http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120923/crm12092307010002-n1.htm
【衝撃事件の核心】
23歳年下の“美人妻”と愛息を殺したのは…
セレブ実業家はなぜ追い詰められたのか
2012.9.23 07:00 産経新聞
母子の遺体が見つかった高級マンション
東京都渋谷区神宮前
飲食店や乗馬クラブ経営、
美人の年下“妻”と億ション生活
…。
男は、そのすべてに終止符を打
とうとしたのか。
東京都渋谷区神宮前のマンショ
ンで、住人の女性(38)と男児
(5)が殺害された事件は、
殺人容疑で逮捕状が出ていた内縁
の夫(61)が長野県内の山中で
遺体で見つかるという結末で幕を
閉じた。
最近、事業の資金繰りに行き詰
まり、思い悩んでいたという。
捜査関係者への取材などから
事件を追った。
(中村翔樹)
■山中で見つかった容疑者の遺体
「天国でも一緒に」
長野県茅野市の山中。
人目につかない沢に下半身が
つかった状態で、男の遺体は横
たわっていた。
今月13日に、自宅マンション
で榊(さかき)みどりさんと長男
の駿之佑(しゅんのすけ)君が
殺害されているのが見つかって
から、4日間にわたって行方不明
になっていた、
中沢慶夫容疑者の遺体だった。
警視庁の捜査員は、
防犯カメラの記録などから中沢
容疑者のジープ型のベンツの足取
りを追い、茅野市の登山道の入り
口に乗り捨てられているのを発見
。
周辺を捜索した結果、登山道
から外れた崖下の水辺に遺体を見
つけた。
行方不明になった当日と同じ、
黒のポロシャツに白のズボンと
いう軽装だった。
捜査関係者によると、頭部に傷
はあったが、致命傷ではなく、
登山道につながる急斜面を約30
メートル転がり落ちて頭を打つ
などし、動けなくなったまま衰弱
死したと推測された。
斜面の上では木にネクタイが結
びつけられているのが見つかった
が、首をつるなどした形跡はなか
った。
自殺をためらっているうちに、
滑り落ちたのだろうか。
そばに残されていた走り書きに
は、こんな言葉が記されていた。
《3人で暮らせて幸せだった。
天国でもまた一緒に暮らそう》
■家賃100万のマンション、
趣味は乗馬…
中沢容疑者と榊さん母子の3人
が住んでいた渋谷区神宮前の9階
建てマンションは、表参道ヒルズ
にも歩いていける高級住宅地に
ある。
3人は、いわば「セレブ家族」
だった。
不動産関係者によると、マンシ
ョンは分譲価格で数億円、賃貸
なら家賃は月額60~100万円
。
プールやフィットネスジムなど
を完備。
エントランスにはガードマンが
24時間常駐し、エレベーターを
居住階以外で乗り降りできない
など、高度なセキュリティーも売
りだった。
「芸能人や政治家が暮らしていて、
超が付く高級物件だ」。
近隣住民は口をそろえる。
3人は昨年4月に引っ越して
きたのだが、2年ほど前までは
月の家賃が100万円以上すると
いう六本木ヒルズのマンションに
住んでいたという。
知人らによると、中沢容疑者は
都内で居酒屋やダイニングバー、
埼玉県内で乗馬クラブを経営し、
年商数億円ともいわれる実業家
だった。
趣味の乗馬は、日本馬術連盟
公認の大会で優勝するほどの腕前
。
一時は「五輪を目指す」と周囲
に話すほどのめり込んでいた。
23歳年下の榊さんとは入籍
こそしていなかったが、周囲には
「妻」と紹介し、実質的な夫婦と
して暮らしていた。
平成16年には経営する会社の
役員にも就かせていた。
榊さんも親族に「結婚した」と
話し、5年前には2人の間に
駿之佑君が生まれた。
■家賃滞納、店舗閉鎖
「やめようにもやめられない」
待望の愛息誕生に、2人は喜ん
だ。
榊さんも中沢容疑者と同様に
乗馬を趣味にしていたことから、
