http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130505/crm13050512010001-n1.htm
【衝撃事件の核心】
元キャリア官僚が猫を蹴り死なせる…
ペットが引き裂いた「華麗なる一族」の絆
2013.5.5 12:00 産経新聞
華麗なる一族に勃発した「家族間トラブル」
の原因は-。
隣家の飼い猫を踏みつけるなどして死なせた
として、器物損壊罪で自動車業界団体副会長
(62)が東京区検に略式起訴された。
副会長と猫の飼い主は親類で、ともに元キャ
リア官僚。
一族は、一流企業の重役や政治家を多数輩出
している。
だが、お互いの愛犬と愛猫をめぐり、2人の
関係は決裂。
猫の飼い主側の怒りは収まらず、1億円の
損害賠償も検討している。
名家の絆をペット愛が引き裂いたのか。
■執拗な攻撃…
「交通事故と同程度のけが」
「こんちくしょう」
昨年8月11日夕方、東京都新宿区の閑静
な住宅街に、怒号が響き渡った。
事件は副会長と隣に住む親族夫婦の間で、
夫婦の飼い猫「ラッキー」をめぐって起きた
。
当時、男性(54)は外出中。
自宅の居間でソファに座っていた妻
(50)が副会長の怒鳴り声を聞き、駆け
だしたところ、口から血を流したラッキーを
発見した。
副会長は、両宅を隔てる高さ約1メートル
のフェンスそばで怒りに満ちた形相で下を向
き、ラッキーを踏みつけていたという。
「ウチの犬とかみ合っていたからしようが
ないだろ」。
血だらけのラッキーを奪い返した妻に、
副会長はこう言い返したという。
夫婦は事件後、すぐにラッキーを病院に
搬送したが回復せず、4日後に死んだ。
猫は深い傷を負っており、獣医師は
「交通事故に巻き込まれた場合と同じくらい
激しい衝撃を受けている」と説明した。
■以前にも猫が犬を襲撃…
想起して取り乱す
産経新聞の取材に、副会長は“事件発生時”
の様子をこう語る。
「庭で飼い犬を遊ばせ、池の金魚に餌をやっ
ていた。そのとき、猫(ラッキー)の
『シャー』という威嚇する声が聞こえ、振
り返ったところ、木製の台の上で猫が攻撃
姿勢を取っていた」。
まもなく、ラッキーは犬に飛びかかり、
副会長宅の敷地内でとっくみ合いを始めたと
いう。
このとき、副会長の脳裏に“トラウマ”が
よみがえった。
犬は約5年前、別の猫に襲われ、失明の恐
れがあるほどの深い傷を負っていた。
猛然と犬と組み合うラッキーの様子を見て、
副会長はすっかり取り乱してしまったという。
「犬の首輪を持って何度も引き離そうとした
が、そのたび向かってきた。猫を足で押さえ
て引き離すしかなかった。頭の中が真っ白に
なってしまった」
と、ラッキーを踏みつけた心境を振り返った。
■ともにエリート街道をばく進
副会長と猫の飼い主の男性は、ともに華麗
な経歴を持ち、人生の“成功者”ともいえる
。
副会長は東大法学部を卒業後、通産省
(現経産省)に入った元キャリア官僚で、
過去には参院選や知事選でも出馬が取り沙汰
されたこともある人物だ。
一方の飼い主の男性は副会長の義理の弟で、
こちらも東大法学部出身の元通産省キャリア。
製紙会社の創業者一族で、親類にはトヨタ
自動車の元重役や国会議員らが名を連ねる。
自身も国会議員の政策担当秘書を務めた
経験を持つ。
男性はラッキーのほかにも6匹の猫を飼う
愛猫家で、憤りが収まらない。
「なぜあんな残忍な暴力を加えたのか理解
できない。事件後も平然と家族と食事に出か
けていた。常軌を逸している」
と怒りを露わにする。
■「一生許さず」…民事で提訴も
夫妻はラッキーの死後、警視庁新宿署に、
他人の飼育動物に対する殺傷行為に適用
される器物損壊と動物愛護法違反の罪で
副会長を告訴した。
警視庁は両容疑で副会長を書類送検し、
東京区検は今年3月、器物損壊罪で略式
起訴。
東京簡裁は罰金20万円の略式命令を
出し、既に副会長は納付した。
副会長は取材に
「刑事処分の内容は答えられない」
としながらも
「猫を死なせてしまったのは事実で、
やり過ぎと思っている。だが、最初から
殺すつもりだったというのは事実に反す
る」と弁明した。
副会長は謝罪を続け、土下座もしたと
いい、100万円の損害の賠償も申し出
た。
だが、夫妻は聞き入れていない状態が
続いている。
「謝罪だってうわべだけとしか考えられ
ない。一生許すことはできない」(男性)
。
夫妻は、大切なラッキーを死なせたと
して1億円の損害賠償を求めて提訴する
ことも検討している。
過去にはバーべキューを楽しみ、とも
にゴルフをしたこともあったという両者。
親族同士、隣人同士という極めて近し
い間柄にペットトラブルという事情が加
わり、根深い遺恨が形成されてしまった。
他人との争いよりも、親族同士の争いの
方が、根深く成り易いものです。
関係が良かった頃は、隣同士と言うのは、
非常に有り難かったでしょうが、一旦、
こじれると、これほど困った並びは、
有りません。
今後も辛い位置関係で、過ごすのは、
骨の折れる事でしょう。
精神的に悪いです。引っ越しを考えない
のかな?
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元キャリア官僚が猫を蹴り死なせる… ペットが引き裂いた「華麗なる一族」の絆。
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