として勤務。
同級生だった少女の父親と結婚後、育児サークル
を立ち上げて書籍も出版するなど教育熱が高い人物
だった。
03年10月、同年7月に長崎市で起きた12歳
の少年による4歳男児の殺人事件について、
サークル代表として地方新聞の取材を受け、
「子どもの居場所づくりも大切。(中略)自分を
そのまま受け止めてくれるという場があるだけで
だいぶ違う」などとコメント。
翌04年6月、佐世保市で発生した小6女児の
同級生殺害事件では、教育関係者として全国紙に
登場し、
「教育は1年、2年で結果が出るものではない。
改革には10年はかかる」と語っていた。
その年の12月、母親は市教委の教育委員に就任
した。
「母親は8年にわたって同職を務め、次の教育委員
長の有力候補に挙げられていた。少女が異物混入騒
ぎを起こしたのは、教育委員2期目のときだった」
(前出の市教委関係者)
同じ県内で起きた2つの悲劇を目の当たりにしな
がら、なぜ母親は娘の非行をうやむやに済ませて
しまったのか、疑問は残る。
昨年10月、すい臓がんで母親が急逝して以降、
少女は心のバランスを一段と失っていった。
犯罪心理学に詳しい新潟青陵大大学院の碓井真史
教授は
「異常な欲望を隠し持つ人が、大切な存在を失って
殺人に至ったケースはこれまでもある。少女は、
心の中に爆弾を抱えてギリギリのバランスを保って
社会生活を送っていた。慕っていた母親の死で抑え
ていた欲望が暴走した可能性がある」と指摘。
「少女が異物混入騒ぎを起こしたとき、身近にいる
人が少女の内面にもう一歩踏み込む選択肢もあった。
ただのけんかなどではなく、明らかに異常性を感じ
させる行動だ。問題の収束を図るだけでなく、少女
の何がそうさせたのかについて根本的な原因を追究
するべきだった」と話している。
母親とすれば、葛藤は、相当に有った事でしょう。
教育や子どもの正常成長の事を語り、行政に対して
も意見を述べる立場で、あったのですから、自らの
子供は、異常な行動を目の当たりにしていたのです
から。
で、結局、自らの立場を選んだのでしょうね。
そう、娘の将来より、今の自分を取ったんでしょう。
娘の異常行動も今のうちだけで、いずれ治ると、
考えたんでしょうね。
そんな母親の思いに反して、異常さが、順調の伸び
てしまったのですから、母親の判断は、痛い結果と
なりました。
今後は、罰を与えるのか?医療機関側へ閉じ込める
のか?裁判で、判断が出る事でしょう。
遺族には、有り難く無い判決が、出る様な気は、
しますが、已む無いのかも知れません。
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エリート母の過ち 市教育委員の立場で“問題行動”うやむやに。佐世保・同級生殺害。
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