http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121028/biz12102812010004-n1.htm
【クルマ人】
“秘密ボタン”で別次元加速
ホンダ「CR-Z」開発の友部氏
2012.10.28 12:00 産経新聞
ホンダのハイブリッド型スポーツカー「CR-Z」の
開発責任者を務めた本田技術研究所四輪R&D
センターの友部了夫主任研究員
ホンダは走りと燃費性能を
両立させたハイブリッド
(HV)型スポーツカー
「CR-Z」を一部改良し、
9月28日に発売した。
搭載バッテリーがニッケル
水素からリチウムイオン電池
に“進化”し、より力強い走
りを実現したのに加え、
新搭載の加速ボタン
「プラススポーツシステム」
で別次元の加速感を体感できる
のが特長だ。
大人も夢中になる
“秘密のボタン”の開発秘話
などを開発責任者の本田技術
研究所四輪R&Dセンター、
友部了夫(のりお)主任研究
員に聞いた。
--「プラススポーツシステム」
とは
「30キロ時以上で走行して
いるときにステアリング部分に
付けたボタンを押し、アクセル
を少し踏むだけで、エンジンと
モーターの出力が瞬時に最大化
され、一気に加速できる仕組み
だ。
CR-Zのエンジンは排気量
1500ccだが、3000
ccエンジンクラスの加速感が
得られる。車両追い越しや高速
道路の合流地点での利用を想定
している」
--開発した経緯は
「初代CR-Zにも瞬間的に
エンジン回転が高まって走りを
楽しめる『スポーツモード』が
搭載されていたが、もう少し違
う使い方はないか、例えば
BMWの『スポーツボタン』の
ように押すだけで世界が変わる
くらいの車を作りたいと思って
いた」
--苦労した点は
「ステアリングを切ったら
(加速走行を)解除するとか、
加速性能と安全性をどうバラン
スよく両立させるかが一番大変
だった。このボタンは世界中で
標準装備されるので、冬山や曲
がりくねった道などさまざまな
道でテスト走行を重ねた」
--電池をニッケル水素から
リチウムイオンに替えた
理由は
「実はリチウムイオンを提案し
たのは伊東(孝紳)社長だった。
当初は、ニッケル水素を(初代
モデルより)多目に搭載しよう
と考えていたが、伊東社長から
リチウムイオンを提案され、
使ってみたらよかった。
ニッケルよりエネルギー効率が
よく、軽量小型化にもつながっ
た。ほかにも、エンジン内部の
抵抗を少なくするなどの工夫を
重ね、CVT(無段変速機)
モデルでガソリン1リットル
当たり23.0キロの燃費を
達成した」
--CVTとMT(手動変速機)
の販売割合は
「CVTが75%、MTが25%。
欧州ではMTしか販売していない
し、国内でも『スポーツカーは
MTじゃないと』という方が一定
数いる」
--国内スポーツカー市場では、
トヨタ自動車の「86(ハチ
ロク)」や富士重工業の
「BRZ」の販売も好調だ。
CR-Zは競合に対してどの
ような差別化を図ったのか
「メーンターゲットは40-50
代で、86やBRZと変わらない。
ただひとつ違うのは、CR-Zは
『日常使えるスポーツカー』だと
いう点だ。スポーツカーに乗り
たいけどガソリンは高いし、普段
は飛ばさないし…という方には非常
に価値がある。長時間乗っても腰が
痛くならない、気がついたら燃費も
非常にいいという新しいタイプの
スポーツカーだ」
--ホンダでのCR-Zの位置
づけは
「ホンダのスポーティーなイメージ
を喚起させる『ホンダの元気印』と
いう位置づけ。軽自動車のスポーツ
カーや『NSX』も(将来的に)
販売されるとスポーツ車を求める
多様なニーズにこたえることができ
る」
どんな加速力なんでしょう。
加速の面では、モーターは、強力
です。
相当、スムーズに加速する事でしょ
