http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/130922/wec13092207010001-n1.htm
【わが社のオキテ】
「医療費6万円まで支給」超太っ腹・福利厚生を貫くIT企業が目指すは「究極のホワイト企業」
2013.9.22 07:00 産経新聞
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朝礼で上司や同僚への感謝などをつづった
カードを手渡し、社員のコミュニケーション
向上につなげている
(ブロードエンタープライズ提供)
バブル崩壊とともに失われた日本企業の古き良き
「家族主義的経営」。
今や大企業ですら福利厚生費を圧縮し、保養所や
社宅などはどんどん姿を消した。
ところが、費用の掛かる福利厚生を手厚くして
いるにもかかわらず、業績を伸ばしているIT
関連企業がある。
通信サービス業のブロードエンタープライズ
(大阪市北区)だ。
家族の医療費まで負担する太っ腹な“超家族主義
的経営”を貫いている。
新興のIT企業=「合理主義の塊」というステレ
オタイプのイメージは崩れつつある。
■家族の医療費まで支給
「社員が笑顔でなければ、顧客を笑顔にできない」
同社の中西良祐社長には、こんな信念がある。
社員が健康で仕事を楽しんでこそ、顧客を満足
させ、業績も伸びるという考えだ。
この信念に基づき、同社には約30項目の福利
厚生・処遇制度がある。
30項目は、
携帯電話の無料貸与など多くの一般企業で導入
されている「労使レベル」
▽社長との昼食会などの「仲間レベル」
▽家族の医療費まで負担する「家族レベル」
-の3つに区分されているが、在籍年数や成績
に関係なく、新入社員でも全レベルの制度を受け
られる。
とくに医療費支給は、大企業でもなかなか見ら
れない“破格”の制度だ。
健康保険制度を設けている民間企業の従業員は、
医療費の3割を自己負担している。
ところが同社では、この自己負担分のうち独
身社員で年間3万円、既婚者は家族分を含め同
6万円を上限に会社が支給するという。
こんな大盤振る舞いの制度では、さぞかし
収益を圧迫してしまうのではと危惧するが、
業績はおおむね好調というから驚く。
売上高は平成12年の創業時に1000万円
程度だったが、現在は約9億円にまで成長。
充実した福利厚生制度が、社員の士気を高め
ているようだ。
■福利厚生は社員が作る
このユニークな福利厚生制度。
実は社長からのトップダウンではなく、ほぼ
すべて社員からの提案という。
中西社長はサラリーマン時代、現場の声が
なかなか上層部に届かないことに苦い思いを
したことがあり、創業時には「全員参加型経営」
を貫こうと考えた。
この方針の下、どんな小さな提案やアイデア
にも1件300円の奨励金を支給する
「提案奨励制度」を平成23年にスタート。
「最初は月に数件だったが、現在では300件
を超える月もある」とか。
制度化されたことで、多くの社員が声を上げ
るようになった。
■目指すは“究極のホワイト企業”
同社の福利厚生の内容は、トップダウン型
の大企業では考えられないユニークさにあふ
れている。
最近、始めた月2000円の昼食代を支給
する制度は
「たまにはホテルでランチを食べたい」
という女性社員の声から生まれた。
独身の社員からは「ペットも“家族”」と
の声が上がり、医療費の支給対象にペットも
認めた。
「行き過ぎた成果主義でチームワークや長期
志向が失われ、社内の雰囲気がぎくしゃく
してしまった」という企業の失敗例は多い。
「社員を大事に」と言いながら行動が伴って
いない経営者は多く、言行一致してこそ社員
との信頼も深まると中西社長は考えている。
サービス残業やパワハラなどで従業員に
非合理的負担を強いる「ブラック企業」も取
り沙汰される中、中西社長は
「究極の“ホワイト企業”を目指す」
と意気込んでいる。
(田村慶子)
◇会社データ◇
本 社=大阪市北区太融寺町5-15
設 立=平成12年
資本金=9000万円
売上高=8億9000万円
(平成24年12月期)
従業員=80人
業績を伸ばす会社は、社員の士気も高いも
のです。
その士気を高めるのに、収入が、TOPにある
のは、間違い無いでしょう。
そして、安心して働けるのも、大きな条件と
なります。
その安心の中に、上司との信頼関係は、絶対
的な物だと思います。
そう言う意味において、家族型の経営は、
強い企業体質を作る様に思います。
もっとも慣れ合いになると、いけないのです
が。
そこをコントロールするのが、経営者なん
でしょう。
この会社、今後も業績を伸ばして行く事で
しょう。
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「医療費6万円まで支給」超太っ腹・福利厚生を貫くIT企業が目指すは「究極のホワイト企業」
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