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それでも騙された…外貨「買え買え詐欺」 犯人たちの異様な〝愛想良し〟〝人懐っこさ〟にやられた

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http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130429/waf13042918000006-n1.htm

【衝撃事件の核心】
それでも騙された…外貨「買え買え詐欺」 
犯人たちの異様な〝愛想良し〟
〝人懐っこさ〟にやられた

2013.4.29 18:00 産経新聞

Diary!自由きまま!思うママ!+(プラス)馬! by 梅コブ茶。

50スーダンポンド紙幣とわかば貿易販売の
領収書のコピーを手にする被害者の男性
滋賀県近江八幡市




 「買え買え詐欺」なる新手の詐欺事件が
急増している。外貨購入などの投資話に
絡んで現金をだましとられる手口で、
役割の異なる複数の人物が入れ替わり連絡
をしてきたり、面会を求めてきたりして、
気づけばすっかりはめられていたというの
が特徴。

 従来の「振り込め詐欺」などから“進化”
した「劇場型勧誘」の犯罪ともいえ、
国民生活センターが昨年10月にこう名付け、
PRを本格化させたところだ。

 「まさか自分が…」と悔やんでも悔やみ
きれない被害者の証言をもとに巧妙な手口を
再現した。

 ひとごとだと決めてかかっているあなた、
大丈夫ですか?

(加藤園子)

 


■「申し込むだけで謝礼を進呈」


 「スーダンポンド」という聞き慣れない
外貨の取引をめぐり、420万円をだまし取
られた滋賀県近江八幡市の男性(72)は、
こんなストーリーでわなにはまった。

 昨年3月ごろ、「わかば貿易販売」と名乗
るところからスーダンポンドの購入申込書の
入った資料が自宅に届いた。

 相前後して、証券会社の社員を名乗る人物
らから

「スーダンポンドは投資家の間で人気。謝礼
を払うから代わりに申し込んで」
との電話が次々とかかってきた。

 そのうち「アサヒ証券」のサカモトという
男は、振り込む現金を事前に用意すること
まで約束。

 男性は

「申し込むだけで謝礼がもらえるなら」と、
アサヒから届けてもらう現金で4月6日に
振り込みを代行することとし、25口分
(1口16万8千円)計420万円の購入を
わかばに申し込んだ。

 ところが、わかばからは

「人気のため売り切れの恐れがある。予定
より2日早まるが現金と現物を交換した方が
確実だ」と提案された。

 サカモトに相談すると、
「6日にしか現金は用意できない」
と断られたため、男性は結局、4日に自宅を
訪れたわかば社員を名乗る男に、スーダン
ポンド紙幣25枚と引き換えに自分で立て替
えた現金420万円を手渡した。

 しかし、
紙幣は受け取ったもののレート自体よく分か
らず、日本円への換金もできないまま。

 不安になった男性は、わかばが相手側の
言う通り経済産業省主管の独立行政法人か
どうかを同省に問い合わせたところ、違うと
分かり、「やられた」と気付いたという。

 わかばやアサヒとも連絡が取れなくなった


 


