http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131214/crm13121407000000-n1.htm
【衝撃事件の核心】
「助けて」と哀願する妊婦に飛び蹴り
ゆがんだ親子愛が生んだ凶行
2013.12.14 07:00 産経新聞
母子らで強盗を計画して妊婦を襲撃したとして、
神奈川県警少年捜査課などが、41歳の母親と
17歳の次男ら計4人を逮捕した強盗致傷事件。
「女をボコボコにしてバッグを奪ったことは間違
いありません」-。
次男で防水工の少年は、捜査員の調べに対し、
素直に容疑を認めているという。
「助けて」と哀願する女性に容赦のない暴行を加
えた犯行のきっかけは、母親の借金の穴埋めの
ためだったというが…。
(小野晋史)
■身体が宙に浮くほどの暴行
今月5日までに同容疑で逮捕されたのは、飲食
店でコンパニオンをしている母親=同県綾瀬市▽
次男で防水工の少年=同県海老名市▽中学で防水
工の少年と同級生だった無職少年2人=いずれも
(17)、同市-の計4人。
事件は7月30日午後11時10分ごろに発生。
小田急線海老名駅に近い海老名市上郷の人通り
の少ない路上で、1人で歩いて帰宅途中だった
ハワイアンキルト講師の女性(34)を少年3人
が襲い、現金約10万円などが入ったボストン
バッグを奪った。
女性は妊娠しており、
「お金あげるから殴らないで」と哀願したが、
いきなり顔面を殴られたほか、後ろから飛び蹴り
をされるなどして転倒。
殴る蹴るの暴行は容赦なく、一瞬身体が宙に浮
くほどだったという。
少年らの逃走直後に男性が通りかかり、血だら
けで倒れている女性に気づいて110番通報した。
■結論は“他人から奪う”
女性のけがは重かった。
外傷性くも膜下出血や腹部外傷、顎(がく)
関節炎や一過性健忘症で一時、意識不明の重体に
陥って集中治療室に入った。
治療期間は40日にも及んだ。
腹部をけがしても、胎児が無事だったのは不幸
中の幸いだった。
女性は妊娠11週目で外見上は妊婦と見分ける
のが難しく、少年らは気づかなかったというが、
哀願する女性への犯行は許されるものではない。
次男によると、女性を襲撃したきっかけは、
事件の1週間前に母親が借金の存在を打ち明けた
ことだったという。
実際に借金があったかどうかは捜査中だが、
7月末までに工面しなければならなかったようだ。
離婚した母親と別居していた次男は、借金の話
を聞いて何とか金を工面しようと、友人らに打診
して回った。
しかし、どうにもならずに時間だけが過ぎて
いき、最後にたどりついた結論は、
“他人から奪う”という安易なものだった。
■「捕まるなよ」と“気遣い”
強盗を決意した次男は母親に計画を打ち明け、
中学時代の同級生だった海老名市在住の無職少年
2人(うち1人はラオス国籍)も加わる。
母親は犯行現場付近まで車で送迎しており、
次男らに
「やりすぎるんじゃないよ。捕まるなよ」
などと“気遣い”を見せていた。
女性から奪った現金は約10万円。
母子は仲間の少年2人に数万円ずつ分け前を与
え、残り数万円が手元に残った。
その金額がどれだけ借金返済の足しになったの
かも不明だ。
事件後、別の少年グループに関する事件捜査を
進めていた捜査員が、犯行の噂を聞きつけて慎重
に捜査。
11月27日に少年1人を逮捕したのを皮切り
に、4人全員の逮捕に至った。
4人は取り調べに素直に応じ、次男は
「実母を助けてあげたかった」
という趣旨の供述をしているという。
一方で、被害に遭った女性に対する謝罪の言葉
は伝わってこない。
母親の借金の穴を埋めるために、
“ゆがんだ親子愛”が引き起こした強盗という
今回の凶行。
県警は同種の事件がほかにも起きていないか、
慎重に調べている。
本来なら、止めなきゃならない母親が、補助した
のですから、お話にならないです。
借金なら、弁護士なりに相談してみれば良かった
ものを。
息子まで、犯罪者にしてしまうとは、残念な親子
ですね。
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古い記事ですが。「助けて」と哀願する妊婦に飛び蹴り。ゆがんだ親子愛が生んだ凶行。
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