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商船三井の船舶差し押さえ
中国 対日初の強制執行
戦後補償めぐる訴訟で
2014年4月20日 22:17 スポニチ
日中戦争勃発前年の1936年に中国の会社が
日本の海運会社に貸した船舶をめぐる賠償請求訴訟
に絡み、上海海事法院(裁判所)は19日、
海運会社の流れをくむ商船三井(本社・東京都港区)
が賠償に応じていないとして同社が所有する大型
輸送船を差し押さえた。
上海市当局が20日、明らかにした。
戦後補償をめぐる訴訟で日本企業を相手にした
中国当局の強制執行は初めてとみられる。
日中戦争時の強制連行被害者らによる対日賠償
訴訟の受理を認めるなど、対日攻勢を強める習近平
指導部の意向を反映した動きの一環の可能性が高い
。
民間の対日戦争賠償訴訟を容認する習指導部の
姿勢が一段と鮮明となった。
商船三井広報室は
「詳しい事実関係について確認中で、今後の対応
も検討中」とした。
中国メディアや上海市当局の発表によると、
商船三井所有の鉄鉱石輸送船
「BAOSTEEL EMOTION」
(全長約320メートル、載貨重量約22万6千
トン)が浙江省舟山市の港で差し押さえられた。
同船は、オーストラリアなどの鉄鉱石を中国に
運搬していた。
中国の船舶会社は36年、船舶2隻を1年間貸
し出す契約を商船三井の前身の1社である日本の
大同海運と締結。
船舶はその後、旧日本海軍が使用し沈没した。
中国の会社経営者の親族側は、大同海運が契約
満了後、沈没するまで船舶を使用し続けたとして、
未払いの賃貸料や船舶を失ったことによる損害
など約20億元(現在のレートで約330億円)
の賠償を求め88年に提訴。
商船三井側は
「船は軍に徴用されたもので、賠償責任はない」
と主張したが、上海海事法院は2007年12月、
船舶の不法使用と賠償責任を認め、約29億円の
支払いを命じる判決を言い渡した。
商船三井側は控訴するなどしたが、
10年12月、最高人民法院(最高裁)は再審理
の申請を退け、判決が確定した。
親族側は上海海事法院に強制執行を申し立てる
一方、和解協議を行ったがまとまらなかったという
。
海事法院は
「商船三井が義務を履行しない場合、法律に従って
差し押さえた船舶を処分する」としている。
(共同)
中国での裁判なんて、無意味です。
先進国で法治国家ならば、政府でさえ、法は、
守らなければ成りませんが、中国の場合、法の上
に、共産党が、存在します。
共産党=政府の意向で、幾らでも判決が変わるの
ですから、中国の最高裁に訴え様と、変わる事は
有りません。
無駄な労力です。
法治国家ならば、本来、当の昔に請求権が失われ
てる事案です。
それが、請求できるのですから。
中国に進出してる企業も大変ですね。
法が、政府の気分次第で変わるのですから。
まあ、大量の中国人を雇ってる企業は、安心で
しょう。
下手に撤退されると、中国政府に非難が集まり
かねませんから。
さて、商船三井としては、どうするのでしょう?
29億円を支払うのでしょうか?
支払ったら、また、一段と、厳しい対応が、出て
来るかも?知れませんね。
払ってくれる。と、判る訳ですから。
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商船三井の船舶差し押さえ。中国 対日初の強制執行。戦後補償めぐる訴訟で。
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