http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/121104/waf12110418000016-n1.htm
【衝撃事件の核心】
「おい、小池!」 女性に頼り切った逃亡生活
オウム手配犯との類似数々
2012.11.4 18:00 産経新聞
徳島県警が作成した「おい、小池!
そろそろだ!」の手配ポスター
「おい、小池!」の手配ポスター
で知られた徳島市の父子殺害事件の
小池俊一容疑者(52)が、
岡山市で病死するまでの11年半に
及ぶ逃亡生活の解明に注目が集まっ
ている。
徳島、岡山両県警の捜査で、岡山
で知り合った年上女性との暮らし
ぶりが徐々に明らかになっているが、
気になるのは今年、相次いで逮捕
されたオウム手配犯との類似点だ。
偽名の使用、手配写真とは似ても
似つかぬ容姿の変化、そして潜伏
生活を支えた異性の存在…。
これらからは逃亡の孤独が浮かび
上がってくる。
■死んで見つかった
「おい、小池!」
その“訃報”は突然もたらされ
た。
10月20日午後、
岡山県警から
「変死事案の遺体の身元確認作業
を行ったところ、警察庁指定重要
指名手配被疑者、小池俊一と判明
した」
との一報が徳島県警に入った。
両県警によると、小池容疑者は
19日午後9時5分ごろ、
岡山市北区の雑居ビル3階の自宅
マンションのトイレで倒れ、
約1時間後に死亡が確認された。
司法解剖の結果、
死因は心筋梗塞によって血管が破
れ、心臓の周囲に血液がたまって
圧迫される「心タンポナーデ」
と判明。
11年余りにわたる逃亡生活の
あっけない幕切れだった。
■逆ナンパ(?)され、岡山潜伏
事件は平成13年4月20日、
徳島市の県営住宅で火災が発生し、
焼け跡から松田優さん=当時
(66)=の遺体が見つかり、
翌21日に兵庫県洲本市の別荘地
で松田さんの長男、浩史さん=
同(38)=が焼死体で発見され
た。
父子はいずれも頭部に殴られた
ような傷があり、絞殺された後、
遺体に放火されるという残忍な
手口だった。
徳島県警は父子と接点のあった
小池容疑者の犯行と断定。
5月に全国に指名手配し、
16年に「おい、小池!」の
キャッチコピーの手配ポスターを
作って行方を追ったが、足取りは
つかめなかった。
ところが死亡後、
ある女性と岡山市内で同居生活を
送っていたことが明らかになる。
ホテルパート勤務のこの女性
(67)は14年ごろ、当時勤め
ていた岡山駅構内の飲食店で客と
して何度か来店した小池容疑者と
顔見知りになった。
県警の事情聴取に女性は
「私の方から声をかけた」
「ホテル住まいをしていると
いうので、うちに来たらと招い
た」と交際や同居の経緯を説明。
ただ
「事件や容疑者であることは全
く知らなかった」という。
■女性頼みのヒモ生活
2人はどんな生活をしていたの
か。
小池容疑者が転がり込んだ女性
宅は、岡山市中心部にある築30
年を超える雑居ビル3階の一室。
住民によると、風呂とトイレ付
きの8畳ワンルームタイプで、
家賃は月3万5千円ほど。
管理人の親族の女性(39)は
「あんな狭い部屋に2人で暮らし
ていたなんて…」と驚く。
家賃は女性が負担。
小池容疑者は定職につかず、
留守番や食品の買い出しを担当し、
食事は女性が作った。
つまりヒモ同然の生活だった
ようだ。
少し茶色がかった短髪で、
Tシャツやジーパン姿が多かった
という小池容疑者。
週に1度ぐらい姿を見掛けて
いた住人の男性によると、
「こんにちは」と声を掛けると
「うぃっす」と返してきたという。
一方、女性は地味な印象で、
「ボサボサの長い髪。オレンジ色
の上下つなぎを着て、ホテルで見
かける清掃作業員みたいだった」
(近隣住人)。
小池容疑者は「小笠原準一」と
名乗って生活していたが、
この偽名について女性は
「名前を言わないので、私が勝手
につけた」と説明。
「小笠原準一」と「小池俊一」。
一方的に女性が付けた「呼び名」