■なぜ、自分が被害に…

 「ふだん詐欺被害のニュースを見聞きして
『なぜそんな話にひっかかるのか』と思って
いたのに…」

 こう言って肩を落とす男性。

 一連の勧誘は同一の犯行グループによると
みられるが、多数の“小技”を巧みにちり
ばめるなど手口は実に巧妙だ。

 まず、電話口の男たちはとにかく愛想が
良かった。

 アサヒのサカモトは相手の電話代を常に
気遣い、男性から電話をかけたときはいった
ん切ってかけ直してくる丁寧さ。

 人懐こい話しぶりで、

「織田信長の時代に興味がある。お金を渡し
に行ったときは安土城跡を案内してください
よ」
と、男性が住む近江八幡市内の観光スポット
を話題にしたともあった。

 わかばの社員を名乗る男も同様だ。

 「社長が近江八幡出身で、地元の人に恩返
ししたいと言っている」と切り出し、

「なぜ自分の所に申込書が?」
という男性の疑問を打ち消すとともに、

「うちは、財務省にスーダンポンドの取り扱
いを許可された唯一の会社です」
などと言って信用させていた。

 興味をあおる方法も手が込んでいる。届い
た資料には

「発展が約束された国、スーダンの未来が詰
まったスーダンポンド」

「原油の生産国であることと先進国からの
投資を踏まえ、これから上昇が十分期待でき
ます」といった言葉が躍っていた。

 電話での勧誘では、わかばの担当者が次第
に購入金額をつり上げていき、
「在庫も少なくなってきた」
と契約をせかせば、別の業者を名乗る男らが

「大手のアサヒはどんな額を提示するか…」
と言って期待をもたせた。

 謝礼額も徐々に高くなり、当初80万円
程度だったのが、最終的に700万円をアサ
ヒから提示されたという。

 男性は

「『チャンスを逃したくない』という思いに
陥ってしまった。それでも、ぎりぎりまで
自分が金を払うことは想定しておらず、
『一切リスクがない』と確信していた。現金
を立て替えたときにはすでに彼らを信じ切っ
ていた」と振り返る。

 「どうもおかしい」

 「よってたかって乗せられたような気がす
る…」。

 そう思ったのは現金を手渡した日の夜だっ
た。

 そういえば、現金を取りに来た眼鏡の男が
変だった。

 最初はちゃんと渡した紙幣を1枚ずつ数え
ていたが、途中で「これでいいですわ」と
打ち切ってかばんにしまい、

「ほかにも回らなくてはいけないから」
とそそくさと退散した-。

 経産省に確認したのは翌日の朝。

 しかし、とき既に遅かった。




■さまざまな〝おいしい話〟

 買え買え詐欺は外貨取引だけでなく、仏像
などの美術品購入名目、エネルギー関連事業
や震災復興事業への投資名目など、さまざま
なパターンがある。

 国民生活センターによると、こうした被害
の相談は平成21年ごろから増え、昨年は
約6500件の相談があった。

 正確な統計を作成するため、現在きちんと
した犯罪の定義づけを検討しているという。

 捜査関係者によると、犯行グループは貸し
電話番号や貸し郵便受けを利用し、末端の
メンバーは自分の役割だけを把握している
ケースが多いため、

「たとえ実行犯を逮捕できても組織の全容が
わからない。犯行の実態がつかめず立件が難
しい」という。

 一方、先の男性の場合、対価として紙幣を
受け取っているので、商取引が成立している
とみなされ、立件は難しいとされた。

 滋賀県警は

「これまでは新手の振り込め詐欺犯罪かどう
か判断できず、対応しづらい面があった。
今後は啓発の方法を工夫し、相次いでいる
不審電話の情報を広報するなどして被害を
未然に防ぎたい」とする。

 


■それでもだまされるのはナゼ?

 オレオレ詐欺、振り込め詐欺などはこれ
まで何度もニュースになり、手口も知られて
いるはずだが、それでもだまされる人が後を
絶たないのはなぜか。

 マインドコントロールに詳しい立正大心理
学部の西田公昭教授(犯罪心理学)は

「はじめはうまい話に対し『まさか』と警戒
していても、複数の人から繰り返し聞かされ
れば『そういうこともあるのかな』と傾いて
しまう」と分析する。

 さらに

 「『お金を増やしたい』『健康になりたい』
という願望や、電話のおしゃべりが『楽しい
な』という自然な心の動きから、誰でもある
日突然、詐欺の被害者になる恐れがある」
と指摘。

 「社会は『だまされる方も悪い』と被害者
に冷たい視線を向け、法律も『個人は合理的
な判断をする』という前提があるが、そうで
はなく『人間は情に流されやすくだまされ
やすい』という立脚点から対策を考えるべき
だ」と警鐘を鳴らす。

 国民生活センターは

「他社と契約させようとする話には耳を貸さ
ない」

「金は支払わず消費生活センターなどに相談
する」ことを呼びかけている。

 また、お年寄りが被害にあうケースが多い
ことなどから、家族や地域の人たちにも

「『口数が減る』『買い物が減る』『借金を
頼んでくる』など、高齢者の日常に変化が
ないかどうか気を配ってほしい」とする。

 次々と目先を変えてくる新手の詐欺に対処
するには、本人や周囲がこうした自衛策を身
につけておくことが大切だ。





前に掲載した、滋賀県で、多発している、
「買え買え詐欺」って、この事だったんで
すね。

劇場型は、厄介です。

上手い手口を考え付いたものです。

きっちり現物と引き換えにしてる当たり、
確かに、詐欺と立件しにくいです。

疑わしいと感じたら、国民生活センターに
問い合わせた方が、良いでしょう。

私も疑わしいものに出会うと、同じ例が、
無いか?問い合わせる事が有ります。


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