Quantcast
Channel: Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。
Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

ライブ女性客に重傷負わせたロック・ボーカリストの“重過失”

$
0
0

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130901/waf13090118010019-n1.htm

【衝撃事件の核心】
ライブ女性客に重傷負わせたロック・ボーカリストの“重過失”、
「ドラム解体」「ステージ飛び降り」の仰天パフォーマンスの“危険”


2013.9.1 18:00  産経新聞

Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。

バンドの派手なパフォーマンスはライブハウスの
“華”。しかし、そこで事故は起きた。熱狂と興奮
の中でもパフォーマンスには「安全」への注意力
が必要だと裁判所は断じた




 激しいビートにタテ乗りで体を揺らす若者
たち。

 盛り上がるライブハウスで事故は起きた。

 演奏中にステージから飛び降りた際、女性
客にぶつかり重傷を負わせたとして重過失傷害
罪で起訴されたロックバンドのボーカル兼ギタ
ーの男に対する裁判が、大阪地裁で開かれて
いた。

 男のバンドは、演奏中にドラムセットを解体
し、客のいるフロアで組み立て直して演奏を
再開する、という独特のパフォーマンスを恒例
としていた。

 その日も、演奏を再開する直前に男がギター
を抱えてフロアにジャンプ。

 すると、女性の頭に男が抱えていたギターが
直撃し、6カ月の打撲とともに、集中力の低下
などの後遺症も生じた。

「飛び降りるときに合図をしたと思う」
と重大な過失を否定する男に対し、裁判所は有罪
判決を宣告した。




■盛り上げ役を頼まれ

 平成22年2月27日、大阪市浪速区のライブ
ハウス。

 それほど混んでいない会場が、事件の現場とな
った。

 検察側の冒頭陳述などによると、この日は5~
6組のバンドが出演する予定で、男が所属する
バンドは午後8時ごろステージに立った。

 一方、女性は最後に出演する予定の別のバンド
のファンだった。

 このため当初は立ち見席から離れたバーカウン
ターにいたのだが、知人に頼まれ、男のバンドの
盛り上げ役を引き受けることに。

 女性は男のバンドの演奏で最前列に移動。

 リズムに合わせてダンスをしたりしたほか、
片足をステージ前の踏み台に乗せて観客のほうを
向き、「もっと、もっと」と客をあおったり、
「オイ、オイ」とかけ声をかけたり。

 手を振り上げて男のバンドのステージを盛り上
げようとした。

 そして、いよいよこのバンド最後の曲。

 この曲は特別のパフォーマンスを用意してあり、
それが「ドラムの解体」だった。

 演奏の途中、バンドのメンバーらはステージ上
のドラムセットをバラすと、まずはバスドラムを
客に手渡した。

 太鼓を次々と客に渡し、いすも含め7つ程度の
パーツがフロア上に運び込まれると、改めて
ドラムセットを組み直す。

 このパフォーマンスの最中、男はステージ上で
ギターをかき鳴らしていた。

 そしてフロアでのセッティングが終了。

 男はステージ前の踏み台からフロアに向かって
飛び降りた-。




■「目から光が飛んだ」

「いきなり後頭部と頭頂部に痛みが走った。目
から光が飛ぶことって本当にあるんだな、と。
そのときは何があったか、すぐに分からなかっ
た」

 男の公判で、被害者の女性はこう振り返った。

 起訴状などによると、男が罪に問われたのは、
以下のような内容だ。

《22年2月27日午後8時25分ごろ、観客の
位置や動きを確認しないまま、ステージ前の踏み
台(高さ約60センチ)からエレキギター
(重さ4・6キロ)を抱えてフロアに飛び降り、
ステージ側に背を向けていた女性の頭などにギタ
ーをぶつけ、集中力の低下などの後遺症を伴う
約6カ月の重傷を負わせた》

