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電通子会社が支払った大きな「代償」 架空取引で100億円超拠出か 

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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140125/crm14012512000003-n1.htm

【衝撃事件の核心】
電通子会社が支払った大きな「代償」 
架空取引で100億円超拠出か 
LEDビジネスに群がる悪徳業者たち

2014.1.25 12:00  産経新聞



 発光ダイオード(LED)照明の取引で、
大手広告代理店「電通」の子会社が払った代償は、
あまりにも大きかった。

 子会社に架空取引を持ちかけ、約2億3千万円を
詐取したとして、警視庁は16日、詐欺容疑で
LED販売会社
「ワールド・ワイド・エンジニアリング」
の実質的経営者、津田悦資容疑者(63)ら5人を
逮捕した。

 一連の架空取引で子会社は100億円以上を拠出
したとみられ、一部が暴力団関係者に流れた
可能性もある。

 LED事業に参入したばかりの電通子会社をカモ
にするかのごとく、悪徳業者が群がる構図が浮かび
上がる。

(太田明広、五十嵐一)




■「製鉄工場で照明を付け替え」…
 7600個分の虚偽注文書


「千葉県の製鉄会社の工場で、照明をLEDに付け
替える計画がある」

 電通の100%子会社「電通ワークス」の担当者
に平成22年1月、LED販売代理店からこんな
取引が持ち込まれた。

 不動産業やビル管理が主要事業だった電通ワ社は
21年に節電対策などで普及が進むLED事業に
進出したばかりで、販売先の開拓に乗り出していた
担当者にとっても渡りに船だった。

 代理店の裏で動いていたのが、ワールド社の津田
容疑者ら。

 LED照明7600個分の注文書は真っ赤な嘘で、
津田容疑者らは前渡し金約6900万円が振り込ま
れてもLED照明を製造せず、その後も納品したと
虚偽の話を繰り返し、残りの代金約1億6100万
円も受け取っていた。

 社内調査で架空取引だと判断した電通ワ社は、
警視庁に相談。組織犯罪対策4課は昨年11月に
ワールド社など数十カ所を詐欺容疑で家宅捜索し、
今月16日、津田容疑者のほか、ワールド社社長の
長谷川篤志夫容疑者(67)、代理店の佐藤勝浩
容疑者(51)ら計5人を同容疑で逮捕した。

 津田、長谷川両容疑者は

「製品を納品しているので詐欺ではない」
といずれも容疑を否認。

 長谷川容疑者は逮捕前の産経新聞の取材に対して


「何の違法性もない。電通ワ社に頼まれてLEDを
作っただけ。全部納品したし、カネを詐取したなん
てとんでもない」と疑惑を否定していた。




■別の取引でも47億円支払い…
 設置はわずか10店舗


 電通ワ社が架空取引で受けた被害は、逮捕容疑の
ものだけではなかった。

 22年夏ごろには、都内のコンサルティング会社
から

「大手量販店の計1650店舗の照明をLED化す
る話がある」
と事業の売り込みを受け、電通ワ社はワールド社に
LED照明約77万本を約120億円で発注。

 前渡し金として同社に約47億円を渡した。

 ワールド社にもLED照明の大量生産能力がない
ため、都内の情報機器会社に製造を委託。

 23年1月から製品が納入されてきたが、半年た
っても店舗への設置は約10店舗にとどまっていた。

 電通ワ社関係者によると、ワールド社などに何度
も問い合わせたが、「今調整中だ」とのらりくらり
の対応が続いた。

 契約書や工事請負書などの書類を見せるように頼
んでも、「お金のことが書いてあるので」と見せ
ようとしなかったという。

 調査の結果、この取引もほぼ事業実体がなかった
ことが判明。

 60万本超のLED照明の在庫だけが残された。

 ほかにも複数の代理店から

「スーパーのLED照明を受注した」などと同様の
売り込みを受けており、一連の架空取引で電通ワ社
が拠出したのは総額100億円以上に上る。

 最終的に通信機器会社にLED事業を売却したが、
約60億円に上る損失を出し、24年3月に同事業
から撤退した。




■「50%の前渡金」で標的に 
 一部は暴力団関係者に還流も

「津田容疑者に指示され、電通ワ社向けの架空の
注文書を作った」。

 電通ワ社とワールド社の間に入った代理店の佐藤
容疑者はこう供述しているといい、組対4課は、
一連の架空取引で津田容疑者が主導的な立場だった
とみている。

 ただ、長谷川容疑者は逮捕前の産経新聞の取材に
対し、津田容疑者について、

「ウチの社員でも何でもない。給料も出していない。
以前からの知り合いで倉庫にある商品などの配送を
やってもらっている」と弁明していた。

 なぜ、電通ワ社が狙われたのか。

 関係者は

「発注時に50%の前渡金を支払うシステムが目を
つけられ、代理店が群がった」と説明。

「商品が設置された現場をしっかり確認しないなど、
初歩的な部分ができていなかったようだ。脇が甘い
といわれても仕方がない」と悔やむ。

 捜査関係者によると、一連の架空取引には計十数
社が関与していたとみられる。

 代理店がペーパーカンパニーであることも多く、
オーナーや役員の暴力団関係者が含まれているとされ、
組対4課はワールド社などから代理店に一部資金が流
れた可能性もあるとみている。

 津田容疑者らは、電通ワ社の口座に別の架空取引
などで得た資金を振り込み、代金を支払ったように装
って電通ワ社の担当者を信用させていたという。

 別の捜査関係者は

「いったん資金を穴埋めして発覚を逃れると、ばれな
いように架空取引を続けざるを得なかったのだろう」
と話す。

 業界関係者は

「LEDはもうかるとさまざまな業種の企業が参入し
たが、トラブルが後を絶たず撤退する企業も少なく
ない」と指摘した上で、

「照明の付け替え事業で、ブローカーが『俺が口をき
いてやる』などと暗躍し、欺される企業も多い。そん
なに甘い事業ではない」と強調した。






食うか?食われるか?が、こうした企業ばかりでなく、
ビジネスの世界では、日常の事なんでしょう。

取引先の事をしっかりと調べるのは、当然の事なんで
すが、手を抜く企業と判ってしまうと、闇の社会の
人物達は、動き始めます。良い勉強になった事で
しょう。

高い勉強代についたのは、御愛嬌でしょう。



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