http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/08/05/kiji/K20130805006357760.html
消火訓練で女児2人が全身熱傷…
エタノール飛び散り10人負傷
2013年8月5日 06:00 スポニチ
消火訓練中にやけどをする事故があった
付近を指さす自治会の関係者
Photo By 共同
滋賀県東近江市小脇町のグラウンドで
4日、自治会の消火訓練中に火の付いた
エタノールが飛び散り、10人が負傷した。
滋賀県警によると、小学1年の女児(6)
と小学2年の女児(8)を含む3人が全身
熱傷の重傷。
女児は火だるまになって逃げ惑い、現場
は一時パニック状態。
楽しいはずの夏休みが暗転した。
「熱い!熱い!」。髪の毛や服が燃え上
がり火だるまになった女児2人が、泣き
じゃくって逃げ惑う。
周囲にいた住民が慌てて女児の体を素手
やタオルではたく。
最後は水や消火器を使ってようやく消し
止めた。
火元となった消火訓練用の容器からは
2メートルを超える火柱が上がっていた。
東近江署によると、
重傷を負ったのは女児2人と、東近江市の
消防団員の男性(50)。
ほかの7~70歳の計7人は、3人の火
を消す際に負ったやけどなどで軽傷だった。
訓練に参加していた男性(68)らに
よると、グラウンドでは午前6時半から
夏休みの朝のラジオ体操が行われ、小学生
から高齢者まで約150人が集まっていた。
ラジオ体操後の同40分ごろ、消防団員
が縦60センチ、横90センチ、深さ20
センチの容器である鉄製オイルパンに燃料
のエタノールを入れて火を付けた。
火の勢いが弱かったため、消防団員が
ポリ容器に入ったエタノールをつぎ足した。
その瞬間「ボーン」という音がして爆発。
火の付いたエタノールが周囲に飛び散り、
オイルパンから約5メートルの最前列で
熱心に見ていた女児2人と、消防団員に
燃え移った。
3人の消火には30秒ほどかかり、
近くの保育園などで頭から水をかぶり続け
て救急車を待った。
女児らは自力で歩いていたが、顔面蒼白
(そうはく)で「痛い」「寒い」と繰り返
していた。
消防団によると、聞き取りに対し消防団
員は
「訓練のリハーサルが終了した後、火が消
えていることを手をかざして確認し、訓練
の本番のためにオイルパンにエタノールを
注ぐと爆発的な燃焼が発生した」
と説明した。
自身も腕に軽いやけどを負ったという
男性は
「子供らに“危ないから下がろう”と声を
掛けたが、間に合わなかった。訓練の手順
に問題があった」と憤った。
東近江署によると、3人は命に別条は
ない。
着火した消防団員の回復を待って、原因
を詳しく調べる。
いざと言う時の為に行う消防訓練で、この
様な悲劇が起きたのは、残念な事です。
また、火傷を負ったのが、女の子と言うの
も、気の毒な事です。
彼女達の将来が、暗転しない事を願うばか
りです。
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消火訓練で女児2人が全身熱傷…エタノール飛び散り10人負傷。
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