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三陸鉄道は続くよどこまでも―アイデア&実行力で持ちこたえた3年間。

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http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/03/11/kiji/K20140311007752460.html

三陸鉄道は続くよどこまでも―アイデア&実行力で持ちこたえた3年間

2014年3月11日 05:30  スポニチ



久慈駅を出発し、現在の終点、田野畑駅に到着
する三陸鉄道の車両
Photo By スポニチ




 東日本大震災の津波で線路の多くが被災した
岩手県の三陸鉄道は、来月6日に全線開通する。

 万年大赤字だった第三セクターは、NHK
連続テレビ小説「あまちゃん」ブームの後押し
だけではなく、独創的なアイデアと卓越した実行
力で、3年間破綻せずに持ちこたえてきた。

 1万8000人以上の死者・行方不明者を出した
未曽有の大災害を乗り越え、被災者とともに未来へ
走り続ける。

 線路の復旧に108億円かかるとされた大規模
被害から、3年あまりで全線開通を果たす三陸鉄道。

 2011年11月に国がほぼ全額の復旧費を補助
すると決め、工事のメドが立ったまではよかったが、
同社旅客サービス部長の冨手淳さんは

「会社をそれまで、どうやって存続させるかという
苦闘の日々でした」と、3年の歩みを振り返る。

 1984年開業。沿線の景観や「お座敷列車」
「こたつ列車」などのアイデア車両で、観光客や
マニアに人気を博した。

 しかし、沿線人口減少により94年に初めて赤字
転落して以降、深刻な経営不振は常態化していた。

 そんな中、訪れた3年前のあの日。

 震災5日後に全国でもいち早く一部運転再開を決断
し話題を呼んだが、経営が軌道に乗るにはほど遠かっ
た。

 そんな苦境下、アイデア集団のスイッチが入る。

 流されたレールや、大量に余った切符を商品化して
販売したところ、飛ぶように売れた。

 レールは短く切り、台座をつけて立派に加工し5万円
の値を付けたが、当初用意した100本が即完売し、
何倍も追加生産に追われた。

 電鉄会社とはかけ離れた、せんべいや本格カレーなどの
グッズも展開。

「これで億単位の収入があった」と冨手さん。

 続く12年度には、景観に恵まれた区間が順次運行再開
する“追い風”。

 12年冬にはこたつ列車も運行再開するなど、観光収入
が再び増加した。

 徹底した節約経営もあり、なんとか赤字幅を数千万円台
に抑え2年間を乗り切った。

 だが13年、冨手さんは当初“ネタ切れ”を危惧していた
が、助け舟となったのが、4月に放送がスタートした
「あまちゃん」だった。

 同月の売上高は前年比約1割減だったが、ゴールデン
ウイークに客が急増。

「これは乗っかるしかない」。

 同社の実行力が発揮された。

 前年度で廃止予定だったお座敷列車を急きょ残し、そこで
「あまちゃん」の世界観を再現。

「ドラマのウニ丼が食べたい」という声に応じ、従来お座敷
列車で提供していた仕出し弁当を、即座にウニ丼に変更した。

 こうして、震災前は経営的に厳しかった会社が逆境を覆し、
予定通りの全線開通にこぎ着けた。

 その要因を

「やはり、震災5日後に運転再開し、話題になったこと」
と振り返る冨手さん。

「グッズが売れたのも支援の一環だった部分が大きい。何より
それがなければ、ドラマのモデルになってなかったよ」
とも。

 ただ、真っ先に列車を走らせたのは、地元住民を安心させた
い一心だった。

 当時発揮した実行力と決断力こそが、三陸鉄道の3年を支え
たのも間違いない。

 今後は、自治体と連携して駅周辺に官公庁や医療施設を誘致
するなど、駅を中心とした街づくりを目指すという。

「一度はすべてが流された沿岸部に、再び明るい笑顔が集うよ
う、私たちが新しい地域づくりを引っ張っていきたい」
と冨手さん。

 三陸鉄道の“終着駅”は、まだまだ先だ。

 

▽三陸鉄道 

 岩手県北部の久慈と中部の宮古を結ぶ「北リアス線」
(16駅)と、中南部の釜石と盛を結ぶ「南リアス線」
(10駅)から成る三陸海岸を縦貫する鉄道。

 鉄道運営のほか、全国の百貨店やイベントでの出張グッズ
販売や、架空のイケメン駅員をイメージキャラとした
「鉄道ダンシ」プロジェクトなどの事業も活発に展開。
「あまちゃん」の劇中に登場する「北三陸鉄道」のモデルと
なった。





震災後の光景を見た時には、再開は、とても無理だろう。
と、思わせた程の被害でした。

それが、往復運転とは、言え、再開した。と、聞いた時は、
驚いたものです。

収益と言う、収益は、期待出来ないはずなのにね。

そう思ってましたが、会社側としては、あの手この手の
アイデアが、存在したんですね。

取る手が無くなった時の「あまちゃん」は、本当に有り難か
ったのは、確かでしょう。

神は、見捨てなかった。と、言う思いがされたのでは?

集客さえ出来れば、いくらでもアイデアは、出せますから。

何せ、お客さんが、教えてくれる部分が、多いですから。

ともあれ、今後とも、地域の足として、頑張って欲しいもの
です。


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