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中坊公平氏死去 83歳
元日弁連会長、整理回収機構で初代社長
2013年5月6日 06:00 スポニチ
3日死去した中坊公平氏
Photo By 共同
森永ヒ素ミルク被害者弁護団長や
巨額の消費者被害を出した豊田商事
の破産管財人を務めた元日弁連会長
で、整理回収機構初代社長の
中坊公平(なかぼう・こうへい)氏が
3日午前8時5分、心不全のため
京都市の病院で死去した。
83歳。
京都市出身。
葬儀・告別式は5日、家族のみで
行った。喪主は妻淳子(じゅんこ)
さん。
京大法学部卒業後の1957年に
弁護士登録。73年に森永ヒ素ミルク
中毒被害者弁護団長、85年には金の
ペーパー商法で多数の被害を出した
「豊田商事」
の破産管財人となり、非協力的な役員
を追放するなどして資産を回収、
被害者に総額約121億円の配当を
実現した。
この活動は00年、NHKの
「プロジェクトX」でも取り上げられ
た。
90年4月から2年間日弁連会長。
“市民派弁護士”の代表格とされ
「鬼の中坊」「平成の鬼平」の異名も。
手腕を買われ就任した整理回収機構
(旧住宅金融債権管理機構)社長時代
は不良債権回収の実績を上げたが、
協力しない借り手らを警察に告発する
手法に
「在野法曹の弁護士が権力と癒着した」
との批判も受けた。
強引な債権回収が詐欺容疑で告発され、
東京地検特捜部の事情聴取を受けた後の
2003年10月に弁護士廃業を表明。
その後、起訴猶予となったが一線を退
いた。
親族によると、中坊さんは7、8年前
から心臓の病気を患い、入退院を繰り返
していた。
体調がいい時には、監査役を務める
会社に出向いて仕事をしたりしていたが、
今月2日夕に容体が急変。
3日朝になり、家族や親しい友人に
みとられながら息を引き取った。
日本人男性の平均寿命が79歳との事
ですから、大往生ですね。
他の弁護士だったら、手を付けない様な
困難な事件を引き受けられていたのは
印象的でした。
刑事事件の様な旨みの少ない案件を避け
る弁護士が、多い中、記事に有る代表的
な案件は、どれもが、長期化するもの
ばかりです。
引き受けてくれる弁護士を探すのでも、
一苦労しただろう事は、想像出来ます。
市民派と呼ばれるのは、当然の事なの
かも?知れません。
そして、疑われたら、弁護士をスッパリ
廃業された潔さにも脱帽します。
今後、この様な弁護士が出て来るのか?
ともあれ、ご冥福をお祈りします。
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中坊公平氏死去。83歳。元日弁連会長、整理回収機構で初代社長。
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