だが、最初と最後の漢字が一致
するのははたして偶然か。
■話題のポスターの功罪
小池容疑者の死亡を受け、
徳島県警は県内の警察署や金融
機関などに掲出していた
「おい、小池!」の手配ポスター
を撤去した。
ポスターは居丈高なキャッチ
フレーズで全国的に注目を集めた。
昨年11月には「そろそろだ!」
の文言を付け加えたポスターに
一新。
これまで約4400件の情報
提供があった。
その小池容疑者の死亡を知って
一番驚いたのは捜査員だった。
「うわあ、こりゃ分からんわ~」
。
確認のため遺体を見た捜査員ら
はため息をついた。
濃かった眉毛は細くそり落と
され、頭髪も薄くなっていた。
捜査幹部は
「ポスターのイメージしかなけれ
ば、日々すれ違っていても分から
ないだろう。『小池といえば、
あのポスターの顔』というイメー
ジを、世間に植え付けてしまった
可能性もある」と悔やむ。
小池容疑者が潜伏していたビル
の住民男性も
「手配ポスターは見たことあるが、
似ているとは思わなかった。まさ
か…」と絶句した。
今年はオウム真理教の特別手配
犯だった平田信、菊地直子、
高橋克也の3被告が相次いで逮捕
・起訴されたが、凶悪事件を起こ
し、長年隠れるように生活する
同じ境遇にあったからか、
小池容疑者の逃亡生活からはオウ
ム手配犯との共通点が幾つか見い
だせる。
■偽名、容貌の変化、
異性の存在
まず偽名。
高橋被告は実在男性の住民票を
不正取得し、偽名で就職し金融
機関に口座を開設。菊地被告も
実在女性の名で暮らし、介護ヘル
パーの資格を得ていたというから、
小池容疑者より周到だ。
さらに容姿の変化。約17年に
わたる逃亡の末に逮捕されたオウ
ムの3人は、小池容疑者同様、
手配ポスターの顔とはまったく
違っていた。
まゆ毛が薄く、眼鏡をかけた
高橋被告は
「手配写真とは全然違うので、
ばれないと思った」
と供述している。
立正大の小宮信夫教授
(犯罪社会学)は
「日常生活で正面からの人の
無表情な顔を見ることはまずな
い」と指摘。
その上で、高橋被告の追跡
捜査で警視庁が防犯カメラの
映像などを公開したことを挙げ、
「監視カメラの画像なども含め
いろんな角度、表情のものを
どんどんと出すべきだ」と話す。
そして何より大きな類似点は、
潜伏生活を支える異性の存在だ。
平田被告は同被告を慕う女性
元信者にかくまわれていた。
2人が潜伏生活を送っていた
のは、大阪府東大阪市の1DK
のマンション。
女性元信者は整骨院で働き、
2人分の弁当を買って帰るなど
世話をやいた。
家財道具も少なく質素な暮ら
しだったという。
慎ましい生活、そして仕事の
ない男を女が献身的に支える
というのは、小池容疑者の逃亡
生活と同じ構図だ。
■手配写真での追跡に限界
また菊地被告も当初は高橋
被告と同居。その後、仕事先で
知り合った会社員の男と相模原
市の住宅で夫婦同然に暮らして
いた。
警察庁の片桐裕長官は記者
会見で小池容疑者の逃亡に触れ、
「時間が経過すると、手配写真
で追い続けるのは難しい部分が
ある。(写真による追跡捜査の)
在り方について検討しなくて
はならない」と話した。
小池容疑者の場合、葬儀業者
が偽名であることに気付き、
県警に連絡したため指紋照合で
身元が判明したが、業者の機転
がなければ今も手配中とされた
可能性がある。
小池容疑者、オウム犯の逃亡
生活は、手配犯検挙に向けた
捜査の在り方にも問題を投げ
かけた。
高橋容疑者も見分けられなかっ
た警察ですから、彼を見分ける
事なんて、不可能だった事で
しょう。
人は、変わって行くますから。
今後、手配写真の在り方も変わ
って来る事でしょう。
しかし、思うんですが、女に
モテない男は、何も成せない
のは、不変の真理の様です。
【衝撃事件の核心】
「おい、小池!」 女性に頼り切った逃亡生活
オウム手配犯との類似数々
2012.11.4 18:00 産経新聞

徳島県警が作成した「おい、小池!