 女性の証言などによると、事故後

「髄液漏性(ろうせい)症候群」
という後遺症になり、頭痛や吐き気、耳鳴りの
ほか、物忘れや集中力の低下に悩まされるように
なった。

 目の神経も損傷し、自宅でもサングラスをかけ
る生活を送っているという。

 服飾店を立ち上げたばかりだったが、賃料を払
うだけで何もできず。通院代などに50~60万
円かかり、男には毎月3万円の支払いを求めたが
「1万円しか無理」と言われた。

 これまで払われたのは16~17万円という。

 女性の怒りは激しく、もともと男は昨年8月、
重過失傷害罪で検察庁から略式起訴されたが、
弁護側が不服申し立てをし、公開の法廷での裁判
となった。




■原因は「注意不足」、しかし…

 公判の焦点は、男が飛び降りる前に観客の位置
などに注意を払わなかったことが「重大な過失」
にあたるかどうか。

 弁護側は、飛び降りて女性にけがをさせたのは
認めたが、過失は「重大ではない」と争った。

 過失の程度が異なれば、法定刑も変わる。

「過失傷害罪」は30万円以下の罰金または科料。

 だが重過失致死傷罪と認定されれば、5年以下
の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の
罰金となる。

 被告人質問で、男は自らの認識をこう述べて
いる。

弁護人「フロアに飛び降りるタイミングは」

男「ドラムのセットが終わり、合図があってから」

弁護人「降りるときにギターはどうしていたか」

男「自分の体に沿わせるように持っていた。観客
  に当たらないようにするためだ」

 一定程度の注意はしていたという主張だ。

 さらに、事故の予測も不可能だったと述べる。

検察官「事故はなぜ起きたか」

男「自分の場所や観客の動きに対する注意不足」

検察官「ほとんど目の前に被害女性がいたのに、
    なぜ避けられなかったか」

男「演奏に集中していたから。観客も動いていて
  予測できなかった」

検察官「直前に降りる合図はしたか」

男「覚えていないが、していると思う」




■パフォーマンスの封印

 これに対し、女性は法廷で

「(ドラムを解体する)パフォーマンスをすると
は知らなかったし、(飛び降りてくるとは)
まったく予想できなかった。飛び降りる前の合図
やかけ声がほしかったが、何もなかった」
と証言している。

 こうしたことを受け、検察側は論告で、

「ライブハウスは十分な明るさでステージ上から
視界を遮る障害物もなく、男はステージ上で前方
約2メートルの範囲に数人の観客がいることを
認識していた」と指摘。

 その上で、

「観客の動きを合図や指示でコントロールでき、
観客の位置やギターを持つ向きなどに注意を怠ら
なければ事故を回避できた」と訴えた。

 そして迎えた今年8月23日の判決公判。地裁
は、「降りる前に合図をしたと思う」という男の
主張に対し、

「特段の合図などをせず、突然に飛び降りた」
と認定した上で、次のように判示した。

「女性がステージに背を向けて立っているのを
容易に認識できていた。ギターの向きを変えて
観客から離れた場所に飛び降りるか、口や手ぶり
でステージから離れるよう観客に告げるなど、
わずかな注意で事故を回避することができた」

 地裁は男の過失を「重過失」と認定し、検察側
の罰金50万円の求刑に対して罰金40万円を
宣告。

 裁判官は判決後、男に

「『責任を果たす』という法廷での言葉をその場
限りのものにしないように」と説諭した。

 男は裁判中、
音楽活動は続けているものの、ステージから飛び
降りるパフォーマンスをやめたと話していた。




ステージから、飛び降りる行為は、危険極まり無
いです。

着地に失敗して、本人が、怪我をする分には、
問題は、無いでしょう。

笑い者になるだけですから。

迷惑を掛けるのも、メンバーと主催者ですから。

しかし、観客を巻き込んでは、この事件の様に、
訴訟沙汰に成る場合も有ります。

ギター4.6kgに、体重、そして、加速度、一体、
どれほどの衝撃が、彼女の頭に掛った事か。

無防備な状態で、大きな衝撃を受けたんですから、
障害が残る事に成っても不思議じゃないです。

行き過ぎたパフォーマンスは、止めてほしいもの
です。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 7748

Latest Images

Trending Articles