う。
せっかく、GT選手権にも参戦した
事ですから、ターボを積んでほしい
ものです。
【クルマ人】
“秘密ボタン”で別次元加速
ホンダ「CR-Z」開発の友部氏
2012.10.28 12:00 産経新聞

ホンダのハイブリッド型スポーツカー「CR-Z」の
開発責任者を務めた本田技術研究所四輪R&D
センターの友部了夫主任研究員
ホンダは走りと燃費性能を
両立させたハイブリッド
(HV)型スポーツカー
「CR-Z」を一部改良し、
9月28日に発売した。
搭載バッテリーがニッケル
水素からリチウムイオン電池
に“進化”し、より力強い走
りを実現したのに加え、
新搭載の加速ボタン
「プラススポーツシステム」
で別次元の加速感を体感できる
のが特長だ。
大人も夢中になる
“秘密のボタン”の開発秘話
などを開発責任者の本田技術
研究所四輪R&Dセンター、
友部了夫(のりお)主任研究
員に聞いた。
--「プラススポーツシステム」
とは
「30キロ時以上で走行して
いるときにステアリング部分に
付けたボタンを押し、アクセル
を少し踏むだけで、エンジンと
モーターの出力が瞬時に最大化
され、一気に加速できる仕組み
だ。
CR-Zのエンジンは排気量
1500ccだが、3000
ccエンジンクラスの加速感が
得られる。車両追い越しや高速
道路の合流地点での利用を想定
している」
--開発した経緯は
「初代CR-Zにも瞬間的に
エンジン回転が高まって走りを
楽しめる『スポーツモード』が
搭載されていたが、もう少し違
う使い方はないか、例えば
BMWの『スポーツボタン』の
ように押すだけで世界が変わる
くらいの車を作りたいと思って
いた」
--苦労した点は
「ステアリングを切ったら
(加速走行を)解除するとか、
加速性能と安全性をどうバラン
スよく両立させるかが一番大変
だった。このボタンは世界中で
標準装備されるので、冬山や曲
がりくねった道などさまざまな
道でテスト走行を重ねた」
--電池をニッケル水素から
リチウムイオンに替えた
理由は
「実はリチウムイオンを提案し
たのは伊東(孝紳)社長だった。
当初は、ニッケル水素を(初代
モデルより)多目に搭載しよう
と考えていたが、伊東社長から
リチウムイオンを提案され、
使ってみたらよかった。
ニッケルよりエネルギー効率が
よく、軽量小型化にもつながっ
た。ほかにも、エンジン内部の
抵抗を少なくするなどの工夫を
重ね、CVT(無段変速機)
モデルでガソリン1リットル
当たり23.0キロの燃費を
達成した」
--CVTとMT(手動変速機)
の販売割合は
「CVTが75%、MTが25%。
欧州ではMTしか販売していない
し、国内でも『スポーツカーは
MTじゃないと』という方が一定
数いる」
--国内スポーツカー市場では、
トヨタ自動車の「86(ハチ
ロク)」や富士重工業の
「BRZ」の販売も好調だ。
CR-Zは競合に対してどの
ような差別化を図ったのか
「メーンターゲットは40-50
代で、86やBRZと変わらない。
ただひとつ違うのは、CR-Zは
『日常使えるスポーツカー』だと
いう点だ。スポーツカーに乗り
たいけどガソリンは高いし、普段
は飛ばさないし…という方には非常
に価値がある。長時間乗っても腰が
痛くならない、気がついたら燃費も
非常にいいという新しいタイプの
スポーツカーだ」
--ホンダでのCR-Zの位置
づけは
「ホンダのスポーティーなイメージ
を喚起させる『ホンダの元気印』と
いう位置づけ。軽自動車のスポーツ
カーや『NSX』も(将来的に)
販売されるとスポーツ車を求める
多様なニーズにこたえることができ
る」
どんな加速力なんでしょう。
加速の面では、モーターは、強力
です。
相当、スムーズに加速する事でしょ
う。
せっかく、GT選手権にも参戦した
事ですから、ターボを積んでほしい
ものです。