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韓国で広がる「信号無視横行社会」への反省
日本の救難技術へ強い関心
2014.04.30 zakzak
【ソウル=加藤達也】
珍島(韓国南西部)沖で沈没した旅客船
「セウォル号」の事故から30日で2週間。
事故をめぐっては、船長ら乗務員の無責任な行動が
非難されているが、海洋警察の初動対応の遅れや政府
に対する不信も強まる。
一方で、韓国社会が抱える希薄な安全意識への反省
も広がっている。
■「複合的要因」
事故原因をめぐっては、日本から購入後、船体を
韓国で増築した上、過積載やバラスト水の放出でバラン
スを失った疑いが浮上。
さらに高速航行中の急旋回や、現場海域を初めて担当
した3等航海士の経験不足など「複合的な要因」との
見方が強まっている。
船体の異常発生から転覆、沈没するまで2時間以上
あったにもかかわらず、人的被害がこれほどまで拡大
したのも今回の特徴だ。
事故後、乗客を救助せずに真っ先に逃げた船長の責任
が追及されている一方、異常発生直後に救難要請を受け
ながら、通報した高校生を乗務員と誤認して船の所在地
を尋ねるなどもたつき、到着後も船内に入って救護しな
かった海洋警察の初動態勢も問われている。
■国家不信増大
事故の悲惨さは、国家として船舶の安全航行を監督
・指導し、事故後の迅速な対処を求められた朴槿恵
(パク・クネ)政権の責任論に直結した。
事故発生直後、韓国政府は乗客368人を救助したと
発表。
しかし集計ミスで、救助者数は二転三転し、実際に
救助されたのは174人にとどまった。
朴氏は事故発生翌日の17日、乗客家族の待機所を訪
れ、家族を慰めた。
だが、船舶の航行安全に対する対応のずさんさが次第
に明らかになるにつれ、海洋警察や海運行政を所管する
海洋水産省や重大事故の対策を担う安全行政省など、
行政の責任を問う声が増大した。
27日には内閣の責任者として鄭●(=火へんに共)
原(チョン・ホンウォン)首相が初動の遅れの責任を取
って辞意表明。
さらにメディアの批判は「責任を認めず謝罪もしない」
と朴氏に向かった。
28日に発表された世論調査では朴氏の支持率は57
・9%と前週より6・8ポイント下落。
同日、大統領府のホームページは大統領を非難する書
き込みへの賛否をめぐってサーバーがダウンした。
朴氏は29日、閣議で謝罪したが
「国民や遺族に面と向かっての謝罪はない」との批判も
くすぶっており、さらなる対応を迫られることになると
みられる。
■日本に関心も
事故をめぐって、韓国ではさまざまな反省が叫ばれて
いるが、根本的な問題として韓国社会が抱える「安全」
に対する認識の希薄さを問う声も目立つ。
韓国メディアは
「日常的に信号無視が横行する韓国社会」などと社会
全体での安全意識欠落に警鐘を鳴らす。
そうしたなか、日本が国民の安全に高い意識を持ち、
コストと時間をかけている点が注目されている。
また乗客の家族が「日本の協力申し出を断ったのか」
と政府に確認するほど、日本の海事救難技術や装備にも
高い関心が集まった。
装備品や技術を増やしたり、学んだりしても、運用する
人材の意識が、変わらない限り、宝の持ち腐れでしょう。
実際、海保と韓国の海洋警察?だったか?定期的に合同
で、訓練を行ってるそうですが、彼らの技術は、優秀だ
そうです。
しかし、それを指揮する人間が、無能なら、機能しませ
ん。
今回も初動の認識が甘かったとしか言いようが無いです
。
日本なら、ヘリに要員を積んで、現地に飛んで、現状の
把握に努めた上、近くの漁船でも船にでも、救助要請を
した事でしょう。
それが成されていないと言うのは、システム的な問題も
確かにあるのでしょうが、危機意識の違いでしょう。
韓国社会が、安全な社会に変わる為には、人の基本的な
意識が、変わらない限り、無理でしょうね。
そう言う意味では、信号は守りましょう。から、初めても、
悪くは、無いのかも?知れませんね。
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韓国で広がる「信号無視横行社会」への反省 日本の救難技術へ強い関心。
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