http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130510/waf13051014310012-n1.htm
【衝撃事件の核心】
知らぬ間に“痴漢募集”された23歳OLの恐怖…
ネットで暗躍「痴漢したい人、されたい人」、
果ては「実況中継」の“異常ぶり”
2013.5.10 14:30 産経新聞
JR和歌山線での痴漢行為を呼びかける
インターネットサイトへの投稿
(写真は一部加工しています)
「痴漢してくれる人いませんか」
「服装は当日朝7時過ぎに掲示板で連絡しま
す」。
こんな“痴漢募集”の言葉が並んだインタ
ーネットサイトが存在し、この情報をもとに
痴漢行為に走った事件がJR和歌山線の電車
内で起きた。
被害に遭った女性は書き込みのことは一切
知らず、何者かがこの女性になりすまして
サイトに書き込んでいたとみられている。
和歌山県警は、電車内での痴漢行為の捜査
はもちろん、女性が電車に乗り込んだ時間や
服装、座席位置までが詳細にほぼリアルタイ
ムでサイトに書き込まれていたことを重要視
し、なりすましの“実行犯”の特定も進めて
いる。
(秋山紀浩)
■「やめて」の後も…
和歌山県警和歌山東署に強制わいせつ容疑
で現行犯逮捕されたのは、大阪府岸和田市の
介護士、小川雅矢容疑者(26)。
犯行の手口はこうだった。
大型連休谷間の4月30日午前7時すぎ。
JR和歌山線の和歌山行き普通電車内は
静寂に包まれていた。
通勤のため電車に乗り込み、ボックス席に
座っていた会社事務員の女性(23)は突然、
異変に気づいた。
隣に座ってきた小川容疑者の手がスカート
周辺に伸びてきたのだ。
小川容疑者は女性の太ももや腹部を触り
はじめ、一度ならず複数回にわたり触り続け
た。
犯行は小川容疑者だけではなかった。
県警によると、ボックス席の後ろにも男が
立っており、いす越しに背後から女性に手を
のばし、女性の胸を触ってきたという。
「やめてください!」
小川容疑者らの行為に女性が抵抗すると、
立っていた男は途中の駅で下車し逃走。
しかし小川容疑者は行為をやめず、20~
30分にわたり痴漢行為を続けた。
周囲に他の客もいたが、犯行に気付いて
いないのか、小川容疑者の行為を止めたり、
取り押さえたりする人はいなかったという。
女性は終点のJR和歌山駅で小川容疑者の
腕をつかんで取り押さえ、駅員に引き渡して
逮捕へと至った。
■「痴漢募集」の投稿
「なぜ2人が同時に?」
通常の痴漢事件と異なる手口に捜査員ら
が首をかしげる中、逮捕された小川容疑者
が供述を始める。
「痴漢をしたい人とされたい人が出会う
インターネットのサイトを見てやった」
小川容疑者が口にしたサイトは、近畿
地方での「痴漢プレー」参加者らが集うと
されるインターネットのサイトだった。
「和歌山線で痴漢してくれる人いませんか」
「スカートをはいています」
サイトにはこうした痴漢行為を呼びかけ
る書き込みがあり、電車の発車時刻や車両
などが指定されていた。
書き込み情報をもとに、小川容疑者は
電車に乗り込み犯行に及んだ。
しかし、被害に遭った女性は
「サイトを利用したことはない」
ときっぱりと否定。
県警の捜査でも、女性がパソコンやスマ
ートフォンなどからサイトに書き込んだ
履歴は見つかっておらず、何者かがネット
上で女性になりすましたとみられている。
逃走した共犯の男についても、同じサイ
トを見て犯行に及んだ可能性が高いが、
県警によると、小川容疑者は共犯の男と
面識がなく、その場で初めて会ったという。
■書き込んだ人物は?
インターネットのサイトを通じて卑劣な
行為に及んだ小川容疑者と共犯の男。
しかし、県警が捜査を進めるのは、この
2人だけではない。
背後には、犯罪に加担した他の人物が
いるとみている。
「被害者の女性の服装などがサイトに細か
く書き込まれている。同じ電車に乗って
いた人物が書き込んだ可能性が高い」
(捜査関係者)。
実際、サイトの掲示板には、女性の様子
が複数回にわたり追加情報として書き込ま
れていた。
「服装は当日朝7時過ぎに掲示板で連絡し
ます」
「今日は乗ります」
電車が動き出していた時間帯もサイトへ
の書き込みは続いていた。
その書き込みは、女性の乗車場所や特徴
を詳細に示していた。
「後ろの車両に乗りました」。
スカートの色、かばんの特徴など、書き
込みは続いた。
捜査関係者は
「女性が普段、通勤時に乗り込む車両や座
る席、女性の特徴などを知る人物が、女性
になりすまして書き込んだのではないか」
と推測する。
「見学させていただきます」
サイトには“実行犯”にはならずに傍観
することを宣言する投稿もあった。
■続く類似の書き込み
和歌山県警では、小川容疑者と逃走した
共犯の男だけでなく、女性になりすまして
書き込みをした人物についても捜査を進め
ているが、捜査には壁も多い。
その一つがネット特有の捜査の難しさだ。
県警幹部は
「サイトのサーバーは米国にあるため、
書き込んだ人物に関する捜査の照会には早
くとも1カ月以上かかる。さらにサイトで
は
『合意の下で痴漢を楽しむサイトで、犯罪
行為を助長するものではない』とうたって
おり、サイト自体を取り締まるのは難しい」
と打ち明ける。
県警が事件を発表した翌日の5月9日、
事件に関する書き込みがあったサイトは
「このファイルにアクセスする権限があり
ません」
と表示され、閲覧できない状況となった。
しかし、類似する掲示板は他にも多く
存在するといい、氷山の一角が明らかに
なったにすぎない。
これまで、インターネットを利用した性
犯罪では出会い系サイトを悪用したもの
などが目立っていたが、今回のケースは、
それらとは全く異なるケースとして県警は
警戒を強めている。
「同様の『なりすまし』を用い、より凶悪
な犯罪が助長されることも考えられる。
非常に危険だ」
(県警幹部)。
県警は今後、書き込んだ人物についても
共犯として捜査し全容解明を目指す方針だ。
しかし、事件後も同様のサイトで
「痴漢の呼びかけ」は続いている。
「リアルなドキドキを楽しみませんか」
「よろしければ、お相手いかがでしょうか」
成るほど、これが、痴漢サイト事件の詳細
だったんですね。
被害女性と面識があるか?どうか?は、
判りませんが、被害女性の日常を知ってい
て、同じ電車に乗り合わせても、疑われ無
い人物が、成り済ましの犯人の様です。
面識の無い人物同士が、共犯関係になる。
と、言うのは、「闇の職安」以降、目立つ
様になりました。
今回、傷害や殺人を募るサイトだなかった
のは、不幸中の幸いでしょう。
警察もそうした危険なサイトには、目を
光らせてるとは、思いますが、摘発は、
難しいでしょう。
警察は、事件が、起きない事には、動け
ませんから。
↧
知らぬ間に“痴漢募集”された23歳OLの恐怖…ネットで暗躍「痴漢したい人、されたい人」、果ては「
↧