http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20140630/frn1406301825010-n1.htm
大揺れサムスン帝国
グループ企業はリストラの嵐
カリスマ会長は「病床」
2014.06.30 zakzak
韓国最大の財閥、サムスングループが大きく
揺らいでいる。屋台骨を支えるサムスン電子は、
スマートフォンの販売不振で3四半期連続の
減益予想が出ているほか、グループ企業でも
リストラや再編の嵐が吹き荒れる。
そんななか、グループ総帥の李健煕
(イ・ゴンヒ)会長(72)が病に倒れ後継
問題も浮上、“帝国”が瓦解(がかい)する
ようなことがあれば、韓国経済全体への衝撃も
計りしれない。
サムスン電子の業績は昨年10~12月期、
今年1~3月期と続けて営業減益に見舞われたが、
4~6月期(第2四半期)についても悲観的な
予測が広がっている。
韓国の証券会社の多くが営業利益の予想を引き
下げ、3四半期連続の前年割れになると予想して
いるのだ。
複数の韓国メディアの報道によると、サムスン
系列のサムスン証券も、営業利益予想を当初の
9兆4000億ウォン(約9400億円)から
7兆9000億ウォン(約7900億円)に下方
修正した。
昨年4~6月期の営業利益9兆5000億ウォ
ン(約9500億円)から約17%の大幅減益に
相当する水準だ。
売上高も9年ぶりに前年同期を下回るとの予想
が出ている。
こうした予想を受けてサムスン電子の株価も
6月初めの水準から約1割急落する場面があった。
業績悪化の最大の要因とみられているのがスマ
ホだ。
2010年に「ギャラクシーS」シリーズの
発売を開始して以来、同社の業績は急成長し、
スマホが利益の75%を占めるまでになっていた。
この稼ぎ頭に異変が起こっている。
韓国のネットメディア、アジア経済は、今年
4月に発売された同社の最上位機種
「ギャラクシーS5」について
「販売が期待に満たない」とした。
同社のスマホ全体の販売台数は1~3月期の
8950万台から7700万台まで減少、シェア
も34%から30%にまで下落するという。
サムスン証券では、ギャラクシーS5の販売は
事前の予想通りとしつつ、業績悪化の原因は
「中低価格機種のシェアを中国に奪われ始めた」
と指摘している。
秋には、ギャラクシーと競合する米アップルの
「iPhone(アイフォーン)」の新機種発売
が見込まれるほか、低価格機種では中国企業が勢
いを伸ばし、サムスンの立場はますます厳しく
なる。
為替のウォン高が対ドルや対円で加速している
ことも懸念材料だ。
一方、グループ企業ではリストラが相次いで
いる。
韓国最大の生保であるサムスン生命は今年4月、
従業員の15%にあたる1000人を削減する
計画を打ち出した。
サムスン証券も人員を削減したほか、サムスン
重工業も希望退職者の募集を実施している状況だ。
非常事態のサムスンをさらに脅かしているのが、
ワンマン経営でサムスンを急成長させた李会長が
5月に急性心筋梗塞で入院していることだ。
当初の意識不明から回復し、
「1日8~9時間は目を開けている」というが、
経営の第一線への復帰は困難視されている。
「転換期のサムスン電子にとって最悪のタイミン
グだ」と話すのは『韓国経済がけっぷち』
(アイバス出版)の著者で元週刊東洋経済編集長
の勝又壽良氏。
「サムスンは急拡大路線で戦線が伸びきったうえ、
スマホに代わる業績牽引役も見つからないという
転換期にあるが、設備投資と役員人事権を握る李
会長の不在で、グループ全体の緊張感が緩む恐れ
がある」とみる。
後継者とみなされているのが李会長の長男で、
サムスン電子副会長の李在鎔(イ・ジェヨン)氏
(46)だ。韓国の名門ソウル大学で歴史を学び、
慶応大でMBA(経営学修士)を取得、米ハーバ
ード大でも学んだ。
経営陣はグループ再編も進めており、事実上の
持ち株会社、サムスンエバーランドの上場計画を
打ち出した。
5兆ウォン(約5000億円)ともされる相続
税や、グループを継承するための株式取得にかか
る費用を捻出するためとみられている。
世襲への準備を着々と進めているようにもみえ
るが、サムスンはこれまでの権勢を維持できるの
か。
前出の勝又氏は、週刊東洋経済編集長時代に、
李会長の父親で創業者の李秉●(=吉を2つヨコ
に並べる)(イ・ビョンチョル)氏を取材した
経験からこう分析する。
「李秉●(=吉を2つヨコに並べる)氏は『日本
メーカーの技術者をソウルに呼んで技術を教えて
もらっている』と話していた。日本を追う立場
から守る立場に変わったが、基礎技術の蓄積が乏
しいため、新たな主力製品を生み出せないという
弱点をさらけ出している」
技術蓄積が無いのは、当然です。
技術は、盗むか?お金で買うものですから、
自社で、技術開発しないのですから、蓄積が、
無くて当たりませんです。
普通の製造業なら、技術開発は、企業の生命線
ですから、お金を掛けて、時間を掛けて、育て
るものです。
2番煎じで、低価格路線で、拡大して来たツケ
が、回って来てる形ですね。
しかし、やはり、お金で、日本人技術者を雇っ
て、教えて貰ってる限りは、駄目でしょうね。
↧
古い記事ですが。大揺れサムスン帝国 グループ企業はリストラの嵐 カリスマ会長は「病床」
↧