そろそろだ!」の手配ポスター
「おい、小池!」の手配ポスター
で知られた徳島市の父子殺害事件の
小池俊一容疑者(52)が、
岡山市で病死するまでの11年半に
及ぶ逃亡生活の解明に注目が集まっ
ている。
徳島、岡山両県警の捜査で、岡山
で知り合った年上女性との暮らし
ぶりが徐々に明らかになっているが、
気になるのは今年、相次いで逮捕
されたオウム手配犯との類似点だ。
偽名の使用、手配写真とは似ても
似つかぬ容姿の変化、そして潜伏
生活を支えた異性の存在…。
これらからは逃亡の孤独が浮かび
上がってくる。
■死んで見つかった
「おい、小池!」
その“訃報”は突然もたらされ
た。
10月20日午後、
岡山県警から
「変死事案の遺体の身元確認作業
を行ったところ、警察庁指定重要
指名手配被疑者、小池俊一と判明
した」
との一報が徳島県警に入った。
両県警によると、小池容疑者は
19日午後9時5分ごろ、
岡山市北区の雑居ビル3階の自宅
マンションのトイレで倒れ、
約1時間後に死亡が確認された。
司法解剖の結果、
死因は心筋梗塞によって血管が破
れ、心臓の周囲に血液がたまって
圧迫される「心タンポナーデ」
と判明。
11年余りにわたる逃亡生活の
あっけない幕切れだった。
■逆ナンパ(?)され、岡山潜伏
事件は平成13年4月20日、
徳島市の県営住宅で火災が発生し、
焼け跡から松田優さん=当時
(66)=の遺体が見つかり、
翌21日に兵庫県洲本市の別荘地
で松田さんの長男、浩史さん=
同(38)=が焼死体で発見され
た。
父子はいずれも頭部に殴られた
ような傷があり、絞殺された後、
遺体に放火されるという残忍な
手口だった。
徳島県警は父子と接点のあった
小池容疑者の犯行と断定。
5月に全国に指名手配し、
16年に「おい、小池!」の
キャッチコピーの手配ポスターを
作って行方を追ったが、足取りは
つかめなかった。
ところが死亡後、
ある女性と岡山市内で同居生活を
送っていたことが明らかになる。
ホテルパート勤務のこの女性
(67)は14年ごろ、当時勤め
ていた岡山駅構内の飲食店で客と
して何度か来店した小池容疑者と
顔見知りになった。
県警の事情聴取に女性は
「私の方から声をかけた」
「ホテル住まいをしていると
いうので、うちに来たらと招い
た」と交際や同居の経緯を説明。
ただ
「事件や容疑者であることは全
く知らなかった」という。
■女性頼みのヒモ生活
2人はどんな生活をしていたの
か。
小池容疑者が転がり込んだ女性
宅は、岡山市中心部にある築30
年を超える雑居ビル3階の一室。
住民によると、風呂とトイレ付
きの8畳ワンルームタイプで、
家賃は月3万5千円ほど。
管理人の親族の女性(39)は
「あんな狭い部屋に2人で暮らし
ていたなんて…」と驚く。
家賃は女性が負担。
小池容疑者は定職につかず、
留守番や食品の買い出しを担当し、
食事は女性が作った。
つまりヒモ同然の生活だった
ようだ。
少し茶色がかった短髪で、
Tシャツやジーパン姿が多かった
という小池容疑者。
週に1度ぐらい姿を見掛けて
いた住人の男性によると、
「こんにちは」と声を掛けると
「うぃっす」と返してきたという。
一方、女性は地味な印象で、
「ボサボサの長い髪。オレンジ色
の上下つなぎを着て、ホテルで見
かける清掃作業員みたいだった」
(近隣住人)。
小池容疑者は「小笠原準一」と
名乗って生活していたが、
この偽名について女性は
「名前を言わないので、私が勝手
につけた」と説明。
「小笠原準一」と「小池俊一」。
一方的に女性が付けた「呼び名」
だが、最初と最後の漢字が一致
するのははたして偶然か。
■話題のポスターの功罪