2人は愛息の名前に、馬にちなん
で「駿」の字をつけた。
駿之佑君はすくすくと育った。
昨冬には、中沢容疑者と榊さん
が、駿之佑君を連れて3人で乗馬
クラブを訪れる姿が目撃されて
いる。
「駿之佑君がポニーにまたがろう
とするのを、2人で手伝っていた。
みんな笑顔で、幸せそうな家庭だ
った」。
クラブ関係者は振り返る。
だが、このころすでに中沢容疑
者らのセレブ生活には陰りが見え
ていた。
「賃料が払えず、何店舗か閉め
ないといけないかもしれない。
でも、商売をやめようにもやめら
れないんだ」
昨年末、中沢容疑者は知人男性
に思い詰めた表情でこう打ち明け
た。
東日本大震災の影響で、飲食店
の売り上げが落ち込み、資金繰り
に奔走していたという。
今年8月ごろには2店舗を相次
いで閉じていた。
6月には10年以上前から所属
していたボランティア・クラブを
強制退会させられている。
年会費25万円を支払わなかっ
たのが原因だった。
団体関係者は
「何度催促しても返事がなかった。
数年前までは奉仕活動にも積極的
に参加していた。思いやりがある
紳士で、家族も大事にしていたの
に…。資金繰りが悪化し、首が回
らなくなったのだろうか」と話す。
捜査関係者によると、中沢容疑
者は所有していた馬を手放し、
マンションの家賃も滞納。
親族にも資金繰りの悪化を相談
していたという。
■「妻が暴れて手に負えない」
残されていたメモ
中沢容疑者は13日午前4時
ごろ、自宅マンションをベンツで
出て、同6時ごろ、親族の男性に
「同居している女性と子供を手に
かけた」
と電話で告げた後、連絡が取れ
なくなった。
親族から連絡を受けた警視庁
の捜査員が室内を確認したとき、
榊さんと駿之佑君はすでに亡く
なっていた。
2人の顔にはタオルがかけら
れ、室内には「後を追う」と、
自殺をほのめかす中沢容疑者の
メモが残されていた。
司法解剖の結果、榊さんは
窒息死、駿之君の死因は特定
できなかったが、警視庁は、
メモなどから、中沢容疑者が
2人を殺害した疑いが強いと
判断した。
「中沢容疑者の資金繰りが悪化
したことが、事件につながった
可能性はある」
捜査関係者は、こう話す。
実際に、中沢容疑者と榊さん
との関係は微妙になっていた
ようだ。
中沢容疑者が残したメモには、
こうも記されていたという。
「(榊さんが)暴れて手に負え
ないので、押さえつけたら死ん
でしまった」
中沢容疑者が遺体で見つかっ
た長野県茅野市の山中から
約10キロの場所には、かつて
榊さん、駿之佑君と3人で過ご
した別荘があった。
3人は乗馬をするために、
この別荘を度々訪れていた。
中沢容疑者にとっては思い出
の場所だった。
その別荘の壁には
「しゅんのすけ」
の文字が彫られ、子供用の自転
車が残されていたという。
誰もが羨むセレブ生活が、一転。
生活レベルってなかなか、落と
せません。
彼らもそうだったんでしょうね。
資金繰りが、苦しいと言いなが
ら、ベンツを手放す事は無かっ
たのですから。
経営者の人って、大変なんです
ね。
でも、お金がザクザク入るのは
溜まらない快感でしょうね。
ただ、中小で体力の無い企業は、
常に資金繰りに追われる訳で、
夢でもお金が出て来るのでしょ
う。
多分にノイローゼ状態では、
なかったのかな?
でなきゃ、可愛い我が子を手
に掛けられるもんじゃないで
す。
妻と子との楽しい思い出を
携えて、旅立った。事でしょ
う。
あの世で再会出来る事を祈る
ばかりです。
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【衝撃事件の核心】 23歳年下の“美人妻”と愛息を殺したのは…セレブ実業家はなぜ追い詰められたの
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