http://sankei.jp.msn.com/world/news/130421/chn13042112000003-n1.htm
【中国トンデモ事件簿】
「中国式道路横断」に警察が“宣戦布告” 逆ギレ歩行者からの暴行相次ぐ
2013.4.21 12:00 産経新聞
北京の天安門広場近くで、横断歩道を渡る
全国政治協商会議の出席者ら。
中国では歩行者の交通マナーの悪さが
注目されている
3月8日(AP)
中国東部、浙江省温州で今月3日、
横断歩道で信号無視を注意された歩行者
が警察官ともみ合いになり、
10日間の行政拘留を科される事件が
起きた。
背景には、「中国式道路横断」と呼ば
れる歩行者や自転車の交通マナーの悪さ
に、警察が徹底的な取り締まりを始めた
ことがある。
その場で「罰金」を徴収する手法に
市民が反発し、警察官が殴られたり唾を
かけられたりする事例が相次いでいる。
(田中靖人)
■歩道の信号無視で
中国共産党機関紙、
人民日報傘下の国際情報紙、環球時報
(電子版)の5日付記事によると、
温州の中心街の交差点で3日昼前、
40代の男性行商人が交通警察官の注意
を無視して赤信号で横断歩道を渡り、
渡りきったところで行く手を遮ったこの
警察官ともみ合いになった。
行商人は警察官を罵(ののし)った上
で唾を吐きかけ、持っていたてんびん棒
で警察官を殴ったとして、駆けつけた
応援の警察官らに拘束された。
信号無視だけなら厳重注意か5元
(約80円)~20元(約320円)の
「罰金(反則金)」
で済むところ、10日間の行政拘留処分
となった。
これに対し、ネット上では、殴ったの
は行商人ではなく警察官の方だという説
が広まったという。
そもそも、警察官はなぜ歩行者の信号
無視をそこまでして取り締まるのか。
■「宣戦布告」
背景には、各地の警察当局が、歩行者
や自転車の交通ルール違反に対し、
罰金の徴収という“厳罰”で臨むキャン
ペーンを始めたことがある。
国営新華社通信(電子版)の3月21
日の記事によると、行商人が拘束された
浙江省では同1日から始まり、20日間
で信号無視約8000件、横断歩道以外
での道路横断約1600件が“摘発”
された。
記事は
、罰金の支払いを拒否して警察官を殴る
事件が複数発生し、数人が拘束されたと
伝えている。
同様の動きは北京や天津、江蘇省南京
など主要都市でも順次、始まっている。
罰金の金額は地域によって異なるもの
の、南京や温州では徴収をスムーズに
するため、交通警察官がポケットに小銭
を準備しているという。
北京で始まったキャンペーンの模様を
報じる経済日報(電子版)の今月15日
の記事は、
「『中国式道路横断』に宣戦布告」
「交通違反にゼロトレランス」
と当局の鼻息の荒さを伝えている。
■本当の国際化?
もともと、中国で交通マナーが悪いの
は歩行者だけではない。人民日報系の
日本語総合雑誌「人民中国」2月号には、
交通マナーが良い浙江省杭州の事例として、
信号のない横断歩道で車が止まって歩行者
を優先したことに、
「国内では初めて経験しました。これこそ、
本当の国際化ですね!」
と興奮して話す北京出身者の話を紹介して
いる。
ただ、中国では昨年末から、
「中国式道路横断」という言葉が流行し、
歩行者のマナーに注目が集まった。
ネット辞書の百度百科によると、中国版
ツイッター「微博」に昨年10月、
「中国式の道路横断は、人が集まれば信号
に関係なく渡ってよし」
と投稿されたところ、「同感」の声が相次
ぎ、1日で約10万人が転載したという。
国営メディアも相次いで取り上げ、
「群集心理の表れ」や
「中国人の順法意識の低さが原因」など
と話題が広がっていた。
警察当局のキャンペーンはこうした
世論を意識したものとみられる。
だが、警察官を大量に動員して歩行者
から罰金を強制的に徴収する手法には効果
を疑問視する声もある。
最高人民検察院(最高検)の機関紙、
検察日報(電子版)の15日の記事は、
「中国式道路横断」
がいかに悲惨な事故を招くか解説する一方
で、「罰金方式は唯一の選択ではない」
という専門家の見方を紹介している。
中国人のマナーの悪さ、モラルの低さは、
世界的に良く知られてる事です。
北京オリンピックの前に、バスの乗り方
や横断歩道の渡り方を国が指導したのは、
良く知られてます。
我先に!ですから、怖いものが有ります。
中国の教育で、もっとも掛けて居るもの
は、ルールは、守る。人の物は、盗まな
い。順番は、守る。と言う道徳の部分で
しょう。
まあ、子供の頃から、大人のする事、国
のする事を見ていたら、道徳心も生まれ
ないでしょうが。
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「中国式道路横断」に警察が“宣戦布告” 逆ギレ歩行者からの暴行相次ぐ。
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