小池容疑者の死亡を受け、
徳島県警は県内の警察署や金融
機関などに掲出していた
「おい、小池!」の手配ポスター
を撤去した。
ポスターは居丈高なキャッチ
フレーズで全国的に注目を集めた。
昨年11月には「そろそろだ!」
の文言を付け加えたポスターに
一新。
これまで約4400件の情報
提供があった。
その小池容疑者の死亡を知って
一番驚いたのは捜査員だった。
「うわあ、こりゃ分からんわ~」
。
確認のため遺体を見た捜査員ら
はため息をついた。
濃かった眉毛は細くそり落と
され、頭髪も薄くなっていた。
捜査幹部は
「ポスターのイメージしかなけれ
ば、日々すれ違っていても分から
ないだろう。『小池といえば、
あのポスターの顔』というイメー
ジを、世間に植え付けてしまった
可能性もある」と悔やむ。
小池容疑者が潜伏していたビル
の住民男性も
「手配ポスターは見たことあるが、
似ているとは思わなかった。まさ
か…」と絶句した。
今年はオウム真理教の特別手配
犯だった平田信、菊地直子、
高橋克也の3被告が相次いで逮捕
・起訴されたが、凶悪事件を起こ
し、長年隠れるように生活する
同じ境遇にあったからか、
小池容疑者の逃亡生活からはオウ
ム手配犯との共通点が幾つか見い
だせる。
■偽名、容貌の変化、
異性の存在
まず偽名。
高橋被告は実在男性の住民票を
不正取得し、偽名で就職し金融
機関に口座を開設。菊地被告も
実在女性の名で暮らし、介護ヘル
パーの資格を得ていたというから、
小池容疑者より周到だ。
さらに容姿の変化。約17年に
わたる逃亡の末に逮捕されたオウ
ムの3人は、小池容疑者同様、
手配ポスターの顔とはまったく
違っていた。
まゆ毛が薄く、眼鏡をかけた
高橋被告は
「手配写真とは全然違うので、
ばれないと思った」
と供述している。
立正大の小宮信夫教授
(犯罪社会学)は
「日常生活で正面からの人の
無表情な顔を見ることはまずな
い」と指摘。
その上で、高橋被告の追跡
捜査で警視庁が防犯カメラの
映像などを公開したことを挙げ、
「監視カメラの画像なども含め
いろんな角度、表情のものを
どんどんと出すべきだ」と話す。
そして何より大きな類似点は、
潜伏生活を支える異性の存在だ。
平田被告は同被告を慕う女性
元信者にかくまわれていた。
2人が潜伏生活を送っていた
のは、大阪府東大阪市の1DK
のマンション。
女性元信者は整骨院で働き、
2人分の弁当を買って帰るなど
世話をやいた。
家財道具も少なく質素な暮ら
しだったという。
慎ましい生活、そして仕事の
ない男を女が献身的に支える
というのは、小池容疑者の逃亡
生活と同じ構図だ。
■手配写真での追跡に限界
また菊地被告も当初は高橋
被告と同居。その後、仕事先で
知り合った会社員の男と相模原
市の住宅で夫婦同然に暮らして
いた。
警察庁の片桐裕長官は記者
会見で小池容疑者の逃亡に触れ、
「時間が経過すると、手配写真
で追い続けるのは難しい部分が
ある。(写真による追跡捜査の)
在り方について検討しなくて
はならない」と話した。
小池容疑者の場合、葬儀業者
が偽名であることに気付き、
県警に連絡したため指紋照合で
身元が判明したが、業者の機転
がなければ今も手配中とされた
可能性がある。
小池容疑者、オウム犯の逃亡
生活は、手配犯検挙に向けた
捜査の在り方にも問題を投げ
かけた。
高橋容疑者も見分けられなかっ
た警察ですから、彼を見分ける
事なんて、不可能だった事で
しょう。
人は、変わって行くますから。
今後、手配写真の在り方も変わ
って来る事でしょう。
しかし、思うんですが、女に
モテない男は、何も成せない
のは、不変の真理